オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(63)ら教団元幹部7人の死刑が執行された6日、テレビ各局は朝から一斉に放送を臨時ニュースに切り替えた。同じ日に7人執行という過去にない展開を受け、テレビ局に入ってくる情報は刻々と変化。取材で得た執行状況をリアルタイムで伝えたり、死刑囚の顔写真に執行が済んだことを示すシールを貼ったりするなど異例の報道になった。SNS上では、違和感を訴える声も相次いだ。(略)
「執行が次々と始まっています」(フジテレビ)、「松本死刑囚以外に5人以上の死刑が執行される見通し」(日テレ)、「きょう松本死刑囚を含む7人の死刑を執行する予定であることが関係者への取材で分かりました」(NHK)。フジは「井上死刑囚の死刑執行」「早川死刑囚の死刑執行」などと情報が入るたびに、赤地に白抜きのテロップを次々に表示した。(朝日新聞7月6日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180706-00000143-asahi-soci
今までは執行が終わったあと、誰を執行したかを発表していました。
ですから、今回も7人がほぼ同じ時刻に執行されたのかと思ってましたら、そうではありませんでした。
麻原彰晃の執行がまず報道され、そのあと、次は誰それが執行されたと伝えています。
まるで選挙速報のように、誰それさんが当確、次はどなたでしょうか、と実況中継してたわけです。
http://健康法.jp/archives/41089
「地下鉄サリン事件被害者の会」代表世話人の高橋シズヱさんは次のように語っています。
http://blogos.com/article/309260/
坂本堤弁護士のお母さん坂本ちよさんのコメントです。
https://www.asahi.com/articles/ASL764RXRL76UTIL02P.html
坂本都子さんのお父さん大山友之さん。
お母さんの大山やいさん。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180707-00000003-ibaraki-l08
被害者遺族は単純に死刑を喜んでいるわけではありません。
法務省や検察の人の中にも死刑廃止を考えている人はいるようです。
ある検察幹部は(略)「今回の執行が存廃論議をスタートさせるきっかけとなる可能性はある」と話した。(中国新聞7月7日)
大規模の死刑執行に、非人道的という批判もあったそうです。
欧州連合(EU)加盟28カ国とアイスランド、ノルウェー、スイスは6日、今回の死刑執行を受けて「被害者やその家族には心から同情し、テロは厳しく非難するが、いかなる状況でも死刑執行には強く反対する。死刑は非人道的、残酷で犯罪の抑止効果もない」などとする共同声明を発表した。そのうえで「同じ価値観を持つ日本には、引き続き死刑制度の廃止を求めていく」とした。(略)
今回の死刑執行を伝えた米CNNは、日本の死刑執行室の写真をウェブに掲載。「日本では弁護士や死刑囚の家族に知らせないまま、秘密裏に死刑が執行される」と指摘した。またロイター通信は、「主要7カ国(G7)で死刑制度があるのは日本と米国の2カ国だけだ」と指摘。
執行の前日の5日夜、安倍総理や上川法務大臣ら自民党国会議員50人が赤坂宿舎での「赤坂自民亭」に出席し、大いに盛り上がったそうです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180706-00000013-san-pol
執行が決まったのは3日前です。
いかに重罪を犯したとはいえ、7人もの人間を処刑することがわかっているわけですから、「懇談を楽しんだ」とは思えません。
http://健康法.jp/archives/41083
なぜこの時期に執行したのかと取り沙汰されています。
7月5日に水道法改正され、水道事業の運営権を民間に売却できることになったこと、あるいは私立大学研究ブランディング事業にからむ収賄容疑で文科省の局長が逮捕され、加計学園の2校が私立大学研究ブランディング事業に選ばれていたことが明らかにされたこと、そうしたことから国民の目をそらせるためじゃないかと邪推しております。