囲碁の「棋聖戦」七番勝負の第1局が17日と18日に那覇市であった。若き挑戦者の井山九段が先勝し棋聖奪取と6冠達成に向けて好スタートをきった。新婚パワー炸裂である。熱戦の進行はリアルタイムでパソコンで知ることもできるし、テレビ中継で詳しい解説を聞くこともできる。そこでは高いレベルの予想もできない難解な戦いが展開される。沖縄は囲碁の盛んな土地柄である。今回の棋聖戦の立会人は沖縄出身の時本壱(はじめ)九段だった。また宮古島出身の女流棋士知念かおり四段はその弟子である。
私は囲碁界のこまやかな情報を高尾九段のブログ「たかお日記」から仕入れている。ざっくばらんな人柄がよく出ている親しみやすいブログだ。高尾九段は棋聖への挑戦者決定戦で惜しくも井山九段に敗れた。そのこともあってか、今回は関係者の一人として沖縄を訪れている。そのブログで初めて知ったのだが、那覇市から南へ車で40分の知念半島の斎場御嶽(セーファウタキ)の近くに「藤沢秀行記念館」がこの20日にオープンしたという。高尾九段はそこを訪れて、展示されている師匠の書を見てきたという。個性的な碁は「異常感覚」、自由奔放な生き方は「八方破れ」と言われたのが藤沢秀行である。
なぜ沖縄の知念岬に藤沢秀行記念館なのか、そのいきさつを私は知らない。国際的に活躍するイギリス生まれの建築家ジョン・ボーソンが手がけ、シンプルな中に光と影を表現した建物だという。秀行の力強い書が展示されている記念館にはカフェが併設されていて、そのテラスからは「神の島 久高島」が目の前に見えるという。私たちが昨年11月に斎場御嶽を訪れた頃には記念館の建築工事が進行中だったことになる。書と言えばテレビに写った今回の沖縄の対局室の正面には書があった。ニュースでよく見かける沖縄県庁の知事の応接室にある漢文の書の「びょうぶ」を思い浮かべた。
棋聖戦はこのあと山形、富山、香川、静岡、山梨と各地を転戦して3月までに決する。テレビの画面からもうかがい知れるのだが、タイトル保持者の張棋聖は私と同じ花粉症に苦しめられているようだ。今年の飛散する花粉の量は並大抵ではないという恐ろしい予報が出ている。うらやましいことに西日本は花粉の飛散が少ない。ここ一週間のこと私は午前中に鼻水が止まらない症状に見舞われた。そこで近くの医院ではじめて薬を処方してもらった。アレルギー反応を引き起こすヒスタミンなどの働きを抑制して、抗アレルギー作用をするアレグラ錠60㎎を朝夕食後に服用として20日分をもらった。昨日から飲んでいるがそれほどの改善は見られない。目はかすみ、鼻水が出て散々である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます