長期運用を真剣に考えている方へ

素人、プロ、万人向け投資情報、金融商品説明など金融に関する教育サイト。明るい老後をめざし、負けない投資家になろう!

来年の日経平均は4万円台!ただしPORTの今年度の成績(株式部門騰落率)は67%

2023-12-23 | 今日の東京市場

〇今年のおさらい

 

年初のブログのタイトルは日経平均4万円が見える!でした。残念ながら日経平均は4万円を付けませんでしたが2.6万円から27%上昇し3.3万円台です。当時、銀行株、航空、半導体関連を2023年に上昇する銘柄と予想していました。航空関連は今一つでしたが、半導体関連銘柄は急騰しています。日経平均構成銘柄の上昇率TOPはSCREEN173.17%です(12月21日時点)。そのほか、4位アドバンテスト:127.26%、5位ルネサスエレクトロニクス:112.42%、6位TOPPANホールディングス:99.90%、7位東京エレクトロン:92.97%、10位信越化学:78.15%と続きます。

 

タダシPORT株式部門の騰落率はプラス67%(債券を含む全体では41%)という成績です。TOPIXの騰落率が23.5%、S&P500が23.86%(円換算34.92%)なのでタダシPORTはインデックスをアウトパフォームしています。

保有銘柄で騰落率が高かった上位3銘柄は大阪ソーダ142.95%、アドバンテスト、東京エレクトロン、下位3銘柄が万科企業マイナス52.5%、ファイザーマイナス42.06%、中国工商銀行マイナス0.5%です。ポートでマイナスだった銘柄は4銘柄のみでした。

 

来年も良い成績を目指して、銘柄選びに専念します。トレーダーの時、大儲けした翌日は損失をだすことがあったので気を引き締めて挑みます。

来年は新しいNISAが始まります。私の成長投資枠はインド投信に50万円(最低12年保有予定)、残額は割安成長株を2銘柄買います。米国株は割高なので買いません。マイクロソフトが240ドル、アップルが120ドルまで下落したら特定口座で買います。

来年の日経平均は4万円を突破し、5万円に近づくことでしょう。

NISAでは世界株や米国株の投資信託が主流です。しかし、世界株は中国が入っていること、米国は割高なためつみたてNISAをされている方は銘柄入れ替えを考える時期かもしれません。インドと日本を組み入れましょう。

 

〇米国株

今年の米国株式市場では、コンピュータ関連や半導体関連の上昇が目立ちました。ナスダックコンピュータ指数の騰落率が66.36%、SOX指数は63.22%とS&P500の23.86%をアウトパフォームしています。

 

〇各国時価総額騰落率

Bloombergデータによると、世界株式時価総額は約12%増加。特にインドの増加率が23.7%(米国20%、日本11%)と大きく増加しました。

一方、中国の時価総額は本土、香港共に10%前後減少。中国から資金の流出が止まらない状況です。政権交代するまでは、この現象は続くでしょう。

〇朗報

AT1債市場に資金が戻ってきました。クレディスイスのAT1債が無価値となって以来、低迷していていましたが10月ごろから急伸し、CS破綻以前の水準を回復しました。

 

〇朗報2

HISが5期ぶりに営業黒字を達成し、株価が急伸。債券市場では社債利回りが低下、価格が上昇しています。4回債の価格は2020年には60円を下回っていましたが、79円台まで上昇しています。

ユーロ円CBについても株価よりもクレジットが好感され上昇しています。

 

今年最後のブログです。

皆さま、今年もブログをご覧いただき、ありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

 

データ:Bloomberg

 

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日経や、ドイツや米国に負けるな!目指せ4万円

2023-12-16 | 今日の東京市場

欧米市場では国債利回りが急低下。金利低下が好感され、ダウ平均(米)、DAX(独)、CAC30 (仏)は史上最高値を付け、高値近辺で推移しています。インド株式市場も史上高値を更新。

株式祭りが始まっています。日本の祭りは来年の新NISAが始まる1月からです。

 

米国債利回りが急低下

ドイツ国債利回り低下

・米国市場

米国クレジット市場ではジャンク債と国債とのスプレッドが縮小。株式市場ではグロース銘柄が中心に買われています。

株式市場は割高なので個人的には米国株投資は手控えています。

ジャンク債のTスプレッドが縮小=リスクオン

 

・インド

インド市場は続伸。センセックス指数、Nifty50ともに史上最高値を付けました。インド株は割高な水準ですが、ポートに入れるべき国です。

GDPが2027年にはドイツ、日本を抜き世界3位になると予想されています。また2036年のオリンピック開催を目指しています。中間層の所得が上昇傾向にあること、平均年齢が30歳以下と若いこと、白物家電の普及も遅れていることなどから成長期待が高い国です。

 

インド、日本の時価総額は増加中、中国は減少

センセックス、Nifty50が史上最高値を付けた

・日本

日本株は、急激な円高が株価の重石となっていますが、信越化学など半導体関連が市場を支えています。来週も半導体関連は買われるでしょう。

水素関連は押し目買いのチャンス。

 

データ:Bloomberg

 

