娘が「O型は体臭があまりないが、A型は体臭がきつい」と言うので、どこで聞いたのかと尋ねると、昨日の「スパスパなんとか」というテレビでやっていたという。
で、新聞を見ると「血液型によるダイエットの方法」とかいう特集だった。
血液型による性格とか相性とか、そういうのは遊びだと思っていた。
しかし、臭いとなるとこりゃ問題である。
差別だ。
体臭が気になるという人は結構いると思うし、体臭ノイローゼの人だっている。
そういう人の血液型がA型だったら、やっぱりと思って、ますます落ち込むんじゃなかろうか。
遊びではすまない。
A型は日本人では約40%いるわけで、5千万人弱。
それだけの人に体臭が気になるようにさせて、防臭デオドラントを買わそうという魂胆なのだろうか。
そしたら新聞を見ると、血液型による性格判断を扱うテレビ番組が増えているが、特定の血液型を「いい加減な性格」「二重人格」などと決めつける内容なので、抗議が寄せられている、という記事があった。
だけども、その日にも「血液型男と女の相性ランキング」というアホな番組があり、おまけに妻や子供は熱心に見ている。
いやはや。
血液型による性格や相性の診断がはやるのは、血液型が4種類しかないから覚えやすいということがあると思う。
男女の相性でも4×4で16通り。
しかし、占星術だと星座は12あるから、名前を覚えるだけでも一苦労である。
相性となると12×12だから144。
とてもじゃないけど、私には覚えられない。
市川伸一『考えることの科学 推論の認知心理学への招待』には、人はどのように推論するのか、どこで間違った推論をしてしまうのか、そうしたことが書かれてある。
この本を読んで気づいたことは、血液型による性格診断は帰納法によるが、そこには論理の飛躍がある。そして、それをつい信じてしまうのは、前提が間違っているにもかかわらず、演繹法によって思い込んでしまう。
そういうことなんですね。
帰納法による推論とは、個々の特殊な事実から共通するものを取り出し、一般的な法則を導き出すことである。
B型のB君は自分勝手である
B型のC君は自分勝手である
・
・
・
したがって、B型の人は自分勝手である
論理の飛躍である。
演繹法とは一般的な原理から論理的な手続きを踏んで個々の事実を推論することであり、代表的なものが三段論法である。
B型の人は自分勝手である
したがって、A君は自分勝手である
前提が間違っている。
血液型信者は「論理の飛躍ではない。確率的、統計的にそうなるんだ」と言うことだろう。
では、『考えることの科学』からこんな例を紹介しましょう。
ある国では、男性1000人に1人の割合で、ある病気に感染している。
検査薬によって、感染していれば0・98の確率で陽性反応が出る。
ただし、感染していない場合にも、0・01の確率で陽性反応が出る。
さて、一人の男性に陽性反応が出たとして、この男性が感染者である確率はどれだけか。
感染者である確率はなんとたったの8・9%である。
直観は当てにならない、ということである。
統計学の教科書ではかならず注意書きとして出ているのは、「相関関係から短絡的に因果関係を推測してはいけない」ということだそうだ。
迷信が作られ、信じるようになる構造、実はこれなんですね。
ちなみに男女の相性が一番いいのは、O型男とA型女。
これはウソである。
なぜなら私たち夫婦がその血液型だからです。
私はB型なのですが、B型の性格って”自分勝手”とか”わがまま”な人の象徴みたいな感じで描かれていてなんとなく嫌われ者っていうイメージが強くなっています。
心無い、配慮のない人に自分の血液型を教えると「え~!!B型なの~?!」って露骨に煙たがられてしまいます。何回そういう事で不快感を味わった事か。
B型の人にだってちゃんと人の事を考えて行動できる人もいます。 それに他の血液型の人にだって”わがまま”で”自分勝手”な人がいると思うんです。
テレビというものは沢山の人が観るものなのだから、放送する側の人達にはどんな人達が見てるのか配慮して番組を作ってほしいです。
人と話していて、血液型で性格がどうのということが結構ありますよね。
まだ動物占いのほうが12種類あるからましじゃないかと思いますけど、12の性格分類を覚えるのは一苦労ですからね。
血液型は4種類ですから、すぐにパターン化できる。
正直なところ、血液型性格診断とか信じる人はアホだと思います。(笑)
でも「スパスパ…」で言っていたのは、O型は体臭が他の血液型より少ない…と言っていただけで、決してA型が臭い…だなんて言ってませんでしたよ。
それに、何占いでもすべて頭から信じる人は少ないのじゃないかな?
それぞれの占いの自分のタイプに(この場合血液型)自分の嫌なところを指摘されてどきっ!とすることはありますけど、それも自分を知る一つの手がかり…とは、思えないでしょうか?
受け入れるのも心の広さじゃないかなぁ~?と思いますよ。
お坊さんに向かってえらそうに済みません。
う~ん、どう言ったらいいんですかねえ。
血液型性格診断とか相性とか、話のタネとして楽しんでるだけで、本気にしているわけではない、と皆さん言うんですね。
でも実際はそれだけでは終わらないんですよ
結構まともに信じてます。
たとえば就職その他でB型が不利なんですよ。ほんとの話。
B型はいい加減でわがままだからだそうです。
それとか、ある調査によると、AB型は変わり者で二重人格だから、「結婚したくない」「友達になりたくない」と思う人が多いそうです。
遊びのつもりでも、いつのまにかそういう偏見の目で見てしまうんですね。
もし興味がおありなら、菊地聡「超常現象の心理学」平凡社新書 を読んでみてください。
私が書いたことはこの本からの引用です。
私は、占い全般アウトって感じです。
というか、占いとかスピリチュアル全般、ナラワシ、シキタリなど、私は苦手です。
あくまで私個人の経験からですが、そういうものが好きな人や、そういうものを信じる人、他人に押し付けてくる人らと徹底的に気が合わないのです。
あくまで私の知りあった範囲ですが…占い、まじない、シキタリ、ナラワシ、験担ぎなど、そういうものがすごく好きな人や信じる人、実行したがる人というのは、思想が保守系であることが多いです。
とくに、なんでそのナラワシ、シキタリ、マジナイがあるのか?信じちゃってるけど、意味はあるのか?発祥は?などなど、それを考えたこともなく「俺はとにかくやらないといけないと思ってるから!」って言ってくる人達とは、ほんとに気が合いません…。
考えなしで、「それをやらないと、それを信じないと、私は幸せになれない!」という強迫観念(固定概念?)みたいなものを彼らから感じるんです。同時に、彼らは、自分で考えることや疑うことも放棄してるように見えます。
でも私も非科学的なものに対してリアルで「何でもイヤ!」って露骨に態度に出しているわけではなく…社会性キープのために、気にならない範囲だったらつきあってますけどね…。
http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201410_post_4974.html
ますます話がそれますが…「『加齢臭』というのは無い」という番組なら「トコロさんの目が点」という番組で見たことがあります。基本的に、臭いのは若い人で、年をとるほど体は臭くなくなる、とか。
http://12346529.at.webry.info/201202/article_48.html
以前、20歳くらいの親戚の男性の布団を片付けたら、けっこう臭くて、祖父の布団は特ににおいがしなかった、という経験ならしたことがあります。
>「O型は体臭があまりないが、A型は体臭がきつい」
論外です。昔は『しょうもない番組』があったんですね…
今、私の家の最寄り駅で、「手相を見せてください詐欺集団」が出没しっぱなしです。
検索をかけて調べていたら「詐欺にあいやすい人の手相」というものがヒットしたのですが…。
http://kounen.naganoblog.jp/e1400997.html
これを信じてしまう人こそ詐欺に遭いやすい気が…
手相占いが好きだった私の亡き父は、生前、かなりデカイ詐欺にあったことがあります。裁判沙汰にまでなりました。
占いを信じるのは、未来がどうなるか分からないから不安、他人がどういう人間か分からないから不安、ということがあると思います。
「あの人はB型だから」というので納得したいんでしょうね。
習わしやしきたりはマニュアルみたいなもので、何かをする場合、それに従えばいいわけですから楽と言えば楽だと思います。
友引には葬式を避けるというしきたりとかは、これは論外ですけど。
加齢臭というのは服の匂いではないかという気がします。
体臭とナフタリンと生地の匂いなどなどが混じり、長時間かけて熟成されたような臭みです。
幕末から明治初期、欧米に行った日本人は西洋人の体臭に辟易したそうですが、肉食のせいでしょうね。
脳科学の進歩はすさまじいものがありますので、詐欺に引っかかりやすい人は匂いにだまされるとか、そういう研究がされるかもしれませんよ。
血液型と体臭は関係があるという研究結果が出たら困ってしまいます。