玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

ひばりさん没後20年

2009年07月01日 | ねったぼのつぶやき

 枕元にラジオを置き、寝入りばなと時に深夜にスイッチを入れる。先日深夜放送で美空ひばりの特集をやっており、彼女の歌うジャンルの広さを紹介していた。没して後私はファンになり聞き惚れた。あれから20年過ぎたという。

 029_3 翌日BSで夜8時から12時まで特集番組を組んでいて映像を見入った。戦後の混乱した時期から共同運命体として日本を生きてきた人ではなかったか。祭を歌えばたちまち賑わい、道中ものを歌えば同行気分にさせ、恋する歌は思う人への思慕の念を募らせ、故郷を偲ぶ歌は万人の郷愁を誘う。晩年の歌は全てを越えて広がりを持つ。一曲一曲に対して入魂するその姿は私を圧倒する。

 全く個人的なことだが、彼女の没した年私は体の不調を来していた。少々のことは気に留めず日々を過ごすことが私の日常になっていた。連日夜になると異常に寝汗が続き”フ・ト・ひばりさんも死んじゃったし・・”と遂に受診した。無理を通したせいで私の肺は見事な肺炎像を示し即入院となった。それでも改善は叶わず、肺がん像も?と専門病院に送られ一喜一憂された。結局四週間の経過を得て肺癌はヤット否定され退院出来た。彼女の没後何年というのは私にとっては生還何年という意味に等しく思われ、感慨もひとしおなのだ。

 

コメント (2)
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