三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

ニート自立支援

2008年12月07日 | 日記

ニートの自立支援に関わっている方の話を聞いた。
ニートというと怠け者というイメージがあるが、80%は働きたいという気持ちを持っているそうだ。
なのになぜ働かないのか、仕事を探せばいいじゃないかということになるが、それができないという。

働けない原因をあえて大きくまとめると、4つになると言われる。
①対人不安(人間関係にしりごみ)
②社会的ブランクへの評価を恐れている
③自己有用感、自己肯定感が低い
④狭い考え方に固執している。

②の「社会的ブランクへの評価」ということ、こういうことである。
履歴書に学歴や職歴を書かないといけない。
最終学歴やどういう仕事をしたかは書ける。
しかしニートの場合、卒業した時や仕事を辞めた時から今日までの間がブランクになっている。
ブランクがある履歴書を提出すると、この期間はどうしていたのかと聞かれる。
答えようがない。
「こいつはどうにもならん」と思われるんじゃないだろうかと思ったら、履歴書を書けない。
となると、ますますブランクの期間が長くなるわけで、ますます就職できなくなるという悪循環。

それとお金の問題。
職を探すにしても、履歴書代、履歴書に貼る写真代、面接に行く前の散髪代、交通費その他のお金がいる。
1回や2回の面接で就職は決まらないし、面接の結果がわかるまで2週間かかることもあるから、その間の生活費がかかる。
働かないでいるから親との関係がこじれていることがあり、そうした金銭的なことを親に相談できない人が多いそうだ。
定額給付金12,000円をもらっても、職探しでなくなってしまうのではないかと思う。

コメント (19)
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