高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ジュズダマ

2007-11-20 09:14:55 | 山野草
子供の頃、黒く熟した硬いジュズダマで遊んだ経験がある人も多いと思う。
近年はよく生えていた小川の近くもコンクリートで固められ、自生しているものは少なくなった。でも近くの丘陵地にはまだたくさん自生している。

数珠玉/イネ科/ジュズダマ属。
川岸などに生える熱帯アジア原産のイネ科の多年草。
背丈は1~1.5mほどで、葉は幅が広い線形で、葉の付け根にたくさんの花穂を付ける。果実の硬い皮(苞鞘)の先の雌花が受粉すると、表面に光沢がでて固くなる。白い糸のようなものは雌花の柱頭である。
名前の由来:硬い玉を数珠にしたことからこの名が付いた。
花期9~11月。
(多摩丘陵)
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ノイバラ

2007-11-19 08:50:29 | 樹木
近くの丘陵に樹高が2mほどのバラの木に赤い実が付いていた。この付近ではあまり見かけないがノイバラである。
春先に白い花を付けるというが見たことはないので、来年はぜひ見たいものである。
バラの接木材として貴重な樹木とのことである。

 

野茨/バラ科/バラ属。
野山に生えるバラ科の落葉蔓性低木。
高さは2mぐらいで、葉は奇数羽状複葉で小葉は楕円形。春先に枝の端に白色の5弁の花を散房状に付ける。
名前の由来:野に生える日本の代表的なノバラ。
花期:5~6月。
(多摩丘陵)
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イヌビワ

2007-11-18 08:43:17 | 樹木
家の近くに、花が咲いた記憶がないのにイチジクに似た果実が付いている木があり、不思議に思っていたが、クワ科のイヌビワで果実食べられるようである。
イチジクにはイチジクコバチが、イヌビワにはイヌビワコバチが存在して複雑な共生関係を持っているという。
イヌビワは初夏には花を付けるが、すでに果実状であり花は外からは見えない集合花となっている。そこにイヌビワコバチが寄生するようであるが、難しくてよく理解できない。
来年は春先からじっくり観察しよう。

 

犬枇杷/クワ科/イチジク属。
クワ科の落葉低木。別名イタブ、コイチジク。
雌雄異株で、葉は卵状楕円形または倒卵状楕円形をし、全縁で互生する。
受粉はイヌビワコバチという蜂が仲介し、秋にはイチジクに似た果実を付ける。
花期:5~8月。
(多摩丘陵)
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アツバキミガヨラン

2007-11-17 08:12:21 | 樹木
この植物も昨日のコウテイダリアに続き背が高く、ベランダから見るようなところに花が咲いている。
アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)とは凄い名前をつけたものである。
鐘の形をした少し黄色がかった白い花で、もっと近くで見たいが残念である。鋭い剣のような葉ががっちりと花を守っている。

厚葉君が代蘭/ユリ科/ユッカ属。
北アメリカ南部原産の常緑低木。別名ユッカ。
葉は厚みがあり真っ直ぐに伸び、その先端は針状に尖る。年に2回、花茎を長く伸ばし黄白色の鐘形の花をたくさん咲かせる。
花期:5~6月、10~11月。
(多摩丘陵)
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コウテイダリア

2007-11-16 09:18:55 | 山野草
上を向いて歩かないと、花が咲いているのに気づかないほど大きな植物である。
茎は竹と勘違うような節があり、花はベランダから見るとちょうど良い高さである。
最近、人気がでてきたのか、散歩しているとよく見かけるようになった。

 

皇帝ダリア/キク科/ダリア属。
メキシコ原産のキク科の多年草。
草丈が3~4mにもなる超大型種で、茎は太く竹のように節がある。茎の先端に直径20cm程のピンクの花を咲かる。
名前の由来:ダリアの中でも最大種で威風堂々とした姿から皇帝の名が付いた。
花期11~12月。
(多摩丘陵)
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チャノキ

2007-11-15 08:04:55 | 樹木
「日常茶飯事」や「お茶を濁す」など、古くから日本人の生活に溶け込み、中国から渡来したことなどは忘れている。緑茶の原料として日本人には馴染みが深い植物である。
画像の撮影となると、綺麗に花弁が揃った花が少ないことと、うつむき加減に咲いているので苦労する。

 

茶の木/ツバキ科/ツバキ属。
中国原産のツバキ科の常緑低木で奈良時代に薬用として日本に渡来した。
葉は楕円形または長楕円形で互生し、表面は暗緑色で光沢があり、裏面は淡緑色で葉縁は鋸歯がある。秋に葉腋に白い花を付ける。
花期:10~11月。
(多摩丘陵)
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晩秋の高尾山(その2)

