毎年居間に掲げる鹿児島銀行2019年版の一枚カレンダーが届いた。今回の撮影地は薩摩川内市入来町にある「長野滝」だった。鹿児島県人でもその存在を知る人は多くはない。大河ドラマ「西郷どん」のロケ地となって一躍脚光を浴びるようになり、地元では急いで道案内の立て札を用意したという。帰省のおりに訪ねてみたい場所の一つになった。
昨年「沖縄カラスウリ」の「輪飾り」をいただき玄関ドアに吊るした。小さな緑の実がそのうち赤くなるのを楽しんだ。先日クロガネモチを剪定した時に赤い実のついた小枝がたくさん出た。木の枝で編まれた輪は捨てずに残しておいたことを思い出し、クロガネモチの赤い実をそれに突き刺し輪飾りを作った。隣家には緑道で拾ったドングリで作った輪飾りが吊るされていた。
新聞二紙を一年ごとに購読していると、うるさく勧誘員が訪れる。11月に朝日から毎日に変わった。コラムをやめた近藤勝重が、以前より字数は少ないが「昨今ことば事情」と題して、金曜日の夕刊に書いている。12‣14には「新駅名が高輪ゲートウェイとなる時代である。〈ゲートウェイ?四十七士が困るじゃろ〉TBSラジオの時事川柳番組に寄せられた一句だが、せめて皮肉を言っておこうというところか」とある。
同じく金曜日の夕刊の「江戸から見ると」も愛読している。執筆する田中優子は1952年生まれで2014年から法政大学総長、江戸文化研究者である。ほかに江戸びいきといえば、数学者の森毅、NHKテレビに出演していた杉浦日向子の名が浮かぶ。年末年始の読書として大活字本で田辺聖子の「古川柳おちぼひろい」を借りた。江戸は宝暦のころから寛政にいたる三十何年かの間の古川柳の秀句を蒐めたものという。