毎日新聞の「記者の目」というコラムに長倉正知記者の「降圧剤が要らなくなった」という記事があった。
記者の目:降圧剤が要らなくなった=長倉正知
「これなら薬は要りませんね」。昨年末、うれしい主治医の言葉だった。血圧を下げる降圧剤を勝手にやめて2年半。のみ始めたらやめられないと言われている薬を、ついにやめられたのだ。(以下略)
長倉氏は血圧が高い(150/110mmHg)ので血圧を下げる降圧剤をのんでいたのだが、運動と食生活の改善によって血圧はだいたい135/85前後になったそうだ。
高血圧の薬は死ぬまで飲まないといけないと思っていたので、いささか驚いた。
私は高血圧ではないが、高眼圧症ということで20年以上も眼圧を下げる目薬を使っていた。
最初は軽い目薬だったのがきついものとなり、1種類が2種類になりと、だんだん悪くなっていった。
ところが、2年前から目薬はやめている。
自分で勝手にやめたのではない。
突然、目が開けられないほど痛くなり、医者に行くと、角膜に傷があると言われた。
そして、眼圧を下げる目薬はしばらく使わないようにと言われた。
目薬を使わなかったら眼圧が高くなって失明するのではとびびったのだが、眼圧は変わらなかった。
眼圧の正常値は10から21mmHgである。
目薬を使っている時の眼圧は15~20ぐらいで、やめても18~20ぐらいと、ずっと高め。
先日計ったら15と16だった。
医者の話だと、高眼圧症は一生治らないそうで、低くなることはないらしいのに、どうして目薬を使わなくてもよくなったのだろうか。
ネットで調べると、あるブログにこういうことが書いてあった。
「標準的には0.5mm.とされていた角膜が、実は薄い人もいれば厚い人もいる、となったわけである。つまり薄いゴム製の水ヨーヨーもあれば、タイヤのような分厚い水ヨーヨーも存在することが判ってきた。となると、『角膜』が凹む圧力で測定していた眼圧も、その厚みによって測定値に大きな差が生ずることになる。薄いゴム製の水ヨーヨーは指で押せばすぐに凹むが、タイヤのような水ヨーヨーを凹ませようとしたら大変な力が要るのと同じ。なので、測定された眼圧の数値を、『角膜の厚さ』に応じて修正しなくてはいけない」
この方は角膜が厚いので眼圧が高いとされていたそうだ。
しかし、私の場合は角膜が厚くて眼圧が高いわけではない。
じゃあ、どうしてなのかという疑問はあるわけで、医者に尋ねても笑い顔でごまかされてしまう。
高血圧に話は戻って、長倉氏によると高血圧の基準はどんどん低くなっているそうで、以前は140/90だった正常値が130/85である。
「正常値を下げ、高血圧「患者」を増やしているような厚生労働省や関連学会」
と長倉氏は書くが、インフルエンザの予防接種にしても医者と製薬会社のためにあるようなものだ。
インフルエンザの予防接種をしてもインフルエンザにかかるし、予防接種をしていたらかかっても症状が軽くなるというのは嘘だそうだ。
「本当の高血圧症の方は、危険ですからまねしないでください」
と長倉氏は書いているし、私も「眼圧を下げる目薬を使うな」と言うつもりはない。
でも、知り合いが精神的に問題を抱え、医者で精神病の薬をもらって飲んでいたのだが、薬を飲んでもよくならず、医者にかかるのをやめたらよくなった、と言っていた。
純粋に薬の効力によって病気が治るのは5%で、あとは偽薬効果か、自然に治ったか、治った気になっただけか、という。
結局のところ、どういう病気なのか、どういう処置をすればいいのか、診断をする医者の腕を信用するかどうかなのだが。
うーん。
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