4月10日の「トイレからの脱出(第8章=国内編その1)」のつづきです。
【前章のあらすじ】
友人の協力を得て新築のアパートに引っ越した徒然煙草、一人になると、トイレのドアの前に横たわる布団袋を立ててトイレに入り、用をたした。その時、立てていた布団袋が倒れ、トイレのドアを封鎖!ドアが開かなくなってしまった!
さぁ、どうする、徒然煙草!
【ここから第8章の本編】
ロンドンで発生した「第2回トイレに閉じ込められた事件」は、内側からも外側からもドアを開けることができない事象だったわけですが、この時は、外からなら簡単に開けることができるものでした。トイレのドアと部屋の柱にはさまれている布団袋をどかすだけですから。
ところが、やっかいだったのは、布団袋をどかしてくれる人がいないということ。私は自宅の中でも携帯を持ち歩く習慣はありませんし、第一、当時は携帯を持っていませんでした。また、第8章で書いたように、私がこの新築アパートへの入居者第1号で、他室には住人はいません。また、1フロア2室しかない小さなアパートで、その3階ですから、通りすがりの人がいるはずもありません(新聞の勧誘員くらいのものか?)。
さて、どうしたものか、と考えました。幸い、場所柄、トイレと水には困りませんので、じっくりと落ち着いて対策を練りました。
とりあえず、ドアを思い切り押してみることにしました。
床に立ってドアを押しても大して力が入らないものですから、便器を足場にして押してみました。右の模式図の要領です。
むきぃ~と、ね。
でも、こんな風に押しても、布団袋はわずかに圧縮されるだけで、外に出られるほどはドアは開きません。せいぜい10cmくらいのもの。
う~む、ただドアを押すだけではらちが開きません。
それならば、と、ドアの隙間から手を出して、布団袋をつかみ、布団袋を再び立ち上がらせてみることにしました。
むぎゅっと布団袋をつかんで、それを上に持ち上げて…。
と、うまくいきました。布団袋が縦になったところで、もう一度ドアを強く押すと、ようやく抜け出せるだけの隙間が空き、ついに脱出成功
やったぁ~です。
それにしても、冷静に考えてみれば、トイレのドアをふさいだのが押せば引っ込む布団袋だったからどうにかなったものの、これが固いものだったら…。ひやぁ~、想像するだけで恐ろしい…。
布団袋でよかった…。
下の写真は、この事件が起こった当時の愛車、A31セフィーロです。このクルマに罪はありませぬ。
つづき:09/04/19 トイレからの脱出(第10章=完結編のはず)
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