駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

片言散歩

2011年01月25日 | 町医者診言

 サックジャパン準々決勝は宿敵韓国。勝てるのではないか。何としても勝ってほしい。守りは中を厚く、攻めは端から切り込め。遠藤と長谷部の動きが鍵。あのいやらしくタフな動きを交わし、揺さぶれば勝機が生まれる。

 不合理は正せるかも知れないが、不条理は難しい、それは神の領域。最小不幸社会は干涸らびた響き、発信する言語力の乏しさを露呈している。野党なら得意技の反発力で十分やれたが、与党の首相には能わず、最善は身を捨てることと見る。

 インフルエンザが流行ってきた。ワクチンの効果は七割程度、検査の感度は八割程度。それをかいくぐってきた症例をどう扱うか。それをどう感じるか。最前線では誠に微妙な問題で、直ぐ納得して頂ける患者さんは有り難い。

 見上げる山並みの一番奥は白銀、朝は陽を浴びて鴇色に輝く。あの向こうは雪国、別世界が広がっているのだろう。こちらは寒いと言っても手袋で凌げる寒さ、プラットフォームでは足踏みをしても、電車の中は暖かく、眼鏡の曇りが消えるのを待って手袋を外し束の間、出版社の小冊子、波、本の窓、ちくま・・を拾い読む。さまざまな小優品がひしめき、その確かな手触りを愛でるうち、覚えず医院に辿り着く。

 

コメント
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