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楽天22回債3.3%は魅力的だけど・・・

2023-02-05 | 今日の東京市場

大手町のグランサイズ(ジム)がビル建て替えのため閉店しました。元はスカイアクロスという超高級ジムでしたが2001年8月東生スポーツがコナミに営業譲渡、グランサイズ大手町がスタートしました。会社がスカイアクロスの法人会員(1回1000円)だったので仕事帰りに良く使っていました。グランサイズになってからも2015年ごろまでメンバーだったので少し寂しいです。

 

 

・楽天22回債

楽天が2年債を起債します。クーポン3.3%、償還2025年2月10日、格付けはA(JCR)

2年国債利回りが現在マイナス、10年が0.45%、40年は1.61%なので魅力的なクーポンです。現在21回債(0.72%2025年6月償還)3.35%程度なので3.3%は妥当な水準といえます。

・22回債は買いか?

個人的には買いません。理由は①バランスシートが悪いこと、②日本の金利が今後上昇すること、③今後格下げの可能性が高いことです。

 

①バランスシートを見てみると、楽天の資産が19.745兆円、負債額が18.73兆円、資本金は1.01兆円なので、自己資本比率は5.1%です。ソフトバンクGが21%なので相当低い値です。教科書的には自己資本比率は最低30%が必要とされています。リスクが高い企業だと思います。

 

②日本でもインフレ率が上昇してきました。日銀はマイナス金利策をとっていますが、市場は今年中にも金融政策の転換を予想しています。国債利回りが上昇すると社債の利回りも上昇します。借入金の多い企業の社債はTスプレッド(社債と国債の金利差)が拡大する可能性があります。

 

③金利が上昇すると、楽天が金融機関からの借り入れや社債発行の金利が上昇します。利払い金額が増加し、バランスシートが悪化する可能性があります。楽天の社債の償還バランスは悪く償還は2024年と2025年に集中(図参照)。

2024年都2025年に償還が集中しています。その時、借換債の利率は上昇する可能性大

 

データ:Bloomberg


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