玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*11・16

2014年11月25日 | 捨て猫の独り言

 国分寺駅の近くに27000本の樹木に覆われた日立中央研究所がある。東京ドームの約4.4倍もある庭園は春と秋の年に2回しか一般に公開されない。秋の公開が11月16日であることをその日の朝になって知り、自転車で出かけた。近くに住んでいながらまだ一度も見学したことがなかった。私の予想を越えたイベントだった。多くの売店が並んだ小高い丘の広場では家族連れがシートをひろげて飲食している。

 「野川」は国分寺崖線(通称ハケ)の湧水を集めて流れ、世田谷で多摩川に合流する総延長20㎞の一級河川である。南岸が平坦なのに北岸が急斜面になっていて両岸の高さが違う。北の崖が国分寺崖線である。庭園の丘の広場を下ると「野川」の源流となる湧水があり、昭和33年に造成された周囲800mの大池がある。一羽の白鳥が水面をすべるように移動していた。その大池から「野川」へと水は流れ出ている。

 

 この日の沖縄知事選挙を私は祈るような気持ちで注目していた。翁長氏が仲井真氏に10万票の差をつけて当選した。保革共闘態勢で臨んだ当選は沖縄の新しい歴史の1ページだと翁長氏は言う。保守も革新もない「オール沖縄」の選挙の始まりは4年前の名護市長選挙からと言われている。今年の1月の名護市長選挙では辺野古移設反対の稲嶺氏が再選された。そして今回は知事選でも「オール沖縄」が実を結んだ。

 今回の選挙は辺野古に米軍基地を「移設」しようとしている日米両政府と「オール沖縄」との対決だった。同盟関係にあっても地元の反対があれば基地を撤去するのは当然だ。琉球新報は1年前の社説で、辺野古に新基地をつくるとしたら、住民の血の上を越えてゆくしかないだろうが、そういう基地を米軍が使えるのかと問題提起している。アメリカもそれは望まないだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする