船上新聞の一角に「気になるあの人の素顔」コーナーがあった。船内で活躍している職員の紹介が主である。11月9日つまりペルーを出航したその日はKumar Lewisを紹介していた。(着物でイブさんと)
彼の紹介記事は「GETコーディネーターとして活躍し、多彩なワークショップにおいて才能を披露しているクマー・ルイスさんにインタビュー」となっておりQ&A形式だ。(大好きジャンベを叩いている時は最高に幸せそうな表情)
ピースボートとの出会いは? 日本にいた頃友達の紹介で今回は5回目の乗船。 この仕事をしていて大変なこと、楽しいことは? 楽しいことはボランテアのGETの先生とPeace Boatの架け橋になれること。世界の皆と出会えること。大変なことは自分の時間を作ること。自分のアイデンティテイに戸惑うということ。 好きなことは? サーフィン、ジャンベ、サッカー、音楽等。 何かメッセージをお願いします。 LIVE IT UP!自分の夢を叶える。ポジティブに元気よく。(ピラミッドの前で大ジャンプ)
今にして思えば彼はこの通りを生きた人だった。船内での企画も「9・11を考える」に始まって、GET学習、GETcloser、Let’sボックササイズ、サッカー、運動会、スピーチコンテスト、卒業式、他にも参加はならなかったが沢山の企画を主催してくれていた。(アフリカの地で本場のアフリカダンスを披露するピーターバンドのメンバーと)
私は自分のPCのお気に入りに彼のホームページを入力し、世界のアチコチから送信されてくるメールの拾い読みや、時々入れ替わる写真で彼を偲んでいる。下船後も期せずしてBoat関係者と膝を交えたこともある。存命でありさえすれば、ヒョッとしてそんな事も叶うかもしれない。そう思うとなお更こんなにも早く召された無念が晴れることはない。(世界一愛していた母、姉、兄一家。「甥が可愛い。僕も父親になって自分の子供を可愛がりたい」と言っていた)
つい先日、近くの津田塾女子大の文化祭で、Boatでも講師として乗船したジャン・ユンカーマン氏が講演で来校され、講演の中でピースボートの話も出た。私は週2回お手伝いしているディ・ケアーのご老人で、知的好奇心の強い方の希望で共に参加して、前列の2列目に着席した。講演を終えて目の前に戻って来たユンカーマン氏に、昨年Boatで御一緒させてもらいましたと挨拶し微笑みあったばかりだったので、一入その感を深くしたのだった。(飛んでみたい。Boatの上で)