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株式投資冬の時代

2022-04-23 | 今日の東京市場
皆様お世話になっています。
腰もだいぶ良くなってきました。明日、晴れたら午前中20キロぐらい走ります。
雨なら低酸素ジムでバイクとランニング。

株式市場はあかんです。
昨日、ダウが1000ドル近く下落しました。株から債券への資金シフトでしょう。米国2年が2.66%、3年が2.85%、欧州各国の国債もすべてプラスに転じました。
当然、ポートは株式のウェイトを下げ、債券を引き上げます。4月に入りポートのアセット・アロケーションを変えるタイミングです。
日本は黒ちゃん得意の必殺指値オペにより10年債が0.25%以上には上昇しません。もし、指値オペが入らなくなった場合は、スイスフラン急騰時のような現象が起きてしまうかもしれません。そのとき10年超のイールドカーブがスティープニングしてしまうでしょう







金利上昇を背景とし、株は下落しそうです。特にグロース株には注意しましょう。期待だけで買われていた銘柄はとっとと売却する時期がやってきました。
ハイテクバブルの時、投機をしたPLUGパワーは1万ドルが20ドルになりましたよ。夢から目覚めましょう。しばらく、かあちゃん銘柄やIPOは厳しい年となりそうです。
こういう時は、財務がしっかりしていて、安定的に配当成長が期待できそうな銘柄の押し目を買いましょう。ユナイテッドヘルス、P&G、キャタピラー、J&Jなどが良いと思います。
今までのように、下がったら上がるというような甘い市場ではありません。良い銘柄を安く買うチャンスです。私は、アップルが120ドルまで下落したら投資します。
今保有している銘柄は配当狙いがほとんど、成長株も保有していますが、コストが低いのでほっておきます。



私が保有している銘柄で売却を考えている銘柄はソフトバンク200株です。この銘柄については来年の誕生日(6月18日)に100株売却し、ストラトキャスターを購入しようかと考えています。ほしいストラトが500万円ぐらいなので、1年で10倍になれば買えそうです。孫さん、株価を10倍にしてください!まあ、無理でしょう。
期待は、タークセルの決算4月28日、配当金がいくら増えるか楽しみです。6000株保有しています。配当は年3回、1回につき円換算で10万円ぐらい出ると良いなあ。
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スタグフレーションの足音

2022-04-16 | 今日の東京市場
皆様お世話になっています。
腰の調子が良くなってきたので、明日はマラソン仲間と20キロ超ランを予定しています。


株式市場
日本株は上値が重いですね。私のポートは半導体銘柄に占める割合が高いので、ボラが高くなってきました。基本的に配当狙いで保有しているので、売却する予定はいまのところありません。まだ、まだ半導体市場は拡大傾向にあります。PERの水準がどこで落ち着くかがポイントとなります。現在の東京エレクのEPSは2600円なので、PER20倍で52000円、15倍なら39000円です。東京エレクは信用の買残が多く、貸借倍率が6.2倍。これではなかなか株価は上がりません。ユナイテッドヘルスのような配当成長を期待しています。
ユナイテッドヘルスの配当金は現在年間5.8ドル(1回当たり1.45ドル)です、5年前は年間3ドル(1回0.75ドル)でした。今週発表された決算内容も良く、今年も増配が期待できそうです。

・トルコ株式指数が高値を更新
NATOでありながらロシアと仲の良いいま、一番良いポジションにいます。相変わらずインフレ率は異常に高いものの、通貨が安定してきました。
株式指数は堅調で、円換算上昇率は35.6%です。

トルコETF


ドル、円換算トルコ株式指数


トルコCPIと政策金利



・日米金利差
米国と日本の金利差が拡大しています。現在2年国債の差が2.5%、5年では2.75%、10年2.5%という水準です。米国5年債のスプレッドが最も広がっているのでドル5年債がおもしろそうです。ただ、まだまだ米金利が上昇するので、日銀さんがこのまま踏ん張ると、金利差は拡大しそうです。
そろそろ、日本も金融政策を転換すべき時に来ているとおもいますが、日銀が頑固で。
企業物価指数は前年同月比9.5%の上昇です。製品価格の大幅値上げが始まっています。
このまま日銀が今の政策を継続すると日本ではスタグフレーションに陥ってしまいます。
株価にはマイナス要素です。円安要因です。この円安は株高を導くものではありません。


日米金利差


日本の物価指数推移



データ:Bloomberg
藤井 理




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ドイツ2国債がプラスに

2022-04-09 | 今日の東京市場
皆様お世話になっています。
腰もだいぶ良くなってきたので今週から低酸素ジムで自転車とランをはじめました。
再来週からは長距離ランを始めようかと思います。

・トルコ株式指数が高値を更新
今回のウクライナ侵略による微妙な立ち位置にあるトルコですが、イスタンブール100指数が史上高値を更新、円換算の年初来上昇率は約25%です。ISガイリメンクル・ヤティリム・オルタクリギの株価は4倍近く上昇しています(円換算)。
先進国の株式市場は売られていますが、トルコやインドなどの株式市場は堅調に推移しています。私が保有しているタークセルはADR(USD)なので通貨安から株価は低迷しているものの本土はほぼ高値圏で推移しています。決算が4月中旬に発表されますが高決算が予想されています。私は配当金狙いでこの株を購入しています。決算予想から配当金額を
逆算(適当)すると20%程度増加する可能性が高いので期待しています。







・ドイツ債がついにプラス圏に突入
ついにドイツの国債金利がすべてプラスになりました。ECBの金融政策も長かったマイナス政策から今年中にはプラスに転じます。ユーロ高が進みそうです。



・クレジット
クレジットが拡大してきました。2年国債が2.5%、3年が2.7%に上昇していので
中期国債が魅力的な水準です。社債から中期債にシフトする動きでしょう。
クレジットはまだまだ拡大するでしょう。FRBのバランスシート縮小によりMBSを市場売却することもスプレッド拡大の要因です。






・投資するなら何?
個人的には財務諸表がしっかりしていて、売上高や配当金の成長が期待できる銘柄です。
フィディリティのテンバガーハンターに組み入れられているような銘柄が売られる場面で投資する方法が良いと思います。


データ:Bloomberg
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米国債がついに逆イールド、でもまだ大丈夫

2022-04-02 | 今日の東京市場
皆様お世話になっています。
また腰を痛めてしまったため、今週は一度も走っていません。
昨日から左足にしびれも出始めました。ちょっとまずい感じです。
原因は、筋トレの負荷かけすぎ
次回以降気を付けます。

日本証券業協会(JSDA)のインストラクター試験に合格しました。
月に1回か2回ですが、関東圏でセミナーをさせていただくことになりました。
依頼先は学校や企業、公民館などだそうです。なお、協会を通したセミナーは無料です。

・米国逆イールド、でもまだ株は大丈夫
市場が恐れていた2年国債利回りと10年国債利回りが逆転。週末には2年債金利が30年債をも下回りました。
イールドカーブは3年までが順イールド、3年以降逆イールドとねじれてきました。3年債が割安という状況です。
要因は失業率が3.6%と市場予想を下回る良い数字のため、米国の利上げ幅が0.25→0.5%に拡大する可能性が高くなったためです。
欧州市場の国債利回りも急騰しています。今週はギリシャの2年債、3年債利回りが急騰。
2年債が0.49%、3年が0.98%です。ドイツ債との金利差が拡大しました。






一方、ジャンク債は堅調です。ジャンク債と国債の金利差は縮小しています。これは、ジャンク債と国債の金利差が投資適格債より厚い(たくさんある)ため、厚いスプレッドがクッションになっています。また、ジャンク債のETF(HYG)の組入れ銘柄は平均残存年数が5年程度なので、バーシスポイントバリュー(金利1bp=0.01%変化に対する価格感応度)が長期債よりも小さいということも挙げられます。
この、スプレッドが拡大し始めると企業のクレジットが悪化するため、株式市場にはマイナスです。
今後は、HYG(ハイイールドETF)の動きをよくみるようにしましょう。
もし、Bloomberg端末がお手元にあればHMD<GO>で構成銘柄が表示されるのでTスプレッドなどの分析ができます。端末誰かくれないかな?月25万円です。



クレジットスプレッドの推移


フォード3.436% 2026年12月8日償還 USD債(当初スプレッドT+195)、現在T+174



ギリシャ国債



イタリア国債



イタリアとドイツ国債の金利差

・別件ですが、SBIが全自動AI投資「SBIラップ」の販売を始めました。それに伴い、記事の依頼が来たため、他のAI投信などを調べることになりました。
AIファンドはまだ始まったばかりなので長期のリターン分析はできませんが、運用利回りは今一つです。
TVコマーシャル戦略の上手な〇〇ナビは手数料が1.1%(税込)と高めの手数料ですが
運用成績はいまひとつです。
以下表はHP上で公開されているリスク許容度に応じた期間リターンです。リスク許容度最大5の円換算リターン52.7%(2016年1月19日から2022年2月28日)、下に円換算の各国代表指数のリターンを表示しました。同期間のS&P500のリターンは127.8%です。日経平均の36.8%より高いですがMSCIワールドの91.9%を下回っています。
絶対リターンはプラスなので、元本割れはしていませんがリターンが指数を下回っています。成績は良いとは言えません。
投資する場合は良く調べてから投資先を決めましょう。分析をすることが大切です。
特に積立投資の場合は期間が長いので運用によって大きな差が発生します。

(2016年1月19日から2022年2月28日)  
リスク許容度及び指数 /リターン 円換算リターン(%)
リスク許容度1 27.2
リスク許容度2 35.9
リスク許容度3 42.5
リスク許容度4 49.6
リスク許容度5 52.7
S&P500指数 127.8
ナスダック指数 201.0
ダウ平均 107.4
TOPIX 35.7
日経平均 36.8
MSCIワールド 91.9
MSCIワールドエマージング 79.6
FTSE100 17.4
DAX 50.3
CAC30 56.6



藤井理

データ:Bloomberg
コメント (3)
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