玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*ネムノキの花

2009年07月06日 | 玉川上水の四季

 6月最後の日曜日の朝でした。玉川上水オープンギャラリーで、その持ち主の鈴木さんに久しぶりに出会いました。自分のギャラリーは皆さんがゴルフなどにお金を使うと同じで一つの道楽ですよと言います。展示の内容は節気ごと、すなわち約半月ごとに更新されます。写真はすべてパソコンに整理されておりプリントアウトも自分で行います。今回の「夏至」の展示の中に淡紅色の長い花糸を多数もつネムノキの花の写真がありました。

 私にはこの夏ネムノキの花をどうしてもこの目で見たいという願いがありました。昨年ある民家の庭先にネムノキを見つけました。そして今年は桜も散り、ネムノキの特徴ある羽状の葉が芽吹きはじめた頃から観察を始めました。ところが6月の下旬になっても花の咲く気配は一向にありません。

 そんなもやもやした気持は鈴木さんが解決してくれました。もっと早く玉川上水を知り尽くしている鈴木さんにお聞きすべきだったと後悔しました。鈴木さんと別れて教えられた場所に急行すると今を盛りとネムノキが咲き誇っていました。それはそれほど遠くない玉川上水沿いの市営のテニスコートの敷地内にありました。よく手入れされた大きなネムノキです。6月の20日頃から開花が始まったと管理人から聞きました。

 私が気になっていたあの民家の庭先のネムノキを訪ねると、ある変化が起きていました。たった二か所の枝先に、目立たぬように未熟なしかし糸状の花がぽつりと咲いているのです。あのテニスコートの大木を見た後で、私はこのネムノキは長い枝ばかりの若木であることを認識しました。これからの木だったのです。さらに鈴木さんが展示した写真の撮影場所はテニスコートではありませんでしたので鈴木さんが撮影したもう一本のネムノキがあるはずでした。少し手間取りましたがもう一本のおとなのネムノキも見つけ出しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする