昨日の「上野に再チャレンジ」のつづきは、東博の庭園そぞろ歩き記からスタートします。
東博には何度も行ったことがありますが、庭園を歩くのは初めてです。もっぱら、本館1階の休憩コーナー(下の写真です。タイルの装飾がなかなかです)から眺めては、「よさげじゃのう。散策してみたいのう」と思うばかりでした。
これというのも、年に2回、桜の季節と紅葉
の季節にしか庭園が開放されていないからです。
ですが、園内にある茶室は、お茶会や句会に利用できるのだそうで、こちらはほぼ年間を通じてOKらしい。詳しくはこちらを。私は茶道も俳句もたしなみませんので、ちと縁遠いのですが、そちら方面で活動されている方にはチャンスありです
こんな茶室(春草廬:しゅんそうろ、1日31,000円)とか、
円山応挙の障壁画(複製)が楽しめるこんな茶室(応挙館、1日51,000円)とか、
池を眺められる茶室(転合庵:てんごうあん、1日31,000円)で、
お茶会なんぞ、楽しそうです。
私が出かけた一昨日は、こちら(九条館:くじょうかん、1日51,000円)が使用中で、近づくことができませんでした。
それにしても、文化財を鑑賞の対象にするだけでなく、実際に使えるのは良いことだと思います。国立博物館が独立行政法人になったことで、「営業せねば」として「苦肉の策 」なのかもしれませんが、非常によい取り組みだと、私は思います。
庭園を一通り散策して、「さて、『平常展』を観るか…」と庭園の出口に向かいかけたところで、こんなのを見つけました。
鉄燈籠の根元? なんでこんなのが?と思いながら写真に撮り、帰宅してから東博のHPを見ると、説明が載っていました。曰く、
石の台に据えられた鉄製の燈籠。火袋は松皮菱を透かし、竿には雲龍文を鋳出しています。しかし、鉄製のため錆が著しく付き、昭和57年(1982)1月の台風で、竿から上が倒壊し、現在各部は別に保管しています。今は基壇だけが、そのままの状態でおかれています。銘文はありませんが、作者は名越建福(なごしけんぷく)と伝えています。建福(1819没)は茶の湯釜師として有名な江戸名越家の6代目です。
だそうです。結構最近(でもないか…)壊れたんですねぇ。
と、約30分かけての庭園散策を終えて、本館前に戻りました。
いやぁ~、空が広くて気持ちいいっ
さて、、、、、と、引っ張って恐縮ですが、きょうはここまで。m(_ _)m
つづき:09/12/02 2週連続かつ2日連続の東京国立博物館(その2)