玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*ヒトリシズカ

2013年08月07日 | 捨て猫の独り言

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 二人は機内食は食べる気にならないということで空港のコンビニでおにぎりなどを調達していた。この二カ月あまりはすべて孫娘が中心の生活だった。期間限定だから頑張ることができた。孫は来てよし帰ってよしである。安堵の気持ちが別れの気持ちに勝っていたのだろう、空港での別れの時に少しの感傷も湧かなかった。どの人の親もそうなのだろうが子育て時代は大きな流れに流されるままに無我夢中で生活して、あっという間に過ぎ去る。自分の昔のことが思い出された。別れの翌日から私は少しづつ家の内外の片付けを始めた。

 帰国してから少し経ってスカイプが来た。まわりの人達にお姉さんになって帰ってきたねと言われているそうだ。それはそうだろうと私は思う。2才違いの妹と一緒にスカイプの画面に登場した。孫娘は晴れやかな顔をしている。瞬時におたがいの気持ちは通じる。そして面映ゆいのかすぐに画面から姿を消した。この7日から向こうの学校の新学期が始まるそうだ。この期間中に孫娘と毎朝一緒に登校してくれた近所の6年生のS君の協力は大きかった。通い続けることができたのも彼の存在があったればこそだろう。まわりもおおっぴらに二人のことを盛りたてるようにしていた。

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 孫娘の帰国の翌日に私は畑のキュウリを引き抜いた。庭に放置されたままの水遊びのたらいの中のプラスチック容器などはゴミとして出した。2階の物置には自転車と傘とゴム長靴を保管した。これらは一年後に使われるかどうかわからない。虫かごのクワガタはカブトムシを飼っているいる3才の男の子に引きとってもらった。はびこった庭の雑草を目立たないようにした。一人になって5日ほどはそんなことで過ごした。昨日は緑のカーテンからニガウリを収穫して塩もみにした。これからは収穫に追い立てられる。乾燥させて保存しニガウリの味噌漬けとか佃煮とかの工夫をする必要がある。

 自分の食事は自分で手当てせねばならない状況に追い込まれたときに湧き起こる欲求がある。それは冷蔵庫を空っぽにしたいという欲求だ。空っぽにできたらさぞ気分がよいだろうと思う。冷凍庫のカレー、餃子、魚の干物がおもなものだ。なぜか私の場合は一人の時の方が外食する機会は減る傾向にある。まるでたてこもり状態を楽しむ気分だ。新聞の配達を8月だけ中止にした。朝のラジオ体操、昼の憩い、高校講座とテレビを消してラジオを聞く。石倉昇著の「囲碁の教科書」シリーズで囲碁の勉強を再開した。プロの打ち碁を鑑賞するのも有力な勉強法の一つだ。囲碁名人戦の挑戦者に大逆転で井山祐太5冠が決まった。9月からの山下名人との七番勝負は見ものだ。明日からは甲子園の高校野球も始まる。近所のS君がときどき算数の問題の質問に来るようになった。(上の写真は給食当番の衣服)

コメント
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