師走は風邪のためインフルエンザの接種を断念した。この三月にも風邪で咽を痛めていまだに咳に悩まされている。よくよく風邪を引くものだと感心する。風邪と縁を切る方法はないものだろうか。毎年こんなものだったか。すでに一年前の記憶はない。
春は空気も乾燥して土ぼこりが舞う。とりわけ西日本では大陸から黄砂が飛来するという。植物が芽吹き始め、あらゆる生命が躍動し始める。大気中に雑多なものが浮遊しているように思われて息苦しくなるほどだ。花粉症もあってあまり好きな季節ではない。
春は別れの季節でもある。二月末に3泊4日で鹿児島に帰省した。1月3日に生まれた赤ちゃんとそのひいじじとひいばばとの面会を実現するためである。娘の産休は2月末までであった。娘と二人の幼子は新緑の季節にアメリカに移住する予定だ。婿どのはこの4月一足先に帰国の予定である。新生活のスタートにあたりアメリカの景気減退は気になるところだ。それまでの4月と5月の2ヶ月は親子3人が我が家に寄宿する。
庭の白梅が今満開である。他の庭木は落葉したままだから白梅はまるで造花のようだ。ヒヨドリやメジロが飛来して花びらを散らしている。3月に入って沈丁花の香りがほのかに漂い始めた。といっても道路を隔てた東隣の家のものである。そこでは赤い蕾の群れの一部分が白く開花している。私の沈丁花の蕾はまだ赤のままである。
はっきりしません。「クチナシ」の香りもそうです。その季節の日本を知らず38年!
もちろん、それに代わる「新しい香り」の発見があり「今篤姫」達はしっかり生きていけるのでしょう。娘さんの前途に幸多くあれ!