玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*よくぞ二ヶ月以上も

2013年08月01日 | 捨て猫の独り言

021

 キュウリとトマトの収穫は孫娘の朝一番の楽しみだった。これらの収穫は孫娘の帰国に合わせたかのように終息に向かった。一方でニガウリはやっと収穫期に入り帰国までに孫娘は3個のニガウリを収穫した。軽く塩もみしたニガウリどツナとハンペンのサラダを出すとツナだけをひろって食べた。ところでニガウリの葉の繁り具合は例年に比べて勢いがないような気がする。8月になって私は、あちこちに実をつけ始めたニガウリと茂みの中のミョウガを無駄なく収穫することを心がけねばならない。

031

 長野に2泊3日して3時頃に帰宅した日の夕方は、小学校の校庭で「納涼祭」が開かれた。市内の19の小学校にはそれぞれ青少年対策委員会が設置され、教育委員会からの補助金で活動している。小学校の保護者が主体だがその活動にどのような地域格差が生じているかは知る人ぞ知るである。2本のヒマラヤスギに挟まれた校庭の中央にはやぐらが組まれて、小平音頭や新小平音頭が流れた。それを焼き鳥、糧うどん、団子、ジュース、ビールなどの店がぐるりと囲む。孫娘は洗濯したての女性甚平を着て少し照れ気味だ。祭の途中に空が不気味な黒色に変わり冷たい風が吹き会場がざわめき始めた。恐ろしいほど強くそして冷たい風にあおられながら、ものすごい雷雨の直前に家の中に飛び込んだ。

036

 小平市はブルーべりの栽培が盛んである。商工会主催の「第一小学校ブルーベリー摘み取り体験」に応募して参加できることになった。10数名の児童が参加して保護者が付き添う。雷雨に見舞われた祭の翌日の午前7時に学校に集合して10分ほど歩いて農園に着いた。農園までは舗装のない農家の庭先の細い道だけを通った。小平市にはやさしい水音をたてて流れる用水や迷路のような昔ながらの細い道が残っている。昨日の雨にぬれた枝に触れて孫娘と私の着衣はびしょ濡れだ。それぞれが収穫した小さな実は一か所に集められた。参加者には帰りにおにぎりとビニール袋に入った少しばかりのブルーべりーが配られた。これが労働に対する対価だった。

002

 帰国前々日には子供のいる2家族を招いて保護者は女性だけのランチ会をレストランで開いた。そして夜はこの夏初めて家の前の道路でちびっこを中心に花火を楽しんだ。帰国の当日に孫娘は空港へ出発する時間までという約束でブルーベリー摘みに誘われて出かけた。前回と違って今回は収穫した重さに応じて料金を支払うシステムだった。ところで孫娘は何かにつけて早く片付けたい性分だ。猛烈なスピードでブルーべりーを収穫し破格の金額に達したという。付き添い者はどんなにはらはらしたことだろう。ともあれ大きなけがもなく、発熱で伏せることもなく無事に体験入学は終わった。日本語の学習はこれからカタカナ、漢字と進んでゆく。本人はその困難さをうすうす察知しているふしがある。一年生というタイミングが今回成功の要因だったようだ。7月31日16:20発のエア・カナダで成田から婆と一緒に帰国した。よくぞ2ヶ月以上も親元を離れて暮らしたと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする