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捨てられてきた燃料ガス~まだまだ無駄はあるはず

2011年03月28日 | 環境・エネルギー

前々回のブログ『最高のCSR-住友金属』に、てっこうやさんという方から、以下のコメントをいただきました。

(こうしたコメントは、私のみならず、ブログを観てくださっているかたにも有用で、ありがたいです。)

>燃料はもちろん東電が負担することと思いますが、

いいえ。燃料は製鉄所の自前です。

製鉄業は、鉄鉱石を鋼に変えるプロセスで大量の一酸化炭素を発生させます。また、鋼の圧延に電気も大量に使います。そのため、もともと自前で発電所を所有しており、発生した一酸化炭素を燃やして発電し、それでも余ったガスは燃やして捨ててました。近年、法改正により発電業以外からでも電気の販売が可能になり、発電能力を増強し、発生したガスをあまさず使用して発電し、自分で使う以外の電気を東京電力等に販売しております。

今回の鹿島の話は、津波被害で製鉄所機能が停止し、燃料ガスを発生できなくなったため、発電機を回せなかったのが、製鉄機能の復活により、発電機も回せるようになり、外部への供給を再開できるようになった、というものです。鹿島規模の製鉄所では、たいがいあの福島の原発1個分くらいの供給能力があり、みな一生懸命節電しながら電気を供給してます。

さて、住友金属の記事とてっこうやさんのコメントを読んで最初に浮かんだ考えは、「火力発電は環境面と燃料面で悪者扱いされていますが、日本の製鉄業他の製造業では、溶炉などでも今でも火力自体は使うはず。これをもっと有用に使う手立てを考えない(考えなかった)としたら、もったいない。」

というものでした。

(そもそも、てっこうやさんによれば、「近年まで発電に使えるガスを燃やして捨てていた」ということです。非合理的というのを通り越して、杓子定規の行政に怒りさえ覚えます。)

ガスといえば、石油開発関係に携わっていた知人から、昔(オイルショックの頃)某産油国から、「油田から出るガスの有効活用を考えたら取引を考える」と言われて、日本はそのガスの有効利用を開発した、という話を聞いたことがあります。

探してみれば、まだまだ無駄にしているエネルギー源はたくさんあることでしょう。

(家庭のガス湯沸かし室外機から発生するガスも有効利用できると思いましたが(ブラウジングシステム?)、この技術が有効に使われているとは思えません。)

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