「Misia Candle Night @春日大社 飛火野 2daysのこと(前編)」のつづきは、「サイコー」だった「第31回 JTB世界遺産劇場 春日大社 第60次式年造替奉祝 -Misia Candle Night-」の2日目のことを書きます。
初日が「イマイチ」だったと「前編」で書きましたが、なぜイマイチだったのかをよく分析できないままに、2日目の会場へ。
そして、初日同様、開演時刻になると、ステージにはRYOさんが、前日同様の衣装で登場し、front actがスタート。
と、曲順を変えてきた
そして、声もよく出てます
前日は、ちょっとおどおどした感じもあったのに、1回ステージを経験するだけで、だいぶ違うものですねぇ。
それにしても、MISIAを聴きに詰めかけた聴衆を前にした、いわば他流試合で、あれほど堂々と歌えるというのは大したものです。
しかも、まだ日が沈む前で、ステージ上の自分を見つめる2000~3000人の聴衆の顔が直に見えるんですぞ。
ちなみに開演直前の仮設トイレの行列は、前日と打って変わって短くなっていました。
2日連続参戦の人が「学習」したことと、会場の外で係員さんが公園内の公衆トイレを使うよう促していたのが効いたのかもしれません。
さて、front actから初日とは違う雰囲気で始まった2日目、セットリストは初日と大きく変わったところはありませんでしたが、どうして私の気分のノリが違う?
初日には「長すぎる…」と思った清水ミチコさんタイムも、メチャ楽しい
ちょっとした違いが聴衆の反応を変えて、その反応の変化がキャストの変化を促して、それがまた聴衆の反応を変えて、、、、、、というスパイラルがあるんでしょうなぁ。
それがライヴの楽しさでもあり、怖さだと思います。
今回のライヴでは、清水ミチコさんとのデュエットも含め、カバー曲が多く歌われました。
私、常々、カバー曲を聴くと歌い手の実力が判る、オリジナルをなぞるだけのカバーだと意味がない と思っていますが、2日間のMISIAによるカバーを聴くと、やはりMISIAって素晴らしいシンガーだとつくづく実感しました(毎度のことですが)。
とりわけその感を強くしたのは、ミチコさんとデュエットした矢野顕子さんの曲「ひとつだけ」でした。
ミチコさんが矢野さんそのままに歌うと、矢野さんの曲らしさ爆発 なのに、MISIAが歌うと普遍的な名曲なんですよ、これが
また、私が好きでない槇原敬之さんの曲(僕が一番欲しかったもの)も、MISIAが歌うと、ストレートすぎて気持ち悪い「槇原さんの曲らしさ」が消え去って、もともとMISIAの持ち歌かと思うような曲に聞こえました。
アトランダムで申しわけないのですが、もう一つ。
ライヴを重ねるに連れて進化する曲ってあるものですが、MISIAの最近の曲でその傾向が顕著なのが、「真夜中のHIDE-AND-SEEK」と「オルフェンズの涙」だと思っています。
もちろん聴く側の私の変化もあるでしょうけれど、どちらの曲も聴くたびに打ちのめされる進化です。
「オルフェンズの涙」なんて、初めて聴いた去年の河口湖ステラシアターでのMisia Candle Nightから高野山を経て(第1形態)、今年のMISIA星空のライヴIXで息を呑むような別物(第2形態)に進化し、昨年末のNHK紅白歌合戦(第3形態)でさらに進化したと思ったら、今回の春日大社では第4形態にまで突入
これだから、ライヴ参戦をやめられません
こうして激しく盛り上がった私は、終演後、臨時バスに乗ることもなく、余韻に浸りつつ、JR奈良駅近くのホテルまで歩いて帰ったのでありました。
う~ん、いいライヴでした
これほどたくさんの虫の声に包まれたライヴって初めてだったかも…
今週土曜日の「Blue Note JAZZ FESTIVAL」とか10月22日の「MUSIC for ASO 2016」にも行きたくなってきた…
【追記】この記事を書いた翌日、「Blue Note JAZZ FESTIVAL」(BNJF)のチケットを購入してしまいました。BNJF参戦記はこちら。 (2016/09/18 19:45)