欧州中部の洪水-私のペンフレンドと友人がいるドイツの洪水の被害は今もなお。
とりあえず、皆が住んでいるところ、彼らの親類、友人達は無事なのですが、本当に心が痛みます。
「自然災害に人間はなすすべがない。しかし、本当にそう言い切れるのだろうか。
ドイツはこれまでも多くの場所で洪水の被害があって、その都度、堤防の強化について提議されてきたが、喉元をすぎれば・・・と、予算をそちらに回さなかったり、未だに洪水が起こりえるだろう土地が分譲されて、それを買う人がいる。」
60代のドイツ人のブルクハルトさんはそんな声を上げます。
「人は災害を忘れてしまう。災害が起こることを忘れなくても、予算が足りなかったり、または便利さを求めて、危険はあっても安い土地を求める人がいますね。
結局は安全もお金のあるなし、って、おかしいですね。」
と私。
(洪水と堤防に関しては、ドイツ以外に住む友人からは、「たとえ堤防を作っても、それは他の地域を危険にするだけ。という場合がある」と言っていましたが、それでも堤防に関しても、お金持ちがたくさん住む地域ほど手厚い、という面もあるように、私は思います。)
さて、洪水の報告をしてくれたドイツのカイさんはポーランドにちょうど旅行中でした。彼も無事でもありましたが、ドイツのみならず、周辺諸国での惨状と、助けあっていることを淡々と報告。
気が滅入ったのでしょう、途中から最近、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』を読み終わったこと、その本でノモンハン事件のことを知り、今度はそれについての本を読み漁ろうとしていることを書いてきました。
村上春樹は、私は『ノルウェーの森』以降は、彼が翻訳した本(アメリカ文学)しか読んでいなかったので、『ねじまき鳥クロニエル』に、ノモンハン事件のエピソードが使われていることを、私は知りませんでした。
(ノモンハン事件Wikipedia:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6)
ノモンハン事件についても本当のことを言えば、私は名前こそ知っていましたが、これはたまたま友人のお爺様がノモンハンの生き残りということがあってから意識した事件。
(これはちょうど、私が731部隊で保健婦をしていた女性を記者さんや学者さんに紹介したころ、それを知った友人が話してくれたことから知りました。この御爺様のお話も聞かせてもあろうと思っていながら、このあとすぐに体調を壊されてしまったので、できませんでした。)
この事件は、当時は、『日本が負けた-都合の悪い事件』として隠されていたようですが、今でも知らない人は多いでしょう。
そういえば、このノモンハンの戦犯といえる辻政信などが、戦後、自民党の議員として当選してしまっているのですが、日本は、本当に責任を問わない(というか、仲間を大切にする)民族だと思います。
さて、責任といえば・・・現在、アベノミクスが間違いだったか、どうかという声もでてきていますが、
毎日新聞(2013年6月7日)
特集ワイド:続報真相 アベノミクスはピンチですか 「教祖」浜田宏一・内閣官房参与に問う
http://mainichi.jp/feature/news/20130607dde012020005000c.html
の記事のなかで、『神様』の浜田宏一内閣官房参与に毎日が質問をぶつけたことが書いてありました。
・・・ソフトに対応してくれた浜田さんに問わねばならない。壮大な実験と言えるアベノミクスが失敗に終わったら、どうしますか。「学者としての責任の取り方、それは公の場で自分の考えの誤りを認めることです。ただし、私たちが責任を問われるなら、今までリフレ政策に反対していた学者や経済評論家、デフレを放置した日銀幹部も総ざんげすべきです。経済を好転させられなかったのだから」。このときばかりは語気を強めた。・・・
すごいですね。結果がでる前から本性を垣間見せられたような。
参考:
『浜田宏一氏の教え子池田信夫氏の反論』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20121223
『経済学の限界を知る経済学者』と『経済学の神になったつもりの経済学者』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20130206