玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*赤い宝石

2014年06月04日 | 玉川上水の四季

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 オープンギャラリーの夏の小満の展示のテーマは「赤い宝石」だ。春の雨水は「青い宝石」だった。カワセミが青い宝石と呼ばれることから考え出されたテーマ名と想像される。月の順に12枚の写真が展示されている。2月は紅梅、3月はアカハラ、4月はベニシジミ(蝶)、5月はアカシジミ(蝶)、6月はウラナミ(蝶)、7月はアカタテハ(蝶)、8月はウラギンシジミ(蝶)、9月はヒガンバナ、10月はヒメアカタテハ(蝶)、11月はマユミの実、12月はアカゲラ、1月はロゼット(ギシギシ)である。

 鈴木さんはつぎのように呼びかける。「玉川上水をゆっくり歩いてみると、思わぬ出会いや、気づきがありますね!季節の出会いを毎年繰り返していますといつしか季節の出会いを待つようになります。自分なりの赤い宝石をみつけてみませんか」何気ない言葉のようにみえる「ゆっくりと歩く」ということに鈴木さんの思いを読みとる。さらに「出会いを待つようになる」ということと、あるとき突然それを知るということとでは、かなりの差があることなのですよと教えているようだ。

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 西側展示の小満の詩はつぎの通りである。「ウツギ、(ヤマボウシ)咲いたよ カルガモの親子に出会ったよ コヒルガオ、(ドクダミ) ヤブジラミ咲いたね カワセミ巣立ちも近いよ ナツグミ色付いた ムクドリ子育て奮闘中だ 歩こうよゆっくり歩こうよ」その横には、詩に登場する(括弧の中のものを除いた)8枚の写真が展示されている。近くの郵便局の軒下にツバメが巣を作り子育て中である。巣の下の糞で道行く人は気付く。なぜかギャラリーでは、これまでツバメの写真が展示されたことはないのではないか。

 野鳥情報がひさびさに出た。「今年もヒナが誕生」というタイトルだ。「玉川上水に隣接する小平第四中学校の校庭にある池には、毎年カルガモが子育てをします。今年もヒナが誕生して元気に親に見守られ校庭の隅に生えるハコベなどを食べ、池の中で自由に動きまわっています」そこで私は学校に見学可能かどうか電話で問い合わせをしてみた。ところが雨のあとしばらく姿が見えなくなったという。毎年夏休みの前ごろまでは池で過ごしていたという。みんなが心配しているという事務室の返事だった。

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