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※旧Various Topics(OCN)

ベルギー人デザイナーを非難してまで"彼ら”が佐野研二郎氏を擁護する理由は・サンリオ社の反省

2015年08月19日 | 国際・政治

オリンピックエンブレムをデザインした佐野研二郎氏、

「本人が博報堂出身、
お兄様が経済産業省経済産業省 商務情報政策局 情報経済課長佐野究一郎氏
(ビッグデータ担当、仕事自体が博報堂と繋がりが濃い)、
親戚が、日本スポーツ振興センター佐野総一郎氏(JOC 河野一郎の右腕)
選考委員の一人は研二郎氏の元上司で、究一郎氏とも仕事の付き合いがある」

ということもあるのか…皆必死ですね。 

ハフィントンポスト(2015年8月17日)
佐野研二郎氏のエンブレム問題、大会組織委がベルギー人デザイナーを強く非難
http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/17/olympic-emblem-toc_n_7996708.html?utm_hp_ref=japan
 

佐野研二郎さんがデザインした2020年東京オリンピックのエンブレムに対し、ベルギー人デザイナーが自身の制作した劇場のロゴマークと似ているとして提訴している問題で、東京オリンピックの大会組織委員会は8月17日、提訴したデザイナー側を非難する声明を発表した。「われわれの詳細な説明に耳を傾けようとせず、提訴するという道を選んだ」としている。47NEWSなどが報じた。 

東京オリンピックのエンブレムを巡っては、ベルギーのデザイナー、オリビエ・ドビ氏とベルギー・リエージュ劇場側の代理人が14日、著作権を侵害されたとして、国際オリンピック委員会(IOC)に対し使用の差し止めなどを求める訴訟をリエージュの民事裁判所に起こしていた。ロゴの使用を続けた場合、IOCや公的機関、ロゴを使った企業などに、賠償金各5万ユーロ(約690万円)を支払わせると、求めていたとされる。 

これに対し、大会組織委員会は14日、「訴状を見て対応を協議したい」とコメントしていたが、内容を確認したうえで、デザイナー側に書面で回答を行ったとしている。組織委はドビ氏らに対して、「自らの主張を対外発信し続けたうえ、提訴する道を選んだ態度は公共団体としての振る舞いとしては受け入れがたい」と、強く非難した。 

IOCや日本オリンピック委員会(JOC)、大会組織委員会は佐野氏デザインのエンブレムについて、「独自の創造過程に基づく完全にオリジナルな作品であり、大会の価値やメッセージを内包し、1964年(大会)のエンブレムとの結び付きも示した作品であることを強調した」とドビ氏に伝えていた。 

さて、デザインの盗用といえば、1974年に登場したハローキティ、これをミッフィ(ミッフィはイギリスでつけられた名前、オリジナルはオランダ語のナインチェ・プラウス)を創作したオランダ人ディック・ブルーナ氏は「ハローキティはミッフィのコピーだ」と不快感を表明していました。

英国のデイリーテレグラフがインタビュー記事より:
Bruna expressed his dislike for Hello Kitty. "'That,' he says darkly, 'is a copy [of Miffy], I think. I don't like that at all. I always think, "No, don't do that. Try to make something that you think of yourself" 

(Wikipedia
Miffy
https://en.wikipedia.org/wiki/Miffy) 

しかしミッフィとキティについては個人的不快感表明はしたけど裁判は起こさずにいました。けれどサンリオがキティのお友達であるウサギのキャシーを売り出したときは流石に怒り、裁判に。
(2011年3月11日に東日本大震災が発生。メルシスとサンリオは「訴訟を行うことにより費やす両社の諸費用をむしろ日本の復旧・復興のために寄付すべきである」という結論を出し、和解に合意。) 

(Gigazine (2011年6月7日)
ミッフィー作者がサンリオを提訴していた係争で両者が和解合意、きっかけは東日本大震災
http://gigazine.net/news/20110607_sanrio_mercis/
) 

また、こちらはまだサンリオが有名でなかった頃だか、サンリオはキティ以前にリトルハニーというキャラクターも作っていたようでした。 

(ウォールストリートジャーナル(2010年11月7日)
キャシーだけじゃないリトルハニーも-サンリオのミッフィー酷似疑惑
http://realtime.wsj.com/japan/2010/11/04/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%84%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%82%EF%BC%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%82%AA/
) 

※リトルハニーについては、「サンリオ リトルハニー 画像」と検索するとみることができると思いますが、こちらはバツ印の口許で、よりミッフィに似ています。 

デザインの盗用、これは単純なものであればあるほどその判断は難しいかもしれません。
しかし、偶然同じものを作ってしまっただけであっても、それはやはり先に作った人に分があるものだと一般的には考えられるのではないのでしょうか。 

サンリオ社とメルシス社(ミッフィの著作権・商標権元)の裁判ですが、作者のブルーナの気持ちを置いておけば、メルシス社もハローキティブームにあやかって日本で大きく売り上げを伸ばした過去もあるし、裁判があまり良いイメージにつながらないので、できるものなら丸く収めたい、と思っていて、サンリオ社のほうでもこれまたメルシス社の訴えを、真摯な気持ちで受け止めたのはもちろんですが、自社のイメージとともに、日本のイメージを悪くすること(日本も過去には、今の中国並に、「西側のものを盗用する国」というイメージがありました。)を恐れたのではないか、と思うのです。

オリンピックのエンブレム以外にも次から次へと盗用疑惑が出てきている佐野氏、そしてオリンピック関係者、自分たちが世界に日本の恥をさらしているとは、思っていないでしょうね。

ベルギーと日本は来年外交・友好関係樹立150周年。どうぞ、ベルギーの有力者に掛け合ってベルギー人デザイナーに圧力をかけるようなことをしませんように!
・・・考えすぎですかね・・・しかし、ここまで強気に出ると、何か裏取引をするつもりではないかと訝ってしまいます。オリンピックエンブレムのデザイナーが佐野研二郎氏になった経緯も怪しいし。

しかし、日本人のほとんどが支持しないエンブレム使用のごり押しをするために裁判するとしたら、この費用もオリンピック予算から?競技場もデザインで裁判や賠償金の支払いがあるだろうけど、誰も責任をとらないんですよね。責任をとらないですむから、当然「反省」もしないで同じ過ちを繰り返す。

東京オリンピックは返上した方が、日本国民のためになるのではないでしょうか?

(そもそも、オリンピックはもはや「ババ抜きのババ」ではないかと思います。いらない建築物を作り巨大な借金を増やすし、開催中はテロも怖い。)

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