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家を買う前に r>gを理解しよう 

2024-06-22 | 今日の東京市場

家を購入される前に一度踏みとどまり考えましょう。私は現在61歳です。もし、30歳の時に35年ローン(頭金1000万円)で家を購入していたとするとまだ完済していません。

今住んでいる賃貸が築20年。私が入居してから14年が過ぎました。途中エアコン、トイレ、給湯器が壊れました。ガスレンジもそろそろ取り替えないとまずい状況です。きっと俺の人生こんなはずじゃなかったと思っていたことでしょう。買わなくてよかった。

 

家の頭金1000万円で株に投資していたらどうなっていたのでしょう。

図は過去20年間の株価と可処分所得、住宅価格の推移(2004年6月末=100)です。この図から可処分所得の伸び率は25.53%、住宅価格が27.97%(関東は36.22%)でした。

一方、日経平均は225.46%、大和ハウスが426.39%、積水ハウスが417.32%、住友林業は540.15%でした。この図からフランスの経済学者トマ・ピケティ氏のr>Gが証明されました。可処分所得の伸びよりも、株式市場の成長率がはるかに高いという結果になったためです。

 

つまり、家の頭金1000万円を20年間資本市場で運用したのち家を購入することは経済的合理性があります。大和ハウスの株に1000万円投資していたら、5260万円に成長していました。5260万なら家が一括で購入できる金額です。大和ハウスの株は予想PERが9.7倍、配当利回りが3.67%、PBR1.04倍なので、暴落が起きても指数と比較すると下落率は低く抑えられるでしょう。

 

今家が欲しいんだ!という方、5年間我慢しましょう。5年間、株式市場で頭金を運用した場合でも住友林業の騰落率は376%、大和ハウスが48.6%、積水ハウスは133%です。3銘柄の平均は186%でした。

株式市場に再現性はないものの、35年間十字架をしょって歩くのと、株式市場にベットする、どちらが良いでしょうか。

家を購入する前にどちらを選択するのか、あなたの自由です。私は責任とれませんから。

 

 

1日本製鉄

2024年10月24日償還ユーロ円CBの5月転換額は254.6億円でした。これで、残額は1217億円に減りました。転換期限が9月20日なので、あと3カ月です。株価が転換価格を大きく上回っているので全額転換されるでしょう。転換されると、株価の上値が軽くなります。もう一銘柄はまだ転換が進んでいません。2024年10月債償還後に、コールが係る可能性があります。2本が転換されると株価は青天井!

 

2インド株

日本人はオルカンとS&P500インデックスファンドが大人気です。オルカンやS&P500の構成銘柄のマグニフィセント・セブンのウェイトが高いため、リスクがあります。

円高に加え、これらの株が下落したらどうなるんでしょう。そけで、リスクヘッジでインドにも投資するようにしましょう。

オルカンの年初来騰落率は24.9%、S&P500インデックスファンドは29.0%と好調です。

 

一方、HSBCインドインフラ株式オープンは42.2%、イーストスプリング・インドインフラ株式ファンドは33.9%。インドでは国を挙げてインフラ整備を進め、2047年に先進国入りを目指しています。2036年には夏季五輪が開催されるかもしれません。

インフラファンドはまだまだ成長しますよ。

 

・インド銘柄紹介 ボルタス

ボルタスは空調・エアコン、水処理などエンジニアリング製品やサービスを提供している企業です。株価の年初来騰落率は71%、時価総額は約9,250億円、年間売上高2,330億円、純利益47.3億円です。

        

データ:Bloomberg

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

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インド株式指数、史上最高値更新

2024-06-15 | 今日の東京市場

インド株が史上高値を更新する中、フランス株が政治不安を背景に急落。欧州市場では株から国債に資金がシフト。特にドイツ国債利回りが急低下。欧州はリスクオフです。

米国はハイテク株、特にエヌビディアが買われています。ババ抜きゲームが始まっています。

米国株は割高。魅力的な水準ではありません。

1日本株

日本株は元気がないです。そんな中、ソフトバンクGが1万円乗せ。日経平均を支えています。東京エレクやレーザーテックは表舞台から姿を消しそうです。半導体関連は割安銘柄に投資しましょう。多分良いことがありますよ。

米国株は割高です。イールドスプレッドはほぼありません。一方、日本は3.5%で割安感があります。

根気よくバリュー株投資を継続しましょう。きっと良いことがあります。

 

2インド 

インド株の各指数は史上最高値を更新。中国株はダメ、欧州もダメ、米国はハイテク、

日本株もあかん。資金は成長期待が高いインドに流れています。

インド株式指数構成銘柄の騰落率1位(前週比)

指数

銘柄

騰落率

センセックス

ウルトラテックセメント

7.42%

BSE100

シーメンス

13.33%

BSE200

シェフラー・インディア 

16.11%

BSE500

Chemplast Sanmar LTE

26.68%

 

センセックス指数はボンベイ証券取引所上場の時価総額TOP30 銘柄で構成され。BSE100が同TOP100銘柄、BSE200が同200銘柄、BSE500は同500銘柄で構成されています。

近年インドでは代表的指数であるセンセックスやNifty50の組入れ銘柄よりも、時価総額がし低い銘柄に資金が流れています。

センセックスの騰落率1位はセメントメーカーのウルトラテックセメントで、時価総額は約5.7兆円、BSE100が高速鉄道、照明器具、医療電気器具、航空機の製造販売など多角化経営企業のシーメンスで時価総額4.9兆円、BSE200が金属の加工・製造会社シェフラー・インディアで時価総額1.3兆円、BSE500は化学メーカーのChemplast Sanmar Ltd で時価総額は1,750億円です。

 

インドに投資されている方の中には、センセックス指数やNifty50連動投信を購入されている方が多いのではないでしょうか。円安が功を奏し、年初来騰落率はセンセックス指数が18%、Nifty50が20%です。これに対し、BSE500は27%、BSE200が26%です。つまり、大型銘柄の騰落率はより時価総額が小さい銘柄に向かっていると言えます。

なので、インド株投資では、インデックスファンドよりも、より銘柄選択が可能なアクティブファンドに投資するようにしましょう。特に、インドではインフラ整備が遅れているため、インフラ関連ファンドが良いと思います。

HSBCインドインフラ投信 組入れ上位銘柄の上昇率(昨年街=100)

・インド銘柄紹介 バーラト・エレクトロニクス 

バーラト・エレクトロニクスは電子部品メーカーです。軍需機器も手掛けています。

この銘柄の年初来騰落率は69%で、HSBCインドインフラファンドに組み入れられています。   

時価総額は4兆円。売上高は年間約3,600億円、純利益が約920億円。

         

 

データ:Bloomberg

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

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藤井理

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やっぱインド株だね。老後の積立はこれで決まり!

2024-06-08 | 今日の東京市場

米国利下げは年内無し、注目の雇用統計が発表されました。雇用者数が増加、平均時給は前月比、前年比ともに上昇と米国経済の堅調さが示されました。これらの統計値を受け、米国債金利が急騰、FF金利の動きに先行する2年債金利は16.3bp上昇し4.887%。10年債利回りは14.6%上昇の4.434%。株式市場はダウ、ナスダックともに下落しました。

金利上昇の割には株価の下落が限定的だったので、来週以降の米国株は大名行列でしょう。

日本株は、米国利下げ期待の遠のきから、ドルが買い戻されているので割安大型株に資金が入るでしょう。引き続きバリュー銘柄の押し目買い。

 

・日本株

バリュー銘柄の押し目買い継続。割高銘柄を買うとどこまで下がるか分かりません。株式市場の地合いは良くありませんので注意してください。

それでも値幅を狙いたい投機家の方向けの株は大阪ソーダ。

米国市場でイーライリリーが急伸しており、関連銘柄の大阪ソーダが1万円台を回復、相場全体の地合いが良くないので、来週一本釣りされるかもしれません。高値12,350円に向けてGO!

 

・やっぱ、インドだね

インドで総選挙が6月4日開票され、与党・インド人民党を中心とする与党連合が過半数を維持、モディ首相が政権を勝ち取りました。市場予想ではインド人民党が単独で過半数獲得としていましたが結果は単独過半数を失う240議席(過半数272議席)でした。一方、野党連合は229議席と議席数を伸ばしました。

インド人の友人の話では、インドの主な宗教はヒンズー教とイスラム教で、宗教対立もなくお互い平和に過ごしていたようです。しかし、モディ首相はイスラム教への弾圧が強く、インドで2極化が進んでいます。

インド人民党が過半数を取るとイスラム教徒への弾圧が一層進み、国内対立に発展しかねないため、野党を支持した国民が多かったようです。

友人は選挙結果に安堵していました。また、選挙結果でインドの民主化が進んだとも言っていました。

インドの時価総額騰落率は米国を上回る117%(5年間)

インドETFはプラス(前週比)

Nifty50、センセックス指数は史上最高

インド株式市場は世界株が落ち込むなか、インド株は堅調。センセックス指数、Nifty50が終値で史上最高値をつけました。牽引約は、大型株、センセックス指数やNifty50が、BSE100、BSE200、BSE500の騰落率(週)を上回りました。

