TVでは豪雪による停電や身動きの取れない高速道路事情を報じ、空港や駅では帰省や帰京客の賑わいも伝えていたが、我家の正月は静かに過ぎた。元旦はささやかに雑煮を作り、前日作り置いた数の子、柿(頂いた干し柿)なます、きびなごのゴマメ、栗の甘露煮、買った昆布巻きで祝杯を上げた。それから恒例の近場の神社とお寺に初詣をして甘酒を戴いた。
昨年は義父との別れがあった。93才の義父は常に礼儀正しく、私が帰省するといつも丁寧にお茶を入れ茶菓子を勧めてくれた。正直で律儀な嘘のつけない人だった。病に倒れるその瞬間まで自分の事は自分でしていた。人様を悪く言うのを一切聞いたことがなく、義父を悪く言う人も誰一人いなかった。身体・気力は年なりの衰えはあったけれど、精神の衰えはなく、私が手本にしたい確かな一人であった。亡き今は、お盆上に仕立てた簡易仏壇に毎朝お茶を上げ手を合わせている。
さて今年はどんな年になるだろうか。先ずは家族の健康が一番だ。健康でさえあれば何とでもなる。その意味では身体が発する危険信号には注意を払わなくてはならない。定期健診は洩らすまい。加齢を重ねる毎に下り坂のスピードは加速もしよう。ならば今やっているトレ(脳・身体)はさしずめ継続しよう。次に楽しみながらやれる事は・・・ハテサテ・・・これに何を加えようか。