玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

24)サバンナを走る

2006年04月20日 | ピースボート世界一周

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 サバンナは野生動物たちの生活の場で、はるか彼方見渡す限り広がっていた。おおむね草原でそこかしこに潅木の茂みはあるが、多くは立ち枯れたような背の高い草や背の低い草木に覆われていて、こんな平らな草原で、テレビで見るように外敵に狙われたら逃げ切れるのだろうか?と思えた。 Peace_boat_118_1

 たった一日半位しかサファリドライブをしなかったせいか、フィールドが広すぎたせか動物同士の狩のシーンには出くわさなかった。キリン、象などは群れをなしてソロリソロリと歩いていた。シマウマも群れで移動していたが時に駆け出して動きは俊敏だった。座ったり寝そべったりじゃれたりしながらいくら待っていても立ち上がらなかったのは子供と一緒のライオンだった。その他何種類かの小動物達はさすがに俊敏で茂みに中で周りを伺い、その後に走り出す習性が見て取れた。Peace_boat_191_1

 彼らを脅かすものは全て外敵となる。私達も車を含め当然外敵の大きな一つであった。事前にサファリドライブのマナーを充分に受けていたので、「近付きすぎない」ために動物が道路を横断するときは遠めで待っていたり、「騒がない」ようにライオンが自分で立ち上がるのを待った。言い忘れたがサバンナには金網がめぐらされていて動物が近づくと電気を感知する仕掛けになっているらしかった。私達はゲートを開けてもらって入った事になる 。Peace_boat_177

 ドライブの後シャワーを浴び、料理教室バリに現地の主食であるトウモロコシからつくった、パスタとパンとお焼きをミックスしたような物を作る作業を見たり(この時愉快に指導してくれたピーターバンドのピーターも、今回3発の銃弾を浴びその後病院で死去) 一緒に捏ねたりした後、賑やかな夕食会が始まった。大御馳走で「現地の人々はこんなもの食べられないノニ」との思いは今回の旅程を通して常に私の心を縛り付けていた。Peace_boat_184

 夜空には満天のキラ星。船で見るのとはまた違って目近かで輝きを放ち、今にも落ちて来そうなほど数多くしかも流れ星まで堪能できたのだった。ホテル仕様のロッジに就寝後ナニヤラ音で目覚めた 聞いてはいたが窓越しに覗くと、なんと池を囲んで多様な動物達が水を飲んでいた。母象が子象ピッタリ寄り添ってお尻をこちらに向けていた。その子象のお尻がまた何とも可愛らしい事といったらなかった。Peace_boat_150_1

 4・11に31歳を迎えるクマーは我が子の世代。彼と接する時は我が子のような思いであった。何時も元気で疲れを知らず皆を鼓舞していたものの、時に海や陸で遠くを見やっていた。彼の胸に去来していたものは?と今にして思う。写真の上で左クリックすると拡大できます。

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