あられの日記

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なぜ病院でレイプ事件が起こるのか?

2016年02月23日 09時39分14秒 | インド旅行記
本日1本目の記事です。追加で記事たて投稿あります。

インドに旅立つ前に、軽くWEBのインドニュースを見たらば「レイプされた女性が収容された病院で再びレイプ」というのを見つけました。
これを日本の常識で測るととんでもない事件なのですが、インドに行った途端に(そりゃあそういう事件は起り放題だわ)と納得しました。悲惨な事件に一見見えますが、ありふれてるんじゃなかろうか?
というのも、インドでは有料・無料というのがあってですね。病院や学校も治療費・薬代・入院代・救急車利用代、全て無料の公共の病院に制服・昼食・学費無料の学校がある一方で、全部有料の学校や病院もあるのです。無料の公共の病院は大人気で、病院の前に大勢が集ってますし、病院の前には救急車も待機してるし、道の向いには薬局が軒を連ねてます。もちろん病院に通う患者さんは薬局のお薬も無料でもらえるとか。これだけ書くと素晴らしいのですがね。
例えば、病院に入ったものの、治療がいつになるかわからない。そもそも医者の数が足りない。更にはまともな医者だと評価されるには、外国に留学して経験や技術を取得してないとダメ。しかしそういう医者は無料の公共病院にはいない。更には病院の数に対し患者さんが溢れてて、廊下にも患者が寝ている。そして患者はどんどん死んでいく。ベッドが空いたら即埋まる。そんな有様でどうしてレイプ事件が起こらないといえるのか?
更にはこれはまた別に記事立てしたいと思いますが、インドと言えばカースト制度です。
世界史や地理の勉強で出てきたかもしれませんが、カースト制度は気が遠くなる程長く続いていて、これがインドの成長を阻害してるのです。カーストに問題があるのは分かる人は分かっていても、そうそう問題に手をつけられません。何しろ世界的にはインドで一番有名な人だろうあのガンジーさんでさえカースト制度改革に失敗してるのですよ。(ガンジーさんのかーストは上から2つめのクシャトリアだったハズ。金持ちの家の子で、弁護士になるべくロンドン留学経験あり。その後南アフリカ長い事弁護士をやっていたが、南アフリカの人種差別が酷くなりインドに戻る。帰国後はインドの英国からの植民地支配からの独立に尽力。最後はイスラムとインズーの対立が厳しくなる最中ヒンズー教徒の過激派に暗殺される)ちなみにカースト制度はインドのヒンズー教徒のみにある制度です。ヒンズー教徒の割合はインドの総人口の82%を占めてまして、まあ私達外国から見るとカースト制度=インドの人というように映る訳ですね。
さて、ヒンズー教徒は基本同じカースト同士でしか婚姻しませんし、同じ村には同じカースト所属の人しか暮らしてません。更にはつける職業もカーストに縛られてます。そして外国の人がどう不思議に思おうがカーストの移動は絶対に出来ません。
恋愛は自由だ?
あり得ません。例えば結婚式の当日に花嫁花婿が互いの顔を見るってのは珍しくないそうですよ。日本にも見合いババアがかつては大勢いて、あちらの家とこちらの家の格が釣り合ってるからお見合いを設定しましょう。って世話をする半ば見合い斡旋職業みたいなのがありましたが、インドも結婚は基本お見合いです。更には占いがモノをいいます。例えば花婿の誕生日の星座と花嫁の誕生日の星座を見て相性とかもすり合わせるというように。
この辺も不思議の国インドだったのですが、今日の記事の主題から逸れるのだまた今度。とりとめもなく書いてるので話の整理がついてませんね。
さて。学校です。これは基本男女共学。カーストに関係なく学んでます。小学校(5年)・中学校(3年)・高校(4年)には基本制服があり、色は青・白が多い。大学(3年)には制服がない。
しかしですね。お昼時にはカーストが顔を出します。ヒンズー教徒は同じカーストの人と食事するのです。交わりません。
