市報の10・20号で「武蔵野美術大学芸術祭2014」が10・25で「第55回津田塾際」が11・14であることを知り、それぞれの日程を茶の間のカレンダーに書き込んだ。二つの学園祭が気になり始めたのは昨年からで、昨年は武蔵美を見逃し津田塾は見学している。26日の朝から武蔵美に出かけた。祭の3日間は駅を降りて会場に向う人で玉川上水の緑道は混雑する。
会場入り口で受け取ったB5サイズのパンフレットは分厚くて120頁もある。私の楽しみは学生の作品を見学することだ。まず目についたのが、ゲストが講評したり、来場者の投票で選ぶ「展示大賞」という企画の展示だ。つぎは関東の5つの美大の学生団体による「五美術大学交流展」だ。この展覧会は武蔵美祭の期間中に毎年ここで開かれるという。
学生の企画とは独立に、美術館・図書館では「コレクションハイライト・スウェーデンポスター」および「ポーランドのポスター・フェイスあるいはマスク」の二つの展覧会を無料で見学できた。これらの展覧会は9・8に始まり学園祭の最終日で終わる。ポーランド人による今村昌平監督の「ナラヤマ・バラード」邦題「楢山節考」など日本映画のポスターなども数枚あった。
半円形の屋根をもち、キャンパス内でも一番高く聳えている建物が12号館といい、その地下に学生食堂があった。食堂は老若男女で混雑していた。硝子に向き合って外を眺める背の高い椅子の席でカツカレーをいただく。パンフの最後には作品展示者さくいんが「あいうえお順」に小さい文字でぎっしりと記されている。それらの作品をすべて見学するのは不可能である。