玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

介護職を選択する男性

2011年02月18日 | ねったぼのつぶやき

 事業の拡大予定もあって入職を想定される男性職員が入って来た。未だ数日ということもあって不慣れな様子は見てとれるしそれはやむを得ない。恐らく今まで自分に一番遠い存在であったろう年寄り達と、どう接したらいいのか戸惑いの方が大きいのだろう。

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 デイは一般的にマニュアル化の難しい個別対応が必要とされる集団だ。ルールより、より優しく・きめ細かく・寛容に(本人だけでなく家族を含めて)等が最優先される。私自身個人的には、医療的専門性に於いては少々の自信はあるが、忍耐に於いてヘルパーさんに遠く及ばない。

 当事業所は、NPOで地域に根差していることもあり、個人的な依頼等を受け、今迄もいろんなタイプのボランテアや実習生を受けて来た。初対面して「エッ! 本当にこの仕事をしたい人なの?」と発したくなるような方も事実あった。それらは関係者から勧められただけで、自発的な参加ではなかったのだろう。介護界は利用者様を含め職員も圧倒的に女性が多く男性は少ない。従前なら甘えられた筈の孫達に疎まれがちになった現代。孫と同年世代の若者の介護を手放しで喜ばれる利用者様から見ても、希少価値といった意味合いでも、介護職を自発的に選択する男性達は歓迎したいし育てていきたいものだ。かといって就職難を即介護界へとたやすく言う風潮には大きく異を唱えたい。

コメント (2)
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