玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*多摩湖&狭山湖

2021年04月26日 | 捨て猫の独り言

 自転車のタイヤを交換して、ついでにチェーンのたるみを修正してもらったところ、戦車のキャタピラが出すような金属音をたてるようになった。たるみを修正してくれたのは、その熟練の技術を私がいつも尊敬している自転車屋さんだ。タイヤ交換した直後なので、経済性の観点から当分は、カリカリと音を出しながら乗り回すことにした。

 年に一度だが新緑の季節に多摩湖へサイクリングに出かける。ある時から、多摩湖の堤体の横にある急傾斜の短い坂道を登り切ることができるかどうかを体力のバロメーターとすることにした。サイクリングは体力テストをかねるのである。今年も無事に堤体の上まで登ることができて、シンボルの取水塔が見える広場で一息ついた。

 

 遠くに遊園地の大観覧車、野球場の白い屋根、森に囲まれた湖面、広がる空の風景の中に自分が溶け込んでゆく。アトランタに住む孫娘二人を、一度もこの場所に連れて来てないことを思いだし、ちょっぴり悔やんだ。おそらく孫たちの滞在中は気温が高くて、出かける陽気でなかったのだろう。ここは新緑の頃が一番だ。

 最近になって多摩湖と狭山湖は地震対策の「堤体強化」工事が行なわれた。まず狭山湖が2002年に、多摩湖が2008年に完了した。現在は多摩湖を上と下に分ける湖中央にある堤体の強化工事が2023年完成を目指して進行中だった。特殊な工事である。下の湖の一部は鋼板矢板で「仮締め切り」され、水が抜かれ湖底が露出している。生活道路でもある堤体を強化盛土するために、湖底をダンプが行き交っていた。

コメント
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