東京地方に雨が降らない、雪も降らない。空気は乾燥し、畑道はほこりが舞う。近くの新堀用水では大量の落葉が流れをせき止め、その撤去作業で通水は一時中断されたが最近やっと再開された。これは多摩川からはるばる届けられる貴重な真水である。今週もまた週間天気予報のどこにも傘マークは見られない。室内では睡眠中も日中も加湿器を連日作動させている。朝の洗顔時には河童よろしく自分の頭に少量の水を播く。
昨年の12月に週に一度のプール通いを思い立ち、装備も新調した。先月は3回ほど通ったがこの1月はまだ一度も泳いでいない。どこか旅に出かけたわけでもなく、何かに集中していたというわけでもない。強いて言えば碁に時間をかけていた。二日制で戦われる注目の棋聖戦のテレビ放送が2回もあった。また今年になって毎週金曜日の午後に公民館で碁を3局打つ機会を自ら設定した。実践を体験できるのは貴重である。都合で一回だけ欠席したが、今後は欠かさず出席の予定である。2月からはプール行きも再開するつもりだ。
日本の政治の低迷ぶりをよそに、サッカーのアジアカップにおける日本代表の活躍ぶりに私達は勇気づけられている。在日イタリア人はザッケローニ監督を誇りに思い、在日韓国人はサンフレッチェ広島の李の決勝ゴールに快哉を叫んだであろう。好ましいことにスポーツもグローバル化している。私が応援しているのはミッドフィルダーの遠藤選手である。彼は代表チームでは最年長である。鹿児島の桜島で育ち鹿児島実業高等学校の出身である。3年後の2014年のワールドカップのブラジル大会における遠藤選手の後継者出現が待たれていると聞く。
鹿児島実業高等学校はサッカーや野球でたびたび県代表となり「鹿実」の名で全国的に知られている。昨年の京都での高校駅伝男子では初優勝を果たした。最終ランナーによる西京極競技場トラックにおける劇的な逆転勝利だった。また野球では昨年秋の神宮大会において決勝で惜しくも日大三高に敗れている。この成績により32校が参加するこの春の選抜では九州代表に選ばれた。私は駅伝に続いて選抜での鹿実の優勝を期待している。組み合わせ抽選会は3月15日で大会は23日に始まる。3月は青春18きっぷでJR高山線を予定している。その足で大阪まで行き、甲子園球場での鹿実の試合を見学する機会を持てれば言うことなしである。