2007-11-14 08:57:30 | 四季
朝から快晴の天気となり、11月の初めに高尾山に登ってばかりなのに、急に高尾からの富士山が見たくなり出かけた。
いつもは歩いて登るのであるが、雲のかからない内にということで、十数年ぶりにリフトを使った。
リフトはケーブルカーに平行して設けられていて、ふもとの山麓駅から10分ほどで山上駅に着く。運賃はケーブルカーと同じ片道470円に設定されているが、周りの景色を楽しむにはこちらのほうが良い。
今回は高尾山の頂上は経由しないで、高尾山(599m)と景信山(727m)の中間に位置する小仏城山に向かう。
途中、営林局が伐採した材木をヘリコプターで運搬していた。係員がハイカーを誘導しているが、ヘリコプターの風が直接届く距離まで接近してくる。
小仏城山からの富士山は、山頂に雪煙のようなものがあるが、素晴らしい眺めであった。

  
(山上駅に向かうリフトと回りは紅葉) 

  
(薬王院本堂に向かう僧侶)  (山では珍しい黄色のキク)

  
(植生を守る杉の木の伐採)  (材木を運ぶヘリコプター)

  
(狂い咲き?のクサボケ)  (圏央道工事は高尾山直前)

「今回咲いていた山野草」(あいうえお順)
アキノキリンソウ、アズマヤマアザミ、イヌタデ、オクモミジハグマ、カシワバハグマ、ガンクビソウ、カントウカンアオイ、キッコウハグマ、キンミズヒキ、クサボケ、ゲンノショウコ、コウヤボウキ、コバノタツナミソウ、サザンカ、サラシナショウマ、シラヤマギク、シロヨメナ、ススキ、センブリ、チヂミザサ、ツリフネソウ、ナキリスゲ、ノコンギク、ノハラアザミ、フユノハナワラビ、ベニバナボロギク、マツカゼソウ、ミズヒキ、ミゾソバ、ヤクシソウ、ヤツデ、ヤマアジサイ、ヤマハッカ、ユウガギク、リュウノウギク、リンドウ

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ダルマギク

2007-11-13 10:11:00 | 山野草
山野草仲間の展示会に出展されていたもので、で肉厚の葉と大きな花が印象的であった。
野生のキクは風になびいているものが多いが、暑い茎と葉に支えられたダルマギクは、名前の通りどっしりしていて倒れそうもない。

達磨菊/キク科/アスター属。
海岸の岩の上に見られるキク科の多年草。葉は円形で厚く両面に軟毛が生えている。花は青紫色または白色である。
名前の由来:岩の上で咲く様子が達磨が座っているように見えることからとか、葉が丸いのを達磨に例えたなどの説がある。
花期9~11月。
(山野草の展示会)
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シロダモ

2007-11-12 06:46:34 | 樹木
高尾山を歩いていたら、緑の葉に薄い黄色の花が付いているのに気がついた。
帰って調べると、雌雄異株であるクスノキ科の白ダモと判明した。
バットの材料として知られているのはアオダモであるが、これはモクセイ科である。
花から判断すると雄株で、花と果実の両方が同時に見られる雌株には気づかなかなかった。次回はじっくりとシロダモの赤い果実を見つけたい。
11月14日、「関東ふれあいの道」を歩いていたら、偶然にも雌花を見つけ、同じ木に赤い果実が付いていることを確認できた。

 
(シロダモの雄花と雌花)


(前年の果実)

白ダモ/クスノキ科/シロダモ属。
雌雄異株のクスノキ科の常緑の中高木。別名シロタブ。
葉は長楕円形または卵状長楕円形で互生し枝先に集中、葉の表面は濃緑色で裏面は灰白色。葉縁は全縁する。木材や種子から採油し蝋燭の材料などになる。
名前の由来:裏が白いことからシロで、ダモはタブから変化したという。
花期:10~11月。
(高尾山)
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ヒロハホウキギク

2007-11-11 08:54:02 | 山野草
数年前から我が家の庭に侵入し、キク科の優しそうな花を付けた植物と思っていたが、名前が分からなかったが、図鑑を見ていたら偶然見つけた。
1960年代に帰化が発見されたというから、比較的新しい植物である。



広葉箒菊/キク科/シオン属。
河川敷や市街地の空地に生える北アメリカ原産の帰化植物の1年草(越年草)。1960年代に北九州で発見された。
ホウキギクに似ているが、葉の基部は茎を抱かない。茎は直立し多くの枝を出し、葉は線形で互生する。枝の先に淡青紫色の小さい花を付ける。
名前の由来:ほうきの形に見えることからこの名が付いた。
花期:8~10月。
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