新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

3日連続で美術館・博物館に行った話 #2-2

2022-10-20 16:59:31 | 美術館・博物館・アート

「3日連続で美術館・博物館に行った話 #2-1」のつづきです。

鉄道博物館 (てっぱく) 南館 3階の「歴史ステーション」は、

1872 (明治5)年に開業して以降、140余年の歴史をもつ日本の鉄道の歴史を大きく6つの時代に区分し、時代ごとに鉄道に寄せられた期待とそれに応えた技術者の熱意、その結果の技術の進化を一望できる空間です。

というもので、6つのエリアには、それぞれの時代の出札所(窓口)が再現されていて、これがイイ
とくに、現代に近い時代だと、マルス端末なんかがビミョーに違っていて、その変化(進化)がなんとも懐かしく、そして楽しかった

でも、この時点で、私がてっぱくに入館してから約2時間が経過して13:30頃
疲れてきたし、そして、腹も減っていました。
館内のレストランに行ってみると、メニューが冴えないか、値段がお高いかだし、駅弁屋は、平日とあって閉店だったり、在庫僅少で選択の余地がなかったりで、気分が萎えてしまいました。

結局、展示の半分も見ないうちに、帰路についてしまったのでありました

で、終わっては身も蓋も無い…

   

ということで最初に戻りまして、

1号機関車です。

説明板によりますと、

1872年9月12日(太陽暦10月14日)、新橋と横浜を結ぶ日本最初の鉄道が開業しました。当時、日本では蒸気機関車を製造することはできず、10両の蒸気機関車を輸入しました。この1号機関車は、それら10両の中で最初に完成したため、栄えある「1号機関車」となりました。

だそうで、ここで判るのは、150年前旧暦(太陰太陽暦=天保暦)が使われていたということ。
実は、鉄道が開業して2か月も経たない1872(明治5)年11月9日改暦(天保暦⇒太陽暦:グレゴリオ暦)についての太政官布告が出され、明治5年12月3日明治6年1月1日とすることになりました。
つまり、来月初めから新しい暦を変える12月は2日間で終わる、というなんとも無茶な話です。

今にしてみれば性急過ぎますが、鉄道にしても、明治2 (1869)年新橋~横浜間 29kmへの鉄道敷設を決め翌年に着工、約10kmにわたる堤の建設も含めて明治5 (1872)年には完成させて開業 という時間軸ですから、当時の日本政府の動きの早さには驚いてしまいます。

またもや道が逸れますが、こんなに急いで改暦した背景には、

布告から実施まで1か月足らずという突然の改暦の強行は、旧暦では翌明治6年が13か月になるため、明治維新早々に財政難を起こしていた明治政府が、官吏(役人)に対する13か月分の俸給の支払いを免れたかった事が背景にあるとされる。さらに12月の分についても2日間しかないことを理由に俸給の支払いを省略しており、結局2か月分を改暦によって節約している。 (Wikipedia)

というセコい話があるらしい

   

さて、私にとって8年ぶりてっぱく「#2-1」で触れた新幹線 400系・E5系の他にも、初めて視る車両がありました。

「ムーミン」とも呼ばれたEF55形電気機関車です。
情けないことに車両の写真を撮り忘れておりました

説明板によれば、

この機関車が登場した1930年代は、世界的に流線型の鉄道車両が流行しました。当初は前後とも流線型にする案もありましたが、けん引している客車との隙間が大きく開くため、前側のみ流線型となりました。

だそうで、Wikipediaには、

最高速度95km/h程度では流線形による空気抵抗低減の効果が出ないことや、終端駅では電気機関車であるにもかかわらず転車台により方向転換をしなければならないこと、スカートを装着したことで保守に手間がかかることなどにより、わずか3両製造を打ち切られた

という悲話が書かれています。

「1930年代」「流線型」といえば、トヨタ博物館(訪問記)でも「流線型スタイルの流行」として、1930年代の自動車、列車、飛行機の模型が展示されていました

バーリントン・ゼファー

写真は、パイオニア・ゼファー (米 1934)の模型です。

   

今回のてっぱくで観たのは南館車両ステーションの1階のみで、本館の2階はまったく手付かずでした。
せっかく鉄道開業150年記念と銘打った企画展「鉄道の作った日本の旅150年」が開催中だというのに…
2017年7月全面リニューアルしたという鉄道ジオラマも、同じタイミングで新設された「鉄道文化ギャラリー」視ていない

入館から2時間かけてもなお、これだけ視ていないところがある (もちろん運転シミュレータなど体験型はやっていない) というのですから、やはり、てっぱくハンパありません

まぁ、本宅から簡単に行けるところにあるし、株主優待券(入館料が半額)も1枚残っているし、遠くない時期にまた行こうと思っています。

そうそう、インフォメーションカウンターの後ろの「工事中」も気になりました。ベールに覆われた車両が置かれているのは明らかなんですが、あれは何?

次回は食事を含めて準備万端で来るぞ と心に決め、てっぱくを後にしました。

   

鉄道博物館(大成)駅からニューシャトル (いつもながら、この車両に乗るのもてっぱく見物の一環だと思う)に乗って大宮駅に行き、遅い昼食を摂りました。

そして、地下の埼京線ホームに下りたところ、次の上り電車は、偶然にも前日に福島からの帰りに乗ったのと同じ時間の電車でした

だから何? といわれても困りますけど…。

ということで、3日連続の美術館・博物館3日目につづきます。

つづき:2022/10/21 3日連続で美術館・博物館に行った話 #3 [完結編] 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3日連続で美術館・博物館に行... | トップ | 3日連続で美術館・博物館に行... »

コメントを投稿

美術館・博物館・アート」カテゴリの最新記事