ちなみに、ブッダのカーストは王族なので上から2つめのクシャトリヤでした。ブッダがかつて断食修行した時に、スジャータが乳を差し出します。スジャータは4番目のカーストシュードラでした。(ちなみに、現在シュードラが一番多く4割を占めてます。またシュードラによる職業も多い。)さて4番目のカーストにあるスジャータが差し出した乳をブッダがどうしたか?
ブッダはこれを受け取ったんですね。私ら外国人から見るといいお話ね。となるのですが、そこはカーストに生きる国です。当時ブッダには5人の弟子が従っていました。しかし4番目のカーストのスジャータが差し出す乳を、2番目のカーストのブッダが受け取るなどとはあってはならない事でした。5人の弟子は師であるブッダを見限り去っていくのです。ところで、もうすこしこのエピソードを突っ込んで書きますと、当時スジャータは確か嫁として子が産まれない事に悩んでました。菩提樹の樹の下で修行するブッダが彼女には神様に見えたようで、ブッダがカースト2番目のクシャトリヤの人間だと知らずに辛い修行を続けていたブッダに乳を差し上げた。つまり神様へのお供えだったのです。
さてここで問題です。
ブッダが生きていた時代はいつ頃でしょうか?
答え:なんと、紀元前463年から紀元前383年頃とされてます。
そうなのです。つまりカースト制度には2000年を超える歴史がある。のですよ。となると、ヒンズー教徒には互いの顔を見ただけでどのカーストに相手が所属してるか一目瞭然なんだとか…。進化の法則ですか?遺伝って怖いですね。だからカーストの違う相手と間違って交際することはほぼないし、幼い頃から叩き込まれます。そしてカースト上位のヒンズー教徒は自分のカーストにプライドを持っています。金も持ってます。その社会でカースト制度改革なんて無理なんですよ。
ちなみに現在の大統領も副大統領も上から2番目のクシャトリヤ階級所属です。上のカーストの人は同じカーストの料理人が作ったもの、同じカーストの給仕がサーブしたものしか食べません。だからホテルやレストランに勤められるのはカースト上位の人であり、下のカーストだと就職以前の問題になるのです。ちなみに私達のガイドさんも2つ目のカースト所属のクシャトリアでした。名前を見ればカーストが分かる僧で、ガイドさんの名前はムガル帝国を築いた王様の名字と同じでした。
ちなみに、インド人にとってなくてはならない牛乳は、1番目のカーストのブラフマーは搾ってます。ちなみに1番目に所属するのは僧侶です。
もうね。宗教とカーストは別建てブログにするつもりでしたが、こいつらが何かにつけ顔を出すせいで、どう書けばカースト制度に全く馴染みのない日本人にインドが理解出来るか難しいのね。見れば分かると答えるのは簡単なんだけどさ。それにはインドまで行かないと~。
という事で、今一まとまりませんでしたが、「インドでは病院で女性レイプ事件はわりとあり得る」でした。
あ!
金持ちはね。有料の救急車に乗って(ちなみに、自分の車で行くのが普通)、有料の病院で外国帰りの医師に治療を受けるんだよ。だから金持ちがレイプされるなんて事は起きないだな。

追記:
「首都デリーの市内バスでレイプ事件が発生」というニュースをかつて読んだ事があります。
この事件を受け、現在デリー所属のバスは全てカーテンを取り外し走っています。これは外国人向けの観光バスも例外をみとめられてません。

車内の様子。ごらんの通り、観光にはカーテンがないのは大歓迎ですが、車内で日差し対策は必要です。
なので観光客は早いうちに日除け用のスカーフをゲットするか、日本から持参しましょう。最初はバスの中で帽子で対応出来るか?と思ったのですが、横からの日差しがあって、この場合帽子をかぶっていても顔の下半分が日焼けします。女性には大問題です。
追加情報として、デリーを走る市内バスですが、バスの色で設備と運賃に違いがあります。簡単にいうと冷房のあるなし。緑のバスと赤いバス。最近はインド人も裕福になり、赤い冷房付きのバスが人気で満員のようです。
(2016年3月17日、画像を1枚追加しました)

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