東京新聞は今や「世界連邦新聞」となりましたか。
東京新聞(2019年5月20日)
「国際連帯税」第一歩に 貧困、医療など国境超え支援
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019052090065602.html
貧困、環境破壊、感染症など地球規模の課題に、国家の枠を超えて対応するため、国内外の団体が「世界連邦」の樹立を目指している。第一歩と位置づけるのが、国境をまたぐ経済活動に広く浅く課税する「国際連帯税」の普及。日本は未導入だが、少しずつ広がりを見せる。十一月に名古屋市で開催される二十カ国・地域(G20)外相会合で議論される見通しだ。 (安藤美由紀)
世界連邦は第二次世界大戦末期、広島、長崎への原爆投下で核戦争への危機感が高まる中、物理学者アインシュタインらが提唱して始まった国際的な運動。
究極の目標は、国連を改革・強化して、すべての国や民族が参加した世界連邦という共同体を設立し、各国が軍備を撤廃して戦争をなくすこと。多くの関係者は、まず地球規模の課題を、国家を超えた制度によって解決するシステムをつくっていき、世界連邦の土台とする道筋を描く。
その具体例が国際連帯税。フランスが二〇〇六年に導入し、韓国、チリなど十数カ国に拡大した「航空券連帯税」は国際連帯税の一種で、出国する人の航空券料金に少額(エコノミークラスで数百円程度)を上乗せする制度。導入国の利害に左右されず、国際機関ユニットエイドに拠出され、マラリアやエイズなど感染症対策に活用されている。
(後略)
「国際連帯税」で、ワクチン。
一番の受益者、製薬会社。
途上国に必要なのは、「ワクチン」より「衛生的環境」が先ではないでしょうかね。
上記は東京新聞朝刊一面に載った記事で、この日の3ページ目には、「世界連邦は夢じゃない」というタイトルで、世界連邦協議会の塩浜修常務理事インタビューほか、世界連邦運動の宣伝。
下の記事とあわせ、担当記者は、安藤美由紀記者。
東京新聞(2019年5月27日)
「世界連邦」実現へ宣言採択 推進協議会、都内で日本大会
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201905/CK2019052702000139.html
貧困や環境破壊、感染症など国境を超える課題を解決するため「世界連邦」の樹立を目指す「世界連邦推進日本協議会」(会長・海部俊樹元首相)は二十六日、東京都内で日本大会を開いた。自国第一主義が台頭する現在こそ、世界連邦が必要との認識で一致。「世界中に山積する課題を解決する道は世界連邦しかない。理想を実現しよう」との宣言を採択した。 (安藤美由紀)
大会では、世界連邦運動国際事務局の共同会長を務めるアルゼンチンの国会議員フェルナンド・イグレシアス氏が講演。世界連邦実現のために具体的に取り組む活動として、選挙で選ばれた各国の議員による国連議員総会の創設を提案し、賛同を求めた。国連をより民主的な組織にする目的だ。
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員の川崎哲(あきら)さん(ピースボート共同代表)は「(核廃絶には)世界のシステムを変えないと本質的な解決にはならない。この点が(世界連邦と)リンクしてる」と指摘した。
海部氏は「一人の力は小さくても多くの力を結集させれば世界を動かすことが可能だ」というメッセージを大会に寄せた。
世界連邦は、第二次世界大戦での原爆の惨禍を教訓に、二度と戦争を起こさない仕組みとして物理学者アインシュタインらが提唱した。国際事務局には、二十八の国と地域の加盟団体などが参加している。
世界連邦推進日本協議会には国会議員、自治体、宗教者などによる六つの組織が参加。元政治家や市民らによる世界連邦運動協会はその一つで、全国に約五十の支部があり約一千五百人が活動している。
「国際連邦運動」は、本当に世界にとって良い事ばかりなのでしょうか?
ウィキペディア
世界連邦運動
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E9%80%A3%E9%82%A6%E9%81%8B%E5%8B%95
抜粋:
- 全世界の諸国、諸民族を全部加盟させる。
- 世界的に共通な問題については、各国家の主権の一部を世界連邦政府に委譲する。
- 世界連邦法は「国家」に対してではなく、1人1人の「個人」を対象として適用される。
- 各国の軍備は全廃し、世界警察軍を設置する。
- 原子力は世界連邦政府のみが所有し、管理する。
- 世界連邦の経費は各国政府の供出ではなく、個人からの税金でまかなう。
私が若い頃働いていた職場は、「世界連邦主義」と縁がある職場であり、私自身もHPVワクチン問題を追う前までは、『国連はじめとしする国際機関主導の世界』には疑問を持つことがありませんでした。
しかし、今は思います。
「「世界が一つ」になるということは、「独裁」の誕生。
つまり、世界が今の日本と同じようになるということです。
また、それを支配する人たちは特権階級の人達が主。
EUの礎を気づいた、リヒャルト・クーデンホーフ・カレルギー(EUの礎を築き、今も世界連邦主義者たちにとって理想とされている。)は、
「「貴族」とは、単に伝統的貴族ではなく、人類が更なる高みに上るために必要な指導者・先駆者となる者である。・・・・「技術」とは人類が期待する転換期をもたらすものであり、前人未踏の新しいエネルギー源を発見する発明家が現れてその転換期が到来し、その発見は人類を飢餓、凍死、強制労働から解放する。しかしながら技術は戦争につながるのでヨーロッパは「平和主義」であるべきで、そのための汎ヨーロッパ運動であり、その運動は平和主義者の貴族が行うのであるという。 」
と考えていたそうです。
(ウィキペディア
リヒャルト・クーデンホーフ・カレルギー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%95%EF%BC%9D%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC)