新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

Misia Candle Night @春日大社 飛火野 2daysのこと(後編)

2016-09-14 22:06:42 | MISIA

「Misia Candle Night @春日大社 飛火野 2daysのこと(前編)」のつづきは、「サイコー」だった「第31回 JTB世界遺産劇場 春日大社 第60次式年造替奉祝 -Misia Candle Night-」2日目のことを書きます。

初日が「イマイチ」だったと「前編」で書きましたが、なぜイマイチだったのかをよく分析できないままに、2日目の会場へ。

そして、初日同様開演時刻になると、ステージにはRYOさんが、前日同様の衣装で登場し、front actがスタート。
と、曲順を変えてきた

そして、もよく出てます
前日は、ちょっとおどおどした感じもあったのに、1回ステージを経験するだけで、だいぶ違うものですねぇ。

それにしても、MISIAを聴きに詰めかけた聴衆を前にした、いわば他流試合で、あれほど堂々と歌えるというのは大したものです。
しかも、まだ日が沈む前で、ステージ上の自分を見つめる2000~3000人の聴衆の直に見えるんですぞ。

ちなみに開演直前仮設トイレの行列は、前日と打って変わって短くなっていました。
2日連続参戦の人が「学習」したことと、会場の外で係員さんが公園内の公衆トイレを使うよう促していたのが効いたのかもしれません。

   

さて、front actから初日とは違う雰囲気で始まった2日目、セットリストは初日と大きく変わったところはありませんでしたが、どうして私の気分のノリが違う?
初日には「長すぎる…と思った清水ミチコさんタイムも、メチャ楽しい

ちょっとした違い聴衆の反応を変えて、その反応の変化キャストの変化を促して、それがまた聴衆の反応を変えて、、、、、、というスパイラルがあるんでしょうなぁ。

それがライヴ楽しさでもあり、怖さだと思います。

今回のライヴでは、清水ミチコさんとのデュエットも含め、カバー曲が多く歌われました。

私、常々、カバー曲を聴くと歌い手実力が判る、オリジナルをなぞるだけのカバーだと意味がない と思っていますが、2日間MISIAによるカバーを聴くと、やはりMISIAって素晴らしいシンガーだとつくづく実感しました(毎度のことですが)。

とりわけその感強くしたのは、ミチコさんとデュエットした矢野顕子さんの曲「ひとつだけ」でした。
ミチコさんが矢野さんそのままに歌うと、矢野さんの曲らしさ爆発 なのに、MISIAが歌うと普遍的な名曲なんですよ、これが

また、私が好きでない槇原敬之さんの曲(僕が一番欲しかったもの)も、MISIAが歌うと、ストレートすぎて気持ち悪い「槇原さんの曲らしさ消え去って、もともとMISIA持ち歌かと思うような曲に聞こえました。

   

アトランダムで申しわけないのですが、もう一つ

ライヴを重ねるに連れて進化する曲ってあるものですが、MISIAの最近の曲でその傾向が顕著なのが、「真夜中のHIDE-AND-SEEK」「オルフェンズの涙」だと思っています。

もちろん聴く側の私の変化もあるでしょうけれど、どちらの曲も聴くたびに打ちのめされる進化です。
「オルフェンズの涙」なんて、初めて聴い去年河口湖ステラシアターでのMisia Candle Nightから高野山を経て(第1形態)、今年のMISIA星空のライヴIX息を呑むような別物(第2形態)進化し、昨年末のNHK紅白歌合戦(第3形態)でさらに進化したと思ったら、今回の春日大社では第4形態にまで突入

これだから、ライヴ参戦をやめられません

こうして激しく盛り上がった私は、終演後、臨時バスに乗ることもなく、余韻に浸りつつ、JR奈良駅近くのホテルまで歩いて帰ったのでありました。

JR奈良駅前

う~ん、いいライヴでした
これほどたくさんの虫の声に包まれたライヴって初めてだったかも…

今週土曜日「Blue Note JAZZ FESTIVAL」とか10月22日「MUSIC for ASO 2016」にも行きたくなってきた…

【追記】この記事を書いた翌日「Blue Note JAZZ FESTIVAL」(BNJF)のチケット購入してしまいました。BNJF参戦記こちら (2016/09/18 19:45)

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Misia Candle Night @春日大社 飛火野 2daysのこと(前編)

2016-09-13 22:39:46 | MISIA

記憶新鮮なうちに、9月10日(土)と11日(日)に開催された「第31回 JTB世界遺産劇場 春日大社 第60次式年造替奉祝 -Misia Candle Night-」のことを書いておきます。

秋雨前線の影響から懸念された天気は、けっこう前から好天が予想されていた初日はもちろん、前日まで雨模様との天気予報が出されていた2日目も、ものの見事に好天(夜も「好天」というのか?)に恵まれて、今年になって急に「晴れ女」といわれるようになったMISIA面目躍如でした(「嵐を呼ぶ女」と呼ばれた時期もあったのに…

そんな2days、私の個人的感想は、初日イマイチ2日目サイコー でした。
なぜ「初日イマイチ」だと感じたのか、そして、なぜ「2日目サイコー」と感じたのか、そのことはおいおい書きます。

   

初日の私の座席は、ステージから見て右後方で、またもやステージからは遠く仮設トイレからは近い席でした。
この仮設トイレの数がとても少なくて(男性用2つ、女性用8つくらい)、開演時刻5分前になっても長蛇の列
おいおい、大丈夫か なんて心配になってしまいます。

そんな開演前、場内にはいつものように「開演に先立ってのお知らせとお願いが流れたのですが、そのアナウンスたどたどしい。かなり素人っぽいな、、と思っていました。
さらに、ステージ中央には普通のスタンドマイクが置かれていて、これまた、いつもと違うな、、と思っていました。

そして、開演予定時刻をちょっと過ぎた頃、ステージに現れたのは、アコギを抱えた若い女性。パッと見(単眼鏡で見ても同じ)、お葬式帰り と思うような黒のワンピを着用されています。
この女性が、フロントアクトを務めたRYOさんで、まだ高校生なのだとか

コーラスのLynちゃんTwitterにアップした上の写真で、右手前に写っているのがRYOさんです。

で、彼女は2曲歌い、おぉ、そうか、そうか…って感じ(意味不明)でした。
そして、開演前のアナウンス彼女だったのか、と思い立った次第。

と気がつくと、さっきまでの「仮設トイレの長蛇の列」はすっかり捌けています

本編の開演間近なことを察知した人たちの多くがトイレを諦めて席についたようです。
なるほど、こんなフロントアクトの効用があるわけか…と悟った私でございます。

そして、フロントアクトが終了し、例のスタンドマイクが片付けられると、間もなく、ステージにはバンドメンバーが登場
そしてそして、MISIAも登場してMisia Candle Nightの本編がスタート

最新曲「SUPER RAINBOWで始まったライヴは、MISIAの調子も良さげで、上々の出だしでした。

ところが、Special Guest清水ミチコさんが登場すると、MISIAバンドメンバーはステージから退場して、清水ミチコさんのワンウーマンショーが始まりました。
MISIAが引っ込むが早すぎない?
確かに清水ミチコさんのワンウーマンショー楽しいことは楽しいのですが、(初日は)このひととき必要以上に長く(感じられ)て、水を差された感が強く、正直、私は冷めてしまいました

MISIAがステージに戻っての、清水「荒井由実」ミチコとのデュエット「雨の街を」素晴らしかったものの、「Let it Smile」でまたもや心が冷えた
なんだか「MISIAとバンドとの一体感」不足している感じだったのですよ
特に周平クンのギター気にくわない
サトシさんがいないと気が抜けるのか とまで思ったりして…

それでも、久しぶりの「Indigo Waltz」から以降は、「いつものMISIA&バンド」に戻った感じで、感動のフィナーレまで持っていったのはさすがでした。

でも、だ
「初日」に参戦しての「わだかまり」は何なんだろうか…

そんなことを考えながら、大阪への帰路を辿ったのでありました。

初日終演後の飛火野

初日に参戦された方には違う感想を持たれた方が多いとは思いますし、そんな方々には「何を言ってやがると思われる記事になってしまいましたが、私の正直な印象ですので、ご勘弁くださいませ。

つづき:2016/09/14 Misia Candle Night @春日大社 飛火野 2daysのこと(後編)

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Misia Candle Night 奈良遠征最終日ダイジェスト

2016-09-12 21:57:29 | 旅行記

夕方ちょい過ぎ、自宅帰着しました。

またもや汗だくになって着替えしたくてたまらなくなったこと、東京駅に着くと乗り換える予定だった上野東京ラインと代替の京浜東北線のダイヤがグダグダ鬱陶しい思いを味わったことを除けば、総体的には順調な旅行でした。

例によってきょうの旅程は以下のとおりです。

ホテル徒歩興福寺三重塔五重塔東金堂国宝館)⇒徒歩⇒(浅茅ヶ原園地)⇒徒歩春日大社本殿路線バス近鉄奈良駅徒歩餅飯殿センター街昼食)⇒徒歩⇒ホテル奈良駅みやこ路快速京都駅新幹線東京駅山手線上野駅京浜東北線赤羽駅埼京線最寄り駅徒歩⇒自宅

毎年1~2奈良に旅行して、奈良に行くたびに欠かさず興福寺に出かけている私、今回は奈良のホテルを予約するにあたって、「興福寺国宝館拝観券つき宿泊プラン」というのを選びました。

国宝館拝観料はたかだか500円なのですが、へぇ~、こんなプランもあるんだ とおもしろ半分で選んだ次第。
それよりも、このホテル朝食たっぷりあげたい気分です
「Nara food」がたくさんあって、どれを選ぼうか迷いました
奈良漬けはもちろん、柿の葉寿司あり~の、三輪そうめんあり~の、茶粥あり~の、興福寺の精進汁あり~ので、奈良全開 でした。

残念ながら全部食べてみることはできず、それはいつかにとっておきます。

さて、ホテルをチェックアウトして、かつ、荷物を預けて、興福寺に向けて出発

当初の目論見では、JR奈良駅東口から路線バス:市内循環(外回り)に乗って興福寺まで行くつもりだったのですが、あいにく1本前のバスが出発したばかりで、次のバスかなり手前の地点を走っています。

前日、市内循環(外回り)高畑町からJR奈良駅東口まで乗った経験からして、バスがやってくるまでには結構な時間がかかるものと予想しました。
そこで、だらだらの上り坂ながらも、歩いて興福寺へ…。

ところで、市内循環バスのルートに「北京終町」という謎のバス停があります。

なぜに奈良北京があって、それが終わるんだ?

不思議だったのですが、この名前、分解すれば、「北」+「京終(きょうばて)」+「町」でした。
なるほど~ っつうか、「京終」「きょうばて」なんて、読めんぞ

おっとっと、ダイジェスなのに書きすぎて、これじゃ終わらない

   

ということで、先を急ぎます

特別公開中興福寺三重塔と五重塔の内陣を拝観して、

久しぶり東金堂と毎度国宝館を拝観し終わる、時刻はまだ11時ちょい過ぎ

帰りの電車JR奈良駅発14:23)までは、かなり時間があります。

前日パスした東大寺大仏殿を拝観しようかとも思いつつ、ここで重大な事実に気づきました。

今回の奈良旅行は、「春日大社第60次式年造替奉祝」と銘打った「Misia Candle Night」に参加するためだというのに、春日大社にはまだお参りしていない

これではマズかろう というわけで、興福寺の次は春日大社に向かいました。

せっかくなので、Misia Candle Nightの会場(飛火野)近くを通って…

途中、鳴いている鹿目の当たりにしたのですが、もしかすると鹿の鳴き声を聞いたのは初めてかもしれません。
もっとも、あの鳴き声鹿のものだと気づかなかった可能性もありますが…

そして、中国語の会話しか聞こえない参道を通って、春日大社本殿に参拝。

このあと、路線バス近鉄奈良駅まで行き、餅飯殿センター街にあるお気に入りのレストラン昼食を食べて、、、としているうちに、新幹線に乗り継ぐ京都駅行きの電車発車時刻が近づいてきました。

ところが、きょうの奈良は、天気予報を覆して降らなかったのですが、とにかく蒸し暑かった
来ていたTシャツグショグショ

こんな状態で帰宅するのは、周りに迷惑だろうし、自分としても気分悪い
余分に持ってきたはずのTシャツは既に着尽くして、替えはありません

でも、こんな時に限ってTシャツを売っている店が見つからない…
興福寺国宝館「阿修羅Tシャツ」を買っておけば良かった(そこで会ったミー友さん曰く、「どこかのTシャツよりずっと安い

結局、JR奈良駅に戻るまでに買うことができませんでした
それでも、JR奈良駅駅ナカにあるスーパーマーケットシャツボディシートを買うことができまして、さっそくトイレ着替えました。

いや~、気分爽快

こうして気分一新して、帰宅できたのでありました。

ということで、ダイジェストはここまで。
後日、旅行記本編を書き始めます。

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Misia Candle Night 奈良遠征2日目ダイジェスト

2016-09-11 23:29:22 | 旅行記/美術館・博物館・アート

「Misia Candle Night 奈良遠征初日ダイジェスト」のつづきです。

いつものように、今日の旅程から。

ホテル⇒徒歩天王寺駅JR関西本線(大和路快速)⇒奈良駅⇒徒歩ホテル⇒徒歩JR奈良駅東口路線バス(市内循環・外回り)氷室神社・国立博物館⇒徒歩奈良国立博物館⇒徒歩東大寺法華堂東大寺ミュージアム戒壇堂)⇒徒歩県庁東路線バス(市内循環・外回り)破石町⇒徒歩新薬師寺⇒徒歩高畑町路線バス(市内循環・外回り)JR奈良駅東口⇒徒歩ホテル徒歩JR奈良駅東口路線バス(市内循環・外回り)東大寺大仏殿・春日大社前⇒徒歩春日大社 飛火野特設舞台(Misia Candle Night⇒徒歩ホテル

今日も歩いた、歩いた…。
ヘトヘトとです。

でも、奈良博・なら仏像館素晴らしい仏さまたちにお逢いできたし、

東大寺法華堂(三月堂)荘厳極まりない不空羂索観音を拝見できたし、

東大寺戒壇堂で何ともカッコイイ四天王像を拝見できたし、

これまた素晴らしい新薬師寺十二神将像再会できたし、

そして何よりも、今回の旅行のメインMisia Candle Night堪能できました

昨夜のMisia Candle Nightは、アラが目について、イマイチの感が漂っていたのですが、今夜は文句のつけどころがほとんどない素晴らしいライヴでした

ホントはもうちょいと書き続けたい(語りたい)ところですが、何とも眠くて、ここで失礼します。
気が向けば、そして時間に余裕があれば、明朝、追記します。←追記なし

つづき:2016/09/12 Misia Candle Night 奈良遠征最終日ダイジェスト
本編:2016/10/19 Misia Candle Night 奈良遠征旅行記(2日目・その1)

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Misia Candle Night 奈良遠征初日ダイジェスト

2016-09-10 23:56:43 | MISIA/旅行記

春日大社 飛火野特設舞台でのMisia Candle Night初日を楽しみ、大阪に戻って、ホテルでまったりしています。

例によって、本日のダイジェストは、旅程から。

自宅⇒徒歩最寄り駅前空港リムジンバス羽田空港飛行機大阪空港空港リムジンバスあべの橋(天王寺)⇒徒歩ホテル天王寺駅関西本線法隆寺駅⇒徒歩法隆寺中宮寺⇒徒歩法隆寺前路線バス東大寺大仏殿⇒徒歩春日大社 飛火野特設舞台(Misia Candle Night⇒徒歩近鉄奈良駅近鉄奈良線鶴橋駅大阪環状線天王寺駅⇒徒ホテル(チェックイン)

法隆寺を拝観したのは、私が奈良好きになるきっかけとなった2007年GW春天観戦ツアー以来ですから、9年ぶり

あの時と違って、修学旅行/遠足小中高生がいなくて、法隆寺静かで、心ゆくまで楽しめました。

ただ、中門工事中で、また、夢殿救世観音非公開9年前はたまたま開扉中)だったのはちょっと残念

でも、金堂釈迦三尊像四天王像をしげしげと拝見できて良かった…。

飛鳥仏さほど好みではない私でしたが、で拝見する釈迦三尊像四天王像格別でした

ところで、大講堂前に立つ灯籠、、、

よくよく観ると、「三つ葉葵」と「繋ぎ九つ目結」二つの紋が鋳出されています。

この二つの紋の組み合わせは、春日大社にもありまして、こちらに書いたように、徳川綱吉の母、桂昌院(お玉)寄進したことを示しています。

おぉMISIAが主題歌を歌ったTVドラマ「大奥~誕生[有功・家光篇]」映画「大奥~誕生~[右衛門佐・綱吉篇]」を思い出すなぁ なんてしみじみしたのですが、、、まさかああいう展開になるとはねぇ~

法隆寺につづいて中宮寺を訪れ、菩薩半跏思惟像2ヶ月半ぶり前回の対面記)にお逢いしてきました。

トーハク展示室見物するのと、本拠地拝観するのでは、やはり違うもんですなぁ

   

斑鳩から路線バスに乗って、乗り換え無しMisia Candle Nightの会場、飛火野に行きました。

日差しがキツくて汗だくにはなりましたが、気配はすでに

で、肝心のMisia Candle Night初日は、、、、明日もあることですし、今夜は自重しておきます

Misia Candle Nightのこと:2016/09/13 Misia Candle Night @春日大社 飛火野 2daysのこと(前編)
旅行記本編:2016/09/27 Misia Candle Night 奈良遠征旅行記(初日・その1

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(秋田)県南小旅行記(その11)

2016-09-09 23:07:15 | 旅行記

「(秋田)県南小旅行記(その10)」のつづきです。

横手市増田町「内蔵」を見物する私と友人の二人組、「佐藤三十郎家」の次に見学したのは、ホントに成り行きでお邪魔した「山吉肥料店」でした。

「山吉肥料店」は、増田のメインストリート、中七日町通りに面する建物群の中でも間口が広くて、立派感が漂う建物ですが、中に入ると、通りからの眺め輪を掛けた凄い建物でした

入口を入ると、「通り」と呼ばれる土間ずっと続いていて、

さらにずっと続いていて、

何とも豪壮台所(4~5人が一斉に洗い物できそう)の横を抜けると、、、

黒漆喰が輝き、鞘飾りと呼ばれる土蔵の外壁を保護・装飾する木製の囲い美しい内蔵が現れました。

案内してくれたのおかみさん(だと思う)の説明によれば、この内蔵は、増田の内蔵の中でも最も遅い時期(昭和初期)に造られたものだそうで、内蔵の集大成とも言えるものだとか。

鞘飾りの上部を飾る「麻の葉」文様が、とにかくシャープ美しい

そして、よく見ると、壁の段差が丁寧に面取りされています。

ちなみにキャットウォークのようなすのこ状のものは、土蔵の2階の戸(窓)を閉じるための足場だそうです。

さらに豆知識
土蔵の部に造られているこの文様

山吉肥料店の内蔵

を模したものだそうで、蔵の中のものがに囓られたりしないようにするためのおまじないのようなものだとか。
なるほど…

内蔵を抜けると、がありまして、、、、、

と、関西(奈良)旅行に出発する前にこの旅行記を完結させたかったのですが、断念しました。
明日も朝が早いもので…。

う~ん、、残念

つづき:2016/09/19 (秋田)県南小旅行記(最終回)

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(秋田)県南小旅行記(その10)

2016-09-08 22:34:55 | 旅行記

「(秋田)県南小旅行記(その9)」のつづきです。

秋田市から同行の友人ダイジェストでちょろっと書いたように、秋田の県南勤務経験者で、県南土地鑑があります。
その友人から誘われて向かったのが、横手市増田、旧平鹿郡増田町です。

