前回の滞在は、私の体が疲労困憊して悲鳴を上げ、予定を早めて引き上げたのだった。勝手の違う国で、しかも婿殿の実家に娘一家共々滞在したのだから無理もない話だ。食の相違は何とでもなる。2才の子供との添い寝は高い大人のベッドから落ちないかとか、ショッチュウ寝返りを打つ子供の振動が私の睡眠を更に妨げる。「気遣いは一切入らない国よ!」と断定する娘の言葉通りに過ごせる筈がない。帰国して計量したらー4Kgしていたのだった。
そんな経緯もあっ今回毎朝繰り返される質問は「夕べは眠れた?」だった。不眠勝ちなのはいつもの事だが、今回それほど体に応えないのは、娘達の生活が確立しているせいだろう。私自身も日中は繁忙を極めるが、朝に夕に時間に追いまくられている娘達を見ると、手間を取らせるような申し出はし難い。ソンナ事もあって訪米後即のPC使用はならず、更に数日後ブログへの写真挿入は夫君専用ノートPCでしか出来ないと知り、配信時の挿入はナシで連続となった。
Yesより先にNoが出始めた子を抱えた上に、更にもう一人娘が加わって、事あるごとに姉が先にたしなめられては泣いている。スッカリ忘れてしまったが私達もそうしてきた筈だ。私達の親も第一子を不憫に思い可愛がった事だろう。「大丈夫よ何時も一人で寝つけてるから」とアッサリ言う娘の言葉をよそに、せめて私のいる間はと寝物語や絵本を読みながら寝る。彼女は約束以上の本を抱えて私の顔を覗く。4年生の孫すら未だ泊まりに来たらせがんでいるのだもの。この近所でも、今日訪ねたビレッジを成していた程広大なデューク大学構内も、桜の満開が続いていた。