玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*日常

2014年08月04日 | 捨て猫の独り言

 庭のサルスベリの一枝にポツンと花が咲いた。庭のサルスベリは毎年この地域のどのサルスベリの木よりも遅く咲き始める。木にも個性があるらしい。その逆で庭の萩はいち早く咲いて細々と長く咲き続けている。ハーブの一種である「たいまつ草」は葉だけになった。葉をちぎると月桂樹の葉と似た香りがする。「おいらん草」は花の盛りをすぎたが、白い小さな五弁の花が円錐形に集まって咲いている。隣家から昨年もらった鉢植えのおいらん草は紅紫だ。春には鉢から出して白の隣に植え替えてみよう。

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 土曜日に上水の緑道で久しぶりに鈴木忠司さんに出会った。緑道の端の木陰でキャンパスに向かって写生の最中だった。「ここは涼しくていいですね」「それにしてもすこし痩せたね」「やっと解放されました」「痩せるのもむりないか。たいへんだもんね」バンダナ姿の鈴木さんは日焼けした温和な顔をこちらに向けた。オープンギャラリーの展示を二十四節気ごとに更新し続けることこそたいへんなことだ。鉛筆画の創作をはじめとして鈴木さんの玉川上水への愛着は尽きることがない。

 めずらしく真夜中の2時前に目が覚めた。家人がいればそのままがまんして横になっているところだ。こんなときこそラジオ深夜便だ。自分一人だけに語りかけてくれていると錯覚するぐらい、しみじみと落ち着いて聞ける。ラテン音楽と世界のエメラルドの半分はコロンビアで産出されるなどという話題などが耳に入る。2時すぎにレンジャーズとインディアンスのMLB中継があることを思い出してテレビのスイッチを入れた。ダルビッシュ投手が好投していたが2回終了で瞼が重くなり床に戻った。

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 この「OCNブログ人」のサービス提供が11月30日で終了するという。ふりかえってみると、ある方の勧めで始めたこのブログも今年でちょうど10年目を迎える。この区切りのよい数字はなにかを暗示しているようにも思える。今後のことを、ある方にも相談してみようと考えている。四国の太平洋側では「猛烈な雨 」、関東甲信越では「猛烈な暑さ」だという。私たちは「猛烈」とか「過去に経験したことのない」とかいう言葉にも慣れつつある。私たちは「想定外」の膨張拡大を許容しつつ生きるしかないようだ。(写真は7月14日)

コメント (2)
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