駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

英語の周辺

2011年10月21日 | 小験

 

 今、研修に来ているW君は帰国子女で小学校から中学校まで9年間アメリカコネチカットの現地校に通ったそうだ。

 見たところも言葉も全く普通で、話を聞くまでわからなかった。当たり前のようで、そうでもないのだ。日本に戻って、大変なカルチュアショックを受けたそうで、敬語が分からず苦労しましたよと言う。今は完璧な敬語を使う。そう言えばやや上品で丁寧過ぎる感じもある?が、非常に感じが良い。敬語は後付けでもちゃんと身に着くという証拠になる人物だ。

 まあ見た目はちょっとGIスタイルなのだが、これはアメリカ生活が長かったせいかどうかはわからない。

 私が教育のある人の英語は理解できるのだが、街角の人や映画だと分からないことも多いと言うと、きちんとした英語を話す人は四分の一ですからと笑った。

 最初は一年の約束で行ったのが九年になったんですよ。父は今、インドに単身赴任中です。母はインドはごめん(インドの方お許しを)と付いていかなかったんですよ、と言う。食べ物とかアルコールとか大変らしいですが、父は新しいことに挑戦するのが好きなんでと笑っている。会社の人事部はきっと一年とか言って外国へ派遣し、適性があると判断すると長期滞在させ、以降もあちこちと飛ばして使い回すらしい。

 アメリカの学校の給食はピザやハンバーガーを適当に選んで食べてるスタイルだったとのこと、そう聞いたせいでもないが、昼は近くの隠れた名店の和定食をご馳走した。

 お昼からのこんなに美味しいものを、ご馳走様でしたと丁寧に礼を言うW君だった。

コメント
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