「内蔵(うちぐら)を観ようというお誘いで、建物好きの私としては、思案もする間もなく同意して増田に向かいました。

「道の駅うご 端縫いの里」からは30分ほど増田に到着し、難なく無料公営駐車場にクルマを停めることができました。

ところで、私が、増田内蔵(うちぐら)なるものが存在していることを知ったのは古い話ではありません。

ちょうど5年前THE TOUR OF MISIA JAPAN SOULQUEST大阪公演旅行記こちら)に参戦するべく飛行機に乗ったとき、機内誌に載っていた「歴史の足跡、『内蔵』探訪」という記事を読んで、私にとっては「おいしいリンゴの産地」のイメージしかなかった増田に、内蔵(うちぐら)という魅力的建物が残っていることを知ったのですよ

   

で、私たちがクルマを停めた駐車場「増田の街並み案内所 ほたる」に隣接しておりまして、

その隣には、白壁の土蔵が立っていて、その中には、、、、

お座敷が…

土蔵というものに対する私の認識根底から覆す光景です

傍らの説明板を抜粋しますと、

旧杏華堂石田医院座敷蔵
(座敷蔵 大正15年建築 桁行9.10m、梁間5.46m)
石田家は享保年間に石田久左右衛門の息子が医師となり開業したの始まりとされ、昭和末まで9代続いた名門の医家である。昭和末には医院を廃業、診療棟や主屋は解体され、現在では座敷蔵だけが残されている。
内転びのある二階建て切妻造りと比較的小ぶりな土蔵ではあるが、開口部を主屋と繋がっていた北側妻部と庭に面した東側平部の二箇所に設けた、従来の土蔵の形態とは一味違う平面配置となっている。(以下略)

だそうですが、どうして土蔵の中に座敷があるのか と、私は混乱気味

この座敷、とても土蔵の中にあるとは思えない(窓はないけれど)、普通のお座敷です

増田の内蔵というのは、

往時、商店主は主屋の奥に鞘で囲った土蔵を建てた

というものであることは知っていたものの、その使い方までは頭に残っていませんでした。

いったい、何なんだ、内蔵とは

と盛り上がって内蔵見物を開始 なんですが、見学できる内蔵は、増田のメインストリート「中七日町通り」に沿って、何軒もあります

どの内蔵を拝見するのが最も効果的かつ効率的なのか、私には皆目見当がつきませんし、県南に土地鑑があるわが友人同じ

二人で話し合って決めた「方針」は、

 予約が必要なところは除外
 無料のところを優先
 気の趣くままに拝見する

というもの。

ところが、「無料」のところは、生活感が強くて、ちょいと入りづらい…

これではラチが開きませんので、「気の趣くまま」に最初に入ったのは、「佐藤三十郎家」でした。

外観は、商店だった(らしき)頃の風情を白塗りの看板に感じながらも、フツーの古い商家なんですが、「通り」と呼ばれる細長い土間を進んで行くと、

ドーン土蔵が登場
そして、入口の傍らには、文化庁が発行した「登録有形文化財」プレートが…

そしてそして、内蔵の中は、入口側の手前半分が物置になっていて、

奥には、やはりお座敷がありました。

なんでも「佐藤三十郎家」内蔵は、

当家の座敷蔵は、梁間7.3m、桁行12.7mとこの地区では最大級の梁間を誇る大型の座敷蔵です。正面妻部全体を黒漆喰で仕上げ、側面と裏面は開口部のみ黒漆喰、他は白漆喰で仕上げられています。現在は昭和初期に蔵前の一角が山衆(人夫)の控え場所として使われたため、暖をとる焚き火によって折角の漆喰が剥離してしまっています。
この蔵は当初より座敷蔵として造られたため、使用されている部材も大きく、洗練されたものとなっています。蔵の前半分は1尺5寸の栗板によって床が張られ、奥には12畳半と7畳半の座敷が設けられ、座敷には天袋と違い棚を備えた本格的な床の間が据付られています。また両壁は、5寸角の無節の柱が1尺間隔と狭い間隔で配されて堅固な造りになっており、柱間は漆喰によって貫を塗り込め、磨き仕上げが施されています。増田地区における明治初期の座敷蔵の指標となる貴重な土蔵です。

というもので(お座敷の写真はありませぬ)、裏庭に出る出入口の上にある障子おしゃれなこと

う~む、侮れず増田の内蔵

行き当たりばったりで入ったにもかかわらず、のっけからツボに入ったようでした

つづき:2016/09/09 (秋田)県南小旅行記(その11)

