迷った結果、きょうは「(秋田)県南小旅行記(その7)」のつづき、西馬音内盆踊り編の後編を書きます。
西馬音内盆踊りの一番の特徴は、踊り手(子どもを除く)のお顔が見えないということでしょう。
編み笠は、前に傾けて目深に被られているし、ひこさ頭巾は、まさしく文楽や歌舞伎の黒子みたいだし、で、踊り手のお顔はまったく見えません
おかげで、踊っているのが、妙齢の女性なのかシニアのおばさまなのか、はたまた男性なのか判りません
「アピールしたいのは顔ではなく、着物と踊りだ」 ということなのでしょうかねぇ
ちなみに、秋田の県南地区は、「美人の出どこ」と言われる秋田の中でも、一番の美人どころでして、編み笠を小脇に抱えて踊りの輪に加わるスペースを探す、休憩から戻る途中の女性を何人か見かけたのですが、どなたも美人でいらっしゃいましたぞ
ところで、西馬音内盆踊りに参加する際の基本的な「コーデ」は、
「端縫い衣装+編み笠」か、「藍染め浴衣+ひこさ頭巾」
で(例外もあり)、着物(端縫い衣装 or 藍染め浴衣)は、踊り手それぞれが調達したもの。
親や祖母から引き継いだものもあれば、最近買ったものもあるそうで、「揃いの衣装ではない」ところが、これまた西馬音内盆踊りの特徴の一つのようです。
ただ、紅白の鼻緒の草履とか、編み笠の赤いリボン(?)とか、藍染め浴衣の赤い袖口とか、帯の上から巻いて左側に垂らす赤い「しごき」とか、共通する部分があるところがまたよござんす
それにしても、踊る人のなんと多いこと
小さな羽後町にこんなに人がいる? って感じでした。
聞くところによれば、就職や結婚で羽後町を出たけれど踊るために帰省する人とか、西馬音内盆踊りを踊りたい と、毎月開催されている講習会に参加して本番に臨む地域外・県外の人もいるらしい。
交通費をかけて講習会に通って、西馬音内盆踊りに参加する人たちの気持ちが判る気がします。
キレイな衣装を着て、あんなに魅力的な盆踊りを踊るのですから。
いやはや、聞きしにまさる盆踊りでした。
そうそう、盆踊りの約2週間前の毎年8月第1日曜日、虫干しを兼ねて、
各家々の衣装が展示され、西馬音内の文化と歴史、藍と端縫いの魅力をご堪能いただけます。
だそうな。
京都の祇園祭にもこんな「風習」があると聞きますが、ご興味のある方は、こちらも是非
我々は、22:30頃、会場を後にして、無事に中央公民館・コミュニティセンターの駐車場からクルマを出し、ちょっと寄り道して夜景を観たあと、宿泊先へと向かったのでありました。
つづき:2016/09/06 (秋田)県南小旅行記(その9)
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