玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*母と娘

2014年06月16日 | 無断転載

P1000006

 庭のキュウリの収穫がぼちぼち始まっている。トマトの実はまだまだ小さくて青い。我家の小さな留学生には、地域の子供たちとたくさん遊ぶ時間をもって欲しいと願っている。ところが姉妹は二人になると英語でまくしたてて喧嘩もする。昨年は姉が一人での来日だったので姉は日本語しか話せない厳しい状況だった。ところで学校のない日の過ごし方は思案のしどころだ。帰国後のことも考えて、土日は向こうのカリキュラムに触れたり、私が英語を教わろうという気持ちでつきあうことにしている。

 土曜日に伯母の葬儀に出た。伯母には二か月前にお会いしたばかりだった。お会いしておいてほんとうによかったと思う。「お世話になった皆様へ心より感謝申し上げます」と題する「ご会葬御礼」が印象深かったので、ここに掲載しておきたい。喪主は残された御主人である。喪主の簡潔な挨拶の前に書かれている 「~娘より」 の部分はつぎのとおりだ。亡くなった伯母には二人の子供がいた。その二人娘の合作と想像される。

P1000005

 「穏やかでとにかく優しい性格。それでも胸には決して揺らぐことのない強さを兼ね備え、母は家族をしっかりと支えてくれました。家事や子育てをこなしながら大好きな音楽に親しみ、私たち子が手を離れると、声楽や合唱サークルに入って、自身の趣味を謳歌するようになりました。家でも気付けば歌を口ずさみ、皆の心をほっと和ませてくれた在りし日。年をかさねるとともに父と旅行に出かける機会も増え、母は本当に賑やかで温かな毎日を紡いでいたものです。晩年体調を崩してからは、ままならない身体に辛い思いを抱いていたはずですが、父や皆様の支えのもと、最後まで頑張りぬいた母。面影を偲ぶほどに別れが惜しまれますが、今は去りゆく母の背に溢れる感謝の思いを捧げ、彼の地での平穏を願います」(6月16日の新堀用水のアジサイ)

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする