今年初(2023年1月14日)のブログタイトルは「日経平均4万円が見える!」です。
その後も日本株には強気の記事を書いてきました。私を信じて日本株に投資された方の資産は増えています。日本株にはまだ上昇余地があるので、あわてて売る必要はありません。
本格的な上昇がまだ始まっていないからです。
日本株
相場は始まったばかりです。週末から流れが変わりました。半導体関連から出遅れ大型銘柄に資金が流入しています。個人的に注目している銘柄はパナソニックです。この銘柄は失われた30年を代表する銘柄です。株価は30年前とほとんど変化がありません。図は1985年以降のパナソニックとソニーの株価推移です。85年当時の株価はほぼ同水準でした。しかし、30年でソニーの株価はパナソニックの8.8倍に。売上高や純利益を比較してもそこまで差はありません。
2012年にパナソニックが最終赤字を発表した際、津賀社長は、「今は普通の会社ではない」
とアナリストの前で公言しました。私も友人のファンドマネージャーとIRに出席しており、次の日、「ベム・べら・ベロ」という記事を書いた記憶があります。
業績は回復したものの、株価は普通の株価ではありません。
週末、パナソニックの株価が急騰。失われた30年を取り戻す動きかもしれません。
株価は1525円、予想PERは10.17倍、予想EPSは149円、PBRが0.98倍です。一方、ソニーの予想PERが約20倍なので株価が2倍になるかもしれません。(希望的観測)
その他
割安大型、インバウンド関連が良いと思います。堅実な投資家の方は小型グロースには投資しないようにしましょう。
・中国株
米国株が週末急騰した要因の一つは中国が不動産支援を検討という(Bloomberg)ニュースです。
中国では不動産業界が悲惨な状況で、不動産株は年初比30~40%下落しています。
ニュースをきっかけに中国・香港市場では不動産銘柄が急騰。
この流れから、米国ではキャタピラーの株価が8.4%上昇。ADRではコマツも買われています。
・トルコ
リラをお持ちの方、残念でした。トルコは変わりません。トルコのインフレ率は43.6%、政策金利が8.5%、2年国債が12.9%、10年債は11.6%です。インフレ率が市場利回りを大きく上回っているので、リラ安は続きます。
外人投資家は株の上昇率と通貨の下落率との競争です。
リラ預金や債券には投資しないようにしましょう。
5年後の大統領選までトルコは変わりません。
藤井 理
データ:Bloomberg