玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*クロガネモチ

2017年10月09日 | 捨て猫の独り言

 庭木の三大名木とはモチノキ、モッコク、モクセイだそうだ。おもしろいことにすべての名がモで始まる。国分寺駅の近くにある殿ヶ谷戸庭園は年に何回か訪れる。そこで一番多い木はモッコクで、その数は300本を超える。モチノキの仲間にはクロガネモチがある。モクセイにも種類があり一般には銀木犀のことだというが、私はすべて、あれは金木犀ですませている。(清澄庭園にて)

 

 我が家の庭にはクロガネモチ、サルスベリ、ハナミズキ、柿、松、梅、シラカシなどの木がある。現在の庭木の配置は近くの植木屋さんが考えたものだ。時々庭木の消毒にも来てくれていた彼は若くして亡くなった。かくして、剪定を素人で行うことが多くなった。男の私はもっぱら作業で出る枝葉の後始末に回り、高い所での剪定は女が行うため、いつも通行人の注目を集めた。樹形が変わらないのは松だけだ。他は放置するとどんどん枝そして樹高を伸ばしてゆく。

 電動のこぎりを購入していくつかの木の芯止めを行った。中でもクロガネモチは幹回りもどんどん大きくなっていく。そのクロガネモチをいかに虐待していたかを今年になって思い知ることになった。クロガネモチは春4月に新芽を吹き、葉が交代する。今年は4月の落葉がはなはだしく後始末に追われた 。しかしこれが本来の姿なのだ。これまで木の生理を無視して秋口の青い実、あるいは初冬の赤い実とともに枝葉を切り落とし丸坊主にしていた。そのせいか4月の落葉が無くて助かっていた。

 葉が乾くと鉄色になることからクロガネモチと名付けられた。イチョウが色づくころ真っ赤な球形の果実をつける。赤い実がクロガネモチの最大の価値だ。昨夏はプロにクロガネモチの剪定を頼んだ。赤い実をつけ、前述の通り4月には落葉があった。ところが素人剪定の習慣でこの9月に青い実のクロガネモチを丸坊主にしてしまった。本来の剪定時期は5月だという。やはりそこに立ち返るべきだろう。

コメント
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