お気に入りに登録してあるブログがいくつかある。その中の一つにどんな経過で出会ったかまるで記憶はないのだが、私より年配と思われる男性によって連日アップされているブログがあった。言葉が短時間のうちに自然に身体からあふれ出てくるのだろう。連日のアップだけでも私には驚きだった。それを不定期に覗いていた。
カテゴリーは多い順に「日記」「社会・政治・経済」「文学・思想」「映画」など多岐にわたっている。それが1月10日の「日記」を最後に投稿が途絶えていた。柔らかいものしか食べられなくなったという歯科医院に行った記事のままである。歯の治療で苦労しているのだろうぐらいに考えていたが、このブログ作者が亡くなっていたことを3月下旬に知った。
記事を読むだけでコメントをしたことはない。一方通行の関係であったがその作者の死に、読者の私は少なからぬ打撃を受けた。記事は現在でも読むことができる。そしてブログの冒頭には「このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります」とある。
ブログに区切りをつける暇もない突然の死であったのだろう。コロナウイルスの感染拡大が続き、世界中の人々の生活が不安定になってきている。亡くなった作者のブログにはまだコロナウイルスのことは記されていない。そのタイトルは「25時間目 日々を哲学する」である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます