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祝、岩谷産業 

2024-03-30 | 今日の東京市場

・祝 史上高値

岩谷産業の株価が急伸し、高値8660円を付けました。私は2020年10月に4000円程度で投資したので、3.5年で倍になりました。この銘柄はテンバガーに成長する銘柄だと考えているので10倍になるまで売却しません。もっと上がれ!!

・悲報

中国の大手不動産デベロッパーの万科企業が無配を発表しました。私はこの銘柄を2004年ごろ25万円程度投資し、一時は1,500万円まで成長しました。しかし、中国不動産バブル崩壊で、資産額が226万円程度に減少してしましました。昨年までは配当金が年20万円程度払われていました。ああ、ショック。

香港市場からは資金が流出中。エマージングETF(EX中国は好調)ですが、香港ETFは下落基調。中国株のサプライズは政権交代。それまで最終投資家は戻らないでしょう。

 

・為替介入解禁

来週から新年度入り。企業の決算数字も固まったため、日銀は為替介入しやすい状況となりました。近々に介入が実施されるかもしれませんよ。

 

・PBR1倍割れ銘柄のパフォーマンス

東証がPBR1倍割れ企業に改善要請をし、1年がたちました。図は現在も1倍割れている企業(例)の推移(2023年3月末=100)です。TOPIXの上昇率が24%に対し、この中でアウトパフォームした銘柄のTOPは東プレの92%、次が神戸製鋼所の82%、その次がJFEの56%と続きます。指数をアンダーパフォームしたのは、パナソニック、日産、日本製鉄、郵船、商船三井、住友金属など。

まだまだお宝銘柄がありそうですよ!

PBR1倍割れ銘柄(例)の株価推移(2023年3月末=100)

PBR1倍割れ銘柄の例

・インド

インド投信はインフラ関連が順調。センセックスやNifty50 はあかん。

データ:Bloomberg

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

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コマツの親分、どうした?大親分は史上高値更新だ!

2024-03-16 | 今日の東京市場

半導体銘柄に暗雲が垂れ込めています。前週比下落率はアドバンテストが7.13%、東京エレクが7.69%、SCREENが4.69%、AMDが7.87%、TSMCは3.95%です。

SOX指数の下落率が4.04%だったので東京エレクやアドバンテストの下げが目立ちます。

PERは東京エレクが約48倍、アドバンテストが72倍、AMDが52倍と、SOX指数の42.8倍、NVDAの35.8倍と比較し割高感があります。

東京市場をリードしてきたエレクとアドバンテスト、来週の厳しい展開となりそうです。

・親分頑張れ

米国のキャタピラーやスウェーデンのボルボが史上最高値を更新するなか、親分(コマツ)の株価はぱっとしません。PERはキャタピラーが16.63倍、ボルボが13.65倍、コマツは10.4倍、配当利回りはキャタピラーの1.5%に対し、コマツは3.37%です。コマツには割安感があります。買い増ししなきゃ。

 

・来週の相場

来週も半導体関連の割高銘柄が売られそうです。一方、高配当バリュー銘柄には配当取りの買いが入ります。日経平均は底堅い動きとなりそうです。

バリューは売られたら買い。バリュー中心に底上げ相場が始まりますよ。

 

・インド

データ:Bloomberg

 

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

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日本製鉄の増資は必要か 転換が進むユーロ円CBの発行額は3000億円 

2024-03-10 | 今日の東京市場

円高、米国ハイテク株安。株式市場の流れが変わりそうです。半導体関連、特に割高なアドバンテストの株価が気になります。半導体市場は成長過程にありますが、株価の上昇速度が速すぎます。内需関連の割安に資金が流れそうな状況です。今週、相場は荒れそうです。

 

今日は、われわれテナンツ(バンド)のコンサートが神田のライブハウス イゾルデで12時から15時までやります(3バンド)。我々のバンドは、RADIO HEADの曲を演奏します。入場料はONEドリンク付きで2,000円。

 

先週、日本製鉄の記事が日経にでていました。USスチールの買収により、DEレシオの目標値を維持するためには、3000億円の増資をする必要があるのでは、という記事でした。

負債が増加するとDEレシオが上昇するため、資本を増加必要がるということです。

実は、日本製鉄はユーロ円CBを3,000億円起債しています。CBは社債なのでBS上は負債に計上されます。しかし、株式に転換されると転換された金額が資本に計上されます。

つまり、CB3,000億円が転換されると負債が3.000億円減少し、資本が3,000億円増加することになります。

ユーロ円CBの条件は下記です。

 

1:2024年10月償還 転換価格;2,413.3円 発行額:1,500億円

2:2026年10月償還(130%ソフトコール付き) 転換価格:2,528.8円 発行額:1,500億円

 

日本製鉄の株価は3,771円です。1の転換価格が2,413.3円なのでCBの理論価格は156.25となります。このCBの市場価格が156.38円なので、CB価格と理論価格がほぼ同じです。

もし、CB保有者が転換せずに満期を迎えた場合、償還金は額面100円に対し、100円です。

しかし、今売却すると156.38円です。

CBの特性として、株価が転換価格を大きく上回るほどCBのプレミアムがはげ落ち、最終的には、CBの市場価格が理論値を下回る逆乖離となります。この水準からCBの転換が一気に進みます。①のCBは償還を10月に控えています。

現時点ではまったく転換が進んでいませんが、乖離率の動きからそろそろ転換が始まる可能性が高いです。転換は毎月20日、東京証券取引所のデータで確認できます。3月分は4月20日に公表されます

日本製鉄の株価とCBの転換価格(白横線:2024年債、赤線:2026年債 赤点線:2026年債の行使価格の130%)

2024年債の価格と理論価格

2024年債の乖離率

 

2のCBは償還が2026年10月ですが、2024年10月4日から130%ソフトコールが有効になります。これは、終値が20営業日連続して転換価格の1.3倍を上回った場合にコール(発行体が償還できる権利)が発生します。

細かい条件がいろいろありますが、コールは最短でこの夏にも発生する可能性が高いです。

コールの行使は企業側の任意ですが、市場ではコールされると償還価格100なので、CBが逆乖離の状況で取引される傾向があります。つまり、転換が進む可能性が高いといえます。

 

2026年債の価格と理論価格

2026年債の乖離率

個人的には1の1500億円は全額、2についても償還2026年以前に全額転換されると考えています。

 

つまり、日本製鉄のBSから負債3,000億円が資本に移動することになります。

日経の記事にはCBについて触れていませんでした。3,000億円の増資は必要?

 

 

ユーロ円CBの販売は一旦ヘッジファンドに売却し、債券部分だけ買い戻し、リパッケージ債とし、最終投資家に販売します。

ヘッジファンドはワラント(転換権)を保有してるので、転換株数にデルタを掛けた値をヘッジ(実際は投機)し売買を繰り返します。

最終的に転換されると株価の重石がはずされ株価は上昇する傾向があります。下の図は、CBを起債していた大阪ソーダと岩谷産業の株価推移です。日本製鉄の株価はどうなるんでしょうか。

このパターンに当てはまらなかった例もあります。それは2000年代前半のソニーのユーロ円CBです。当時株価は転換価格に押さえられ償還2カ月前でのまったく転換されていませんでした。このころの出井氏率いるSONYの財務状況は最悪。なにがなんでの転換!が出井氏のミッションだったのでしょう。SONYはCEOを出井氏からストリンガー氏に急遽変更。株価はこの報道を好感し急伸しCBの転換が一気にすすみました。3カ月もたつと株価は元の水準に戻ってしまいました。

今日はCBのお話でした。

 

データ:Bloomberg

 

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

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AFP

藤井理

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ダウと日経平均が逆転!まだまだ買われる日本株

2024-03-02 | 今日の東京市場

5年ぶりにポートの入替をしました。理由はポートに占める半導体銘柄の割合が50%を超してしまった為です。ボラを下げるために半導体銘柄のポジションを三分の一に落とし、その資金で上昇期待の高いバリュー株と半導体銘柄の中での割安銘柄を購入。東京エレクは簿価比約7倍、アドバンテストは同10倍で売却できました。この入替により配当利回りが1%程度上昇しました。

 

来週の日本市場

SOX指数が暴騰しています。日経平均寄り付きは4万円台。東京エレクトロンの月曜の寄り付きは4万円に乗せるかもしれませんよ。来週も半導体関連銘柄が市場を牽引するうごきとなりそうです。

8日はSQです。カバーが入って一段高かなあ。来週の日経平均は4万円を固める動きとなるでしょう。この勢いなら年内に日経平均が5万円台に乗るかもしれませんね。

 

この水準から日本株への投資を躊躇する方がいると思いまいますが乗ってください。まだ相場は始まったばかりです。投資初心者の方は下落リスクが比較的低いPBR1倍割れで、衰退していない企業の株に投資しましょう。

日経平均とダウ平均の価格が逆転しました。これは2016年以来のことです。年初来の騰落率は日経平均が19%、ダウが3.7%です。日本株が買われる背景は、世界の年金資金の中国からの撤退が考えれます。現政権が交代するまで年金は戻ってこないでしょう。

香港ETFは下落基調 戻ってこない外人投資家

・世界の半導体銘柄 年初来騰落率(昨年末=100)

 

・半導体製造装置株価比較 年初来騰落率(昨年末=100)

東京エレク、ASML、AMATの年初来騰落率

東京エレクが51.9%、ASMLが39.8%、AMATは38.5%

同PER比較

PERだけで比較できませんが東京エレクに割高感があります。

東京エレク:53倍、ASML:48倍、AMAT:25倍 

 

データ:Bloomberg

 

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

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AFP

藤井理

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