このひと月の新聞(毎日)報道で、私が注視したのはつぎのような記事である。11‣29朝刊「馬毛島買収年内合意へ」米空母艦載機の陸上離着陸訓練は硫黄島が悪天候で使えない場合には、厚木や三沢で実施されるため、現在、空母艦載機部隊が駐留している岩国を含む3県が騒音被害などを訴えていた。馬毛島は鹿児島県西之表市の無人島だ。記事にはないが、空自は「いずも型護衛艦」の訓練拠点として使用予定のようだ。
12‣6夕刊「米軍2機接触、墜落」米海兵隊岩国基地所属の戦闘機と空中給油機が高知沖で接触し、海上に墜落した。1人救助6人不明。岩国所属機をめぐっては先月12日に沖縄沖で空母ロナルド・レーガン艦載機が墜落し乗員2人が救助されたばかりだ。2016年にも海兵隊のFA18が高知県沖に墜落し、乗員1人が死亡している。この記事にはないが、今年の6月には嘉手納基地所属のF15が沖縄沖で墜落し乗員は救助されている。(伊豆にて)
米軍機の墜落はこれまで全国各地で起きている。たとえば、59年の沖縄県石川市(現うるま市)の宮森小学校の事故では児童17名を含む18人が犠牲になった。その後72年の本土復帰からこれまでに沖縄と周辺では米軍機の墜落が48件、不時着が558件という。68年には板付基地に向かうファントム機が九州大学に墜落した。それまでに板付関連では252件、うち31件が墜落炎上で死者は20人だという。72年板付基地の大半は返還された。
12‣12朝刊「いずも空母化与党了承」公明党は攻撃型空母にあたると懸念しこれまで了承を見送っていた。政府はこの日、短距離離陸・垂直着陸型のF35Bを、改修艦に常時は搭載しない方針を示し専守防衛の範囲に収まるとした。そして手際よく12・13朝刊「F35戦闘機105機購入へ」米国製ステルス戦闘機F35はすでに購入を決めている42機と合わせて計147機体制となる。Bは1機あたり150億円とされる。