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男は黙ってバリューの押し目買い

2024-05-25 | 今日の東京市場

米国株式市場はエヌビディアの好決算を好感し、株価が急伸10分割も発表されました。米国では半導体株が買われ、SOX指数は終値ベースで史上最高値を付けました。

エヌビディアの年初来騰落率は115%と、AMDの12.8%を大幅に上回っています。

ARMは52.5%、インテルはマイナス38.5%。

予想PERはエヌビディアが40倍、AMDが47倍、ARMが74倍、インテルは30倍。

売上高ではエヌビディアの売上はAMDの約4.7倍、ARMの約28倍。

AMDもGPUを製造販売していますがエヌビディアの足元にも及んでいないようです。

エヌビディアの利益率は72.9%と前年同期の43.9%から大きく上昇。AMDの利益率が2.2%なので驚異的な数字です。AMDはあかんな~~~~

エヌビディアの時代はしばらく続きそうです。

利益率の推移に注意しましょう。そこが株価の転換点となる可能性が高いからです。

 

・中国株

今週の中国・香港ETFは5%以上の急落。今の中国株を買えるには短期筋のみ、本腰入れて中国株という機関投資家はまずいません。

・日本株

今週は半導体関連銘柄のボラが激しかった。東京エレクやアドバンテストは上値が重くばってきました。

日本株はバリューが確り。配当利回りが4%台もざらにあります。鉄が4.7%、JFEが4.3%、神戸製鋼は4.5%。米国の利下げ期待が遠のくなか、エヌビディア決算に浮かれている米国ハイテク株。はしごが外されるかも。バリューの押し目を拾うのが一番。

・インド株紹介

今週のインド株はインド株式市場で最も時価総額が高いリライアンス・インダストリーズです。

同社は石油精製・販売、石油化学製品、小売り、デジタルサービス業を営むインド最大のコングロマリットです。

円換算時価総額は37.6兆円と日本市場時価総額2位の三菱UFJFGの19.3兆円を大きく上回っています。業績は好調で、2023年度の売上高は前年比23.5%増の9.74兆ルピー(18.3兆円)、利益は円年同期比11.3%増の7,367億ルピー(1.38兆円)。

株価は2,960.5ルピー、予想PERが24.75倍、配当利回りは0.34%です。

センセックス指数、Nifty50にも同銘柄は組入れられています。

 

データ:Bloomberg

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

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第二の勝者(商社)を探せ  

2024-05-11 | 今日の東京市場

日本株の上値が重くなってきました。米国の利下げは当面の間なさそうです。

割高銘柄には調整が入るかもしれません。いままで市場を牽引してきた東京エレクの予想PERは36倍、アドバンテストが40倍で、AMATの25倍、SOXの30倍を大きく上回っているからです。

半導体関連が全てだめというわけではありません。半導体関連銘柄には割安な銘柄もあるので今後は割安銘柄に資金シフトが起きるでしょう。

下の図は割安半導体関連銘柄の予想PER推移です。予想PERが10倍を下回っている銘柄もあります。これらの銘柄の中で、好業績企業の株価が今後上昇する可能性が高いと思います。

・商社株が勝者だった

東証が昨年3月末にPBR1倍割れ企業に対し改善を要請。当時5大商社中でPBRが1倍以上だった企業は伊藤忠のみでした。現在、商事・物産・丸紅が1.5倍程度、住友商事が1.16倍です。株価はどの銘柄の2倍程度に上昇。あのタイミングで商社5銘柄に投資していたら資産が1年で2倍に成長しています。商社は勝者でした。

・次の勝者は?

 

まだまだPBR1倍割れ企業が市場にはごろごろしています。これらの中から次の勝者を探しましょう。

 

 

・日本製鉄

日本製鉄の株価が決算うけ大幅下落。打たれています。しかし、鉄は打たれて強くなる。

我慢の時です。年末にはCB1500億円が償還を迎えます。

2026年債もコールが発生する可能性が高いため、転換が進むかもしれません。

2026年償還CB(1500億円)にはソフト・コールが設定されています。内容は株価の終値が20営業日連続して行使価格の130%を上回った場合、末尾から30日以内にCBホルダーに知足、30日以上60日以内に事前通知した上で2024年10月4日以降に転換権を行使(額面償還)させることができます。

さくっと10月4日から4カ月ぐらい前の株価水準が3288円以上(転換価格2528.8円×1.3)なら最短でコールが発生します。

コールが発生しても行使するかしないかは企業次第ですが、コールが発生すればCBにプレミアムはつきません。CBで保有するより転換した方が徳(逆乖離)です。

いままで株価の上値を押さえていたCBが転換されると株価の動きが軽くなります。

日本製鉄株は先日大きく下落しましたが、ここは我慢。鉄は打たれて強くなります。

その後は倍返しだ!

 

・インド

今回からBSE500構成銘柄の中から1銘柄を紹介します。

今回は構成銘柄中、年初来騰落率1位(94.49%)のイー・アイ・エイチです。

この企業は高級リゾートホテルをインド、インドネシア、UAE、エジプト、モーリシャス、モロッコ、サウジアラビアで運営しています。

タージマハルを一望できるジ・オベロイ・アマルヴィラスアグラが1泊6万円程度です。

ここは泊まってみたいですね。

 

時価総額は5468億円、年間売上高が312億円、純利益は100億円

予想PERが約50倍

2024年3Qの売り得下は7588百万ルピー(約132億円)、前年同期比51%増と業績好調です。

EIH Limited | A Flagship Company of The Oberoi Group (eihltd.com)

 

 

データ:Bloomberg

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

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