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

来年の注目市場は、日本株とインド株 

2023-12-09 | 今日の東京市場

日銀の金融政策修正観測から147円台で推移していたドル円が一時141円まで買われました。株式市場では円高が嫌気され、輸出関連銘柄を中心に下落しました。

 

ドル円の動き、 異常ですね。先進国通貨の動きとは思えない。

今週の日経平均の高値は6日の33,452.13円、安値は8日に付けた32,205.38円。高値と安値の差は約1,200円と大きな開きです。米国株式市場ではダウ工業平均やS&P500指数が年初来高値を更新しましたが、日本株の上値は重い状況です。

 

今週の225の動き。今週はSQ、33000円が意識されました。HFは売り崩し

来年の日本株は新しいNISA制度が始まること。金融経済教育推進機構が設立され、金融教育が本格化することから、預金から株式市場への資金移動が期待できます。

金融教育のインストラクターは証券業協会や銀行業界のインストラクターが機構のインストラクターとして継続認定されます。また、金融庁との面談でインストラクター認定されると、インストラクターとして活動することもできます。民間の金融教育が活発しそうです。

 

また、日本株は米国株と比べて割安です。なので、日本株は売られたら買いのスタンスで挑みましょう。

買の対象はPBR1倍割れの成長企業。迷ったらPBR1倍割れ解消推進ETF(2080)。

 

銀行株の良いかもしれません。来年は日銀がマイナス金利を解除する可能性が高いので銀行株も良いかもしれません。日銀は日銀当座預金の超過準備額を3分類し、その内、政策金利残高にマイナス0.1%を設定しています。マイナス金利導入前はプラス0.1%です。マイナスからプラスへの転換は大きいです。なお、超過準備額(2023年10月)は都銀が187.8兆円、地銀が72.3兆円、第二地銀が10.7兆円、信託銀行は36.7兆円です。

 

〇インド株

インド株式が好調です。センセックス指数やNifty50指数は史上最高値を更新しています。

中国株が衰退する中、勢いのあるインドに欧米を中心に資金が流入しています。

インドの証券取引所であるボンベイ証券取引所(BSE)の騰落率は394%と、驚異的な騰落率です。残念なことに、インドの個別株にはインド国外から投資できません。日本でインド株に投資するには投資信託が中心です。Nifty50のETF(1678)は東証に上場しています。

 

 

個人的には投資するなら、インフラファンドが良いと思います。

 

〇インドルピー

インドに投資するにあたり、ルピーの動向が気になる方が多いと思います。トルコリラのようになる可能性は低いです。GDP成長が7.6%(2023年7-9月)、インフレが6.83%(10月)とGDP成長がインフレ率を上回っているため、通貨の下落は起きない状況にあります。

ルピー円1年間の動き

インドルピー円の動き(1年間)は、平均1.69円、標準偏差0.076円なので

1標準偏差の動きは、1.766円~1.614円と小動きです。過去5年においては、平均1.566円

、標準偏差0.1157円、1標準偏差は1.681円~1.450円です。

標準偏差を平均で割ると、1年で4.45%、5年では7.38%と、同ドル円の1年4.9%、5年12.4%

を下回っているため、インドルピー円は安定していると言えます。つまり、トルコリラ円のようなリスクを今のところ考える必要はありません。

ルピー円(1年)

ルピー円(5年)

振興国通貨の中で、ルピーは安定した動き

 

新しいNISA枠では長期投資のコア銘柄としてインド株に投資すると将来良いことがありそうです。

 

データ:Bloomberg

 

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国株よさようなら、インド株よ、こんにちは

2023-12-02 | 今日の東京市場

株式市場においてもデカップリングが進んでいます。中国市場から資金の流出が続き、昨日は中国大型株ETFが年初来安値を更新しました。

 

中国市場の時価総額は世界市場が9%強拡大する中、5%弱縮小しました(Bloomberg試算)。

一方、インドの時価総額は17.2%拡大と、米国の16.4%を上回っています。インドの時価総額は日本の65%程度。インドGDPは日本の84.7%なので、株式市場の時価総額には成長余地がありそうです。

 

1インド株の弱点

インド株の最大の弱点は、外国人に個別株投資が認められていないこと。ADR上場銘柄数も限定的で投資妙味は少なそうです。

日本人がインド株に投資する方法は投資信託や上場投信です。投信は資産分散されているので安全ですが個別株のような大きなリターンが期待出来ないこともインド株の弱点といえそうです。個人的には個別株の長期投資が株式投資の妙味だと思っているので、寂しい限りです。

インド株の配当利回りが低いこともデメリット。大半のインド株の配当利回りは1%以下と低水準です。

 

2しかし、買わないと出遅れる

しかし、インドの成長を考慮するとインド株には投資する必要があります。私は2023年1月からはじまる新NISAで毎年投資信託を40万円分(成長枠)購入しようと考えています。

残りの200万円については、イールドスプレッドから見た米株は割高なので割安な日本株に投資します。投資対象としてはPBR1倍割れで、増配、成長企業です。

米国は国債利回りの上昇で、益利回りと国債利回りの差が縮小。

 

投資対象に困られたらアクティブETFのPBR1倍割れ解消推進ETFが良いと思います。

 

 

3インドADR銘柄と指数の推移

 

データ:Bloomberg

 

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする