忘年会のシーズンも終わろうとしている。当然のこととはいえ、近年世の中の風潮は分・禁煙に傾きつつあり喜ばしい。かつては宴会を終え帰宅し、脱衣時服に浸み込んだ煙草の臭いは強烈であった。酒の席でガマンを強いられたのは煙草だけではなかったけれど・・。
過日私の職場でも忘年会が催された。3階にある中華料理店の会場は筒形になっており、円卓3個に22~3名が座った。螺旋階段を運ばれてビールが整う迄時間を要し、その間にプ~ンと煙草の匂いが漂った。万事大雑把な私だがその匂いには極めて敏感に反応する。職場でも、会議でも禁煙がルールになっており、思わず「煙草はイヤだ」と私は言った。会場の作りで顔の見えない御仁が「じゃ~俺帰るわ!」という。次に出たセリフが「灰皿が出てるもん」であった。周りの喫煙者(結果的に皆同調していた?)がどう計らってくれたか見えなかったが険悪な空気にはならなかった。会の責任者は沈黙を通していた。
私の煙草嫌いは徹底している。分煙してない喫茶店やレストランには入れない。表示のない店では必ず確認する。「分煙してますか?」と聞くと喫煙者と間違えて「大丈夫です」という返事が返ってきたりする。客商売の店では大きな問題だろうが、私も 次年から灰皿の確認もせねばなるまいか? ガマンや曖昧さが美徳とされる文化はこれからは長続きはしないだろう。