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(秋田)県南小旅行記(その9)

2016-09-06 23:22:41 | 旅行記

「(秋田)県南小旅行記(その8)」のつづきです。

西馬音内盆踊りを楽しんだ後、「ほぼ暗闇」といってもよい羽後町夜景を観て、宿泊先チェックイン

ここでちょっとしたアクシデントが発生しました。
我々がチェックインしたときには、既にお風呂の営業が終わっていたのです
23:00を廻っていたのだけれど、もうちょいと遅くまで営業しててもいいじゃないの
時間的には、まだ西馬音内盆踊りが続いている時間帯だし、西馬音内盆踊り観光のお客さん我々以外にもいるだろうにねぇ
横手市が運営する公共施設とはいっても、もう少し商売ッ気があってもいいよなぁ…

結局、この夜はお風呂を諦め、途中のコンビニで買ってきたビールを飲みながら、オリンピックを観戦したり「ばがしゃべり」するうちに更けていったのでありました。

   

翌朝、朝日が差し込む中、待望の温泉に浸かって、マッサージチェアで心ゆくまでもみほぐされて、そして、ゆ~っくりと朝食

いやぁ~、極楽、極楽

ところで、宿泊先のすぐ東側を雄物川が流れていました。

我々の母校(高校)校歌に、

長江 流れて 六十幾里

と歌われている雄物川ですが、ホントの長さは「六十幾里」の約半分133kmです。
ちなみに、ここから約20km下流には、かの「大曲の花火」会場があります。

   

規約ギリギリにチェックアウトして、向かったのは西馬音内にある「道の駅うご 端縫いの里」

道の駅うご 端縫いの里

今年7月にオープンしたばかりの新しい「道の駅」です。

内部には、その名のとおり、盆踊りで着用される「端縫い衣装」がディスプレイされていて、とってもいい感じ

さて、ここで、今回の小旅行企画して、かつ、素晴らしいガイドを務めてくれた友人とはお別れ

「また、正月に会おうと、お別れいたしました。

ホント、これほど見事ガイドは、お金を払っても見つけられない
心から感謝申し上げる次第です。
(もちろん、ちゃんと礼状を書きました)

この時点で、時刻はまだ10:20
このまま秋田市に戻るのはもったいない わけで、もう一か所観光したのですが、そのお話は「その10」

つづき:2016/09/08 (秋田)県南小旅行記(その10)

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(秋田)県南小旅行記(その8)

2016-09-05 21:56:30 | 旅行記

迷った結果、きょうは「(秋田)県南小旅行記(その7)」のつづき、西馬音内盆踊り編の後編を書きます。

西馬音内盆踊りの一番の特徴は、踊り手(子どもを除く)のお顔が見えないということでしょう。

編み笠は、前に傾けて目深に被られているし、ひこさ頭巾は、まさしく文楽や歌舞伎黒子みたいだし、で、踊り手のお顔はまったく見えません

おかげで、踊っているのが、妙齢の女性なのかシニアのおばさまなのか、はたまた男性なのか判りません

「アピールしたいのはではなく、着物と踊りだ」 ということなのでしょうかねぇ

ちなみに、秋田の県南地区は、「美人の出どこ」と言われる秋田の中でも、一番美人どころでして、編み笠を小脇に抱えて踊りの輪に加わるスペースを探す、休憩から戻る途中の女性を何人か見かけたのですが、どなたも美人でいらっしゃいましたぞ

   

ところで、西馬音内盆踊りに参加する際の基本的な「コーデ」は、

「端縫い衣装+編み笠」か、「藍染め浴衣+ひこさ頭巾」

で(例外もあり)、着物(端縫い衣装 or 藍染め浴衣)は、踊り手それぞれが調達したもの。
親や祖母から引き継いだものもあれば、最近買ったものもあるそうで、「揃いの衣装ではない」ところが、これまた西馬音内盆踊り特徴の一つのようです。

ただ、の鼻緒の草履とか、編み笠赤いリボン(?)とか、藍染め浴衣赤い袖口とか、帯の上から巻いて左側に垂らす赤い「しごき」とか、共通する部分があるところがまたよござんす

それにしても、踊る人のなんと多いこと

小さな羽後町にこんなに人がいる? って感じでした。

聞くところによれば、就職や結婚で羽後町を出たけれど踊るために帰省するとか、西馬音内盆踊りを踊りたい と、毎月開催されている講習会に参加して本番に臨む地域外・県外の人もいるらしい。

交通費をかけて講習会に通って、西馬音内盆踊りに参加する人たちの気持ちが判る気がします。
キレイ衣装を着て、あんなに魅力的盆踊りを踊るのですから。

いやはや、聞きしにまさる盆踊りでした。

そうそう、盆踊りの約2週間前の毎年8月第1日曜日虫干しを兼ねて、

各家々の衣装が展示され、西馬音内の文化と歴史、端縫いの魅力をご堪能いただけます。

だそうな。
京都の祇園祭にもこんな「風習」があると聞きますが、ご興味のある方は、こちらも是非

   

我々は、22:30頃、会場を後にして、無事に中央公民館・コミュニティセンター駐車場からクルマを出し、ちょっと寄り道して夜景を観たあと、宿泊先へと向かったのでありました。

つづき:2016/09/06 (秋田)県南小旅行記(その9)

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土木展は楽しい♪ カトケンの芝居も楽しい♪ (その1)

2016-09-04 21:36:00 | 美術館・博物館・アート/映画・演劇

きょうは天気予報を信じてを持って外出したんですが、話が違う!
が降るどころか、カンカン照り暑いったらありゃしない

で、きょうの旅程は以下のとおり。

自宅徒歩最寄り駅埼京線池袋駅副都心線(急行)明治神宮前駅千代田線乃木坂駅徒歩21_21 DESIGN SIGHT徒歩乃木坂駅千代田線代々木上原駅小田急線下北沢駅徒歩本多劇場徒歩下北沢駅小田急線新宿駅埼京線⇒最寄り駅⇒徒歩自宅

21_21 DESIGN SIGHTでは土木展を、

そして、本多劇場では加藤健一事務所「ハリウッドでシェイクスピアを」を観てきました。

土木展期待以上面白かったし、「ハリウッドでシェイクスピアを」期待どおり楽しさでした。

   

まずは、東京ミッドタウン・ガーデン内にある21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「土木展」、、、の前に東京ミッドタウン・ガーデンで咲いていた朝顔に注目。

こんなまちなかでこれほど大量の朝顔を観るなんて珍しい…

もしかすると、来週末からサントリー美術館で開催される「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展の開催に合わせてを撒いて育てていたのかもしれませんな。
「朝顔図屏風」12年ぶりにニューヨークのメトロポリタン美術館から里帰りするのですから

さて「土木展」。

閑散としていた東京ミッドタウン・ガーデンですが、「土木展」はかなり賑わっていました(先週のNHK日曜美術館・アートシーンで放送されたこともあるだろな)。
しかも、女性比率がかなり高い
もしかすると男性よりも多いかもしれない。
土木好きの女性は「どぼじょっていうのかねぇ?

それはともかく、「土木展」はストロボ/三脚なしスチル写真なら撮影OKで、私はそれだけで大喜び

で、最初から私お目当ての作品が展示されていました

巨大なドローイング、田中智之渋谷駅解体」

同じコンセプトのドローイングは、東京駅新宿駅のもありましたが、

やはり、渋谷駅って凄い

同じく渋谷駅を取り上げた田中圭介+昭和女子大環境デザイン学科 田村研究室に(田中先生の研究のことはこちらの記事でも書きましたっけ)による「渋谷駅(2013) 構内模型」で観ると、東京メトロ副都心線東急東横線のホームと東京メトロ銀座線のホームとの高低差凄まじいし、

埼京線のホームと京王井の頭線のホームとは離れすぎだし…

この超複雑な構造の渋谷駅、これも土木が作り上げたわけなんですな。

う~む、、、、書き切れない

旅行記2本書きかけだし、来週末は関西旅行なので、1本に纏めたかったのですが、書きたいことがまだまだある~

というわけで、「その2」につづきます。

つづき:2016/09/15 土木展は楽しい♪ カトケンの芝居も楽しい♪ (その2)

コメント
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