新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

「月、金星、木星がほぼ一直線」のつづき

2012-03-24 19:58:48 | ニュース

ちょうど1か月前、2月24日の記事「月、金星、木星がほぼ一直線」のつづきです。


ここ1か月間に、このブログにやって来た人たちが最初にアクセスした記事・カテゴリーのベスト10は、こんな風になっています。


1位:トップページ
2位:「月、金星、木星がほぼ一直線」(2012/2/24)
3位:「飛行機へのZippoの持ち込みについて」(2011/2/10)
4位:MISIAカテゴリー
5位:「ベン・シャーンが描く手と足」(2009/4/27)
6位:「ワシントンDCの桜が100周年」(2012/3/3)
7位:「今夜、WOWOWでMISIAと再会できる!」(2010/3/23)
8位:「愛用のZippoの受難」(2009/7/21)
9位:「MISIAがMisiaだった頃のライブレポート」(2012/2/25)
10位:「さらば、公団ゴシック」(2010/12/15)


注目すべきは、このブログでは定番ともいえるMISIAネタを抑えて、手抜き記事にも見える「月、金星、木星がほぼ一直線」が堂々2位に入っていることでしょう。
この記事を書いた時にはまったく知りませんでしたが、今、木星金星大接近中(もちろん見かけ上)で、3月14日に最も近づいたあと、3月26日には木星金星との間にが割って入るのだとか。
「月、金星、木星がほぼ一直線」で書いた2月23日18:00頃の様子を「Stella Theater Pro」でシミュレートするとこんな具合だったのが、


120324_2_01


3月14日19:00にはこんな具合に木星金星が近づきました。


120324_2_02


ここしばらく、近くに寄り添っている木星金星の様子を見ることができました。
木星は最大マイナス2.9等級とかなり明るい星で、いつもならば深夜の帝王のように輝いているのですが、さすがに最大マイナス4.7等級金星に並ばれると肩身が狭いようで、見かけ上の大きさでも負けているようでした。


ところで、ここまで「見かけ上」と2度も書いてこだわっていますが、太陽系の星たちの位置関係はこんな具合です。


120324_2_07


金星と木星とは全然接近していません。あくまでも地球から見た平面的な位置関係で「接近」しているだけです。


さて、本題に戻りまして、日食や月食、さらには流星群などに比べれば地味ながら、あさって3月26日には「接近した木星と金星の間に月が割って入る」という天文ショーが開催されます。

日を追ってシミュレートしますと、明日3月25日19:00には、


120324_2_04


バラバラの感じなのが、翌日3月26日19:00には、


120324_2_05


ピシッ整列する予定です。


ちなみに今夜3月24日19:00はこんな感じ。


120324_2_06


がぐんぐんと木星&金星ペアに近づいていくのが判りますな。


と、雨も上がり、肉眼で観測できるものを、パソコンソフトのシミュレーションだけでお茶を濁すのはもったいないですから、さっき、写真を撮ってきました。


120324_2_03 これは18:49に撮影したものですが、当然ながら、シミュレーションどおりの配列です

金星明るいし、デカイ


ところで、こんな星の動きを見ていて感じるのは、月や惑星はてんで勝手に空を動いているようでいて、しっかりとシミュレートできるということは、それぞれの星が確固としたルールに則って動いているのだなということ。


そこで思い出すのは、こちらの記事でもちょいと触れた「のだめカンタービレ」で、原作コミックでも映画のだめカンタービレ 最終楽章 前編)でも印象的だった千秋のことばです。


宇宙か…
それってたしか…ボエティウス・クイード・ダレッツォが言っていたことだと思うけど、1500年くらい前までは、神の作った世界の調和を知る学問が、天文学幾何学数論音楽だったんだ。


原作コミックには枠外に、


その4つの学問が「クワドリヴィウム」と呼ばれた


とあります。
この「クワドリヴィウム」を検索すると行き着いたのが、「リベラル・アーツ」。
リベラル・アーツ」はもっぱら「教養」と訳されることが多く、私は「どうして『自由な芸術』が『教養』なんだ?」と思っていたのですが、「他人から精神的に支配される奴隷ではなく自由に思考・行動できるようになるための学問」ということのようです。
そして、リベラル・アーツを構成するのが、「クワドリヴィウム」と、文法・修辞学・論理学からなる「トリウィウム」「自由七科」という次第。


う~む、判ったような、ますます深みにはまったような…


小難しいことはさておいて、夜空を眺めてみましょう。
宇宙の調和と秩序を感じることができますよ


つづき:2012/03/25 今夜の木星・金星・月

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