 

インドで活躍している日本企業も良いかも

Nifty50の騰落率は3.37%(週)でした。構成銘柄で最も騰落率(週)が高かったのは自動車メーカーのマヒンドラ・マヒンドラの14.01%、次がソフトウエアメーカーのテック・マヒンドラの12.14%、その次は石鹸や洗剤、加工食品など消費者むけメーカーのヒンドゥースタン・ユニリーバの10.68%、4位がシステム会社のウィプロの10.58%でした。

インド株は今後ますます注目されることになるでしょう。

外国からの直接投資ができないインド株。つみたてNISAでもインド投信は可能です。

成長枠でももちろんインド投信は購入できます。

私は60歳なので20年間、毎年40万円を成長枠でインド投信、つみたては毎月2万円、ナスダック100投信を購入する予定です。21年後(81歳)からインド投信40万円とナスダック100投信24万を取り崩す予定です。100歳以上生きたらどうしよう~

 

・インド株紹介:ウィプロ

今回はウィプロを紹介します。ウィプロはソフトウエア開発、Eコマース、インターネット・アクセスデバイス、ネットワーク管理、ITコンサルなど幅広いIT関連サービスを手掛けています。売上高は1.5兆円、純利益は約1,950億円、株式時価総額は約4.7兆円です。

 

データ:Bloomberg

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ソフトバンクG63回債は買いか?

2024-06-01 | 今日の東京市場

 

・日本株

東京エレクトロン、アドバンテストなど今までちやほやされてきた半導体の一角が急落。

割高銘柄の修正が入っています。

半導体関連銘柄は2極化の流れ、割高が売られ、割安銘柄は堅調です。半導体市場は今後も拡大するので、割安銘柄を拾いましょう。

日本株はバリューの底上げ期待が高いので、引き続きバリュー銘柄に投資すると良いとおもいます。

 

・ソフトバンクG7年債63回債は買いか?

ソフトバンクG63回債のクーポンが3.03%に決まりました。投資最小単位は100万円以上100万円単位

満期まで7年と、ちょっと長めですがクーポン3.03%と好条件です。7年間寝かせるお金がある方は投資しても良いかもしれません。社債は途中売却できるので、資金が必要な場合には売却も可能です。

金利が低下すれば価格は上昇するものの、個人向け債の場合には社債でキャピタルゲインは期待しないほうが良いでしょう。

個人的にはソフトバンク社債より、ソフトバンク携帯の株に投資した方が良いと思います。

ソフトバンク携帯の配当利回りは4.56%です。

 

藤井レシオが1.96倍のソフトバンク携帯

ソフトバンク携帯の6カ月間の平均株価は1904円、標準偏差は43.71円です。配当金は1回につき43円(年間86円)なので、配当金で1標準偏差をカバーできます。

藤井レシオは86円÷43.71円=1.96

配当利回りが4.56%で藤井レシオ1.96。社債買うより株に投資した方が良いとおもいます。

ソフトバンク携帯の株価は1887.5円なので約19万円から投資可能。

 

 

・インド株紹介

マルチ・スズキ・インディア

マルチ・スズキ・インディアは自動車メーカで、1981年に日本のスズキとインドの国営企業との合併会社として設立されました。インド市場シェアは1位の41.7%(2023年度)、販売台数は176万台で2位の現代自動車の61.4万台を大きく上回っています。

インドでは自動車販売台数が増加傾向にあり2023年度は過去最多の421.8万台でした。背景には、経済成長に伴い中間所得層の所得が増加していることが挙げられます。インドの一世帯当たりの乗用車保有率は8.5%と低く、自動車市場には拡大余地がありそうです。

2024年度決算は売上が前年同期比8.6%増の2.1兆億ルピー(約4.01兆円)、純利益は1,320億ルピー(約2,480億円)で、前年比では売上高が8.6%、純利益が64.1%増加しました。

株価*は12,788.65ルピー、予想PERが26.06倍、配当利回りは0.98%です。時価総額は約4兆ルピー(約7.6兆円)とスズキの時価総額約3.6兆円の2倍超の規模です。

 

データ:Bloomberg

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男は黙ってバリューの押し目買い

2024-05-25 | 今日の東京市場

米国株式市場はエヌビディアの好決算を好感し、株価が急伸10分割も発表されました。米国では半導体株が買われ、SOX指数は終値ベースで史上最高値を付けました。

エヌビディアの年初来騰落率は115%と、AMDの12.8%を大幅に上回っています。

ARMは52.5%、インテルはマイナス38.5%。

予想PERはエヌビディアが40倍、AMDが47倍、ARMが74倍、インテルは30倍。

売上高ではエヌビディアの売上はAMDの約4.7倍、ARMの約28倍。

AMDもGPUを製造販売していますがエヌビディアの足元にも及んでいないようです。

エヌビディアの利益率は72.9%と前年同期の43.9%から大きく上昇。AMDの利益率が2.2%なので驚異的な数字です。AMDはあかんな~~~~

エヌビディアの時代はしばらく続きそうです。

利益率の推移に注意しましょう。そこが株価の転換点となる可能性が高いからです。

 

・中国株

今週の中国・香港ETFは5%以上の急落。今の中国株を買えるには短期筋のみ、本腰入れて中国株という機関投資家はまずいません。

・日本株

今週は半導体関連銘柄のボラが激しかった。東京エレクやアドバンテストは上値が重くばってきました。

日本株はバリューが確り。配当利回りが4%台もざらにあります。鉄が4.7%、JFEが4.3%、神戸製鋼は4.5%。米国の利下げ期待が遠のくなか、エヌビディア決算に浮かれている米国ハイテク株。はしごが外されるかも。バリューの押し目を拾うのが一番。

・インド株紹介

今週のインド株はインド株式市場で最も時価総額が高いリライアンス・インダストリーズです。

同社は石油精製・販売、石油化学製品、小売り、デジタルサービス業を営むインド最大のコングロマリットです。

円換算時価総額は37.6兆円と日本市場時価総額2位の三菱UFJFGの19.3兆円を大きく上回っています。業績は好調で、2023年度の売上高は前年比23.5%増の9.74兆ルピー(18.3兆円)、利益は円年同期比11.3%増の7,367億ルピー(1.38兆円)。

株価は2,960.5ルピー、予想PERが24.75倍、配当利回りは0.34%です。

センセックス指数、Nifty50にも同銘柄は組入れられています。

 

データ:Bloomberg

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藤井理

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第二の勝者(商社)を探せ  

2024-05-11 | 今日の東京市場

日本株の上値が重くなってきました。米国の利下げは当面の間なさそうです。

割高銘柄には調整が入るかもしれません。いままで市場を牽引してきた東京エレクの予想PERは36倍、アドバンテストが40倍で、AMATの25倍、SOXの30倍を大きく上回っているからです。

半導体関連が全てだめというわけではありません。半導体関連銘柄には割安な銘柄もあるので今後は割安銘柄に資金シフトが起きるでしょう。

下の図は割安半導体関連銘柄の予想PER推移です。予想PERが10倍を下回っている銘柄もあります。これらの銘柄の中で、好業績企業の株価が今後上昇する可能性が高いと思います。

・商社株が勝者だった

東証が昨年3月末にPBR1倍割れ企業に対し改善を要請。当時5大商社中でPBRが1倍以上だった企業は伊藤忠のみでした。現在、商事・物産・丸紅が1.5倍程度、住友商事が1.16倍です。株価はどの銘柄の2倍程度に上昇。あのタイミングで商社5銘柄に投資していたら資産が1年で2倍に成長しています。商社は勝者でした。

・次の勝者は?

 

まだまだPBR1倍割れ企業が市場にはごろごろしています。これらの中から次の勝者を探しましょう。

 

 

・日本製鉄

日本製鉄の株価が決算うけ大幅下落。打たれています。しかし、鉄は打たれて強くなる。

我慢の時です。年末にはCB1500億円が償還を迎えます。

2026年債もコールが発生する可能性が高いため、転換が進むかもしれません。

2026年償還CB(1500億円)にはソフト・コールが設定されています。内容は株価の終値が20営業日連続して行使価格の130%を上回った場合、末尾から30日以内にCBホルダーに知足、30日以上60日以内に事前通知した上で2024年10月4日以降に転換権を行使(額面償還)させることができます。

さくっと10月4日から4カ月ぐらい前の株価水準が3288円以上(転換価格2528.8円×1.3)なら最短でコールが発生します。

コールが発生しても行使するかしないかは企業次第ですが、コールが発生すればCBにプレミアムはつきません。CBで保有するより転換した方が徳(逆乖離)です。

いままで株価の上値を押さえていたCBが転換されると株価の動きが軽くなります。

日本製鉄株は先日大きく下落しましたが、ここは我慢。鉄は打たれて強くなります。

その後は倍返しだ!

 

・インド

今回からBSE500構成銘柄の中から1銘柄を紹介します。

今回は構成銘柄中、年初来騰落率1位(94.49%)のイー・アイ・エイチです。

この企業は高級リゾートホテルをインド、インドネシア、UAE、エジプト、モーリシャス、モロッコ、サウジアラビアで運営しています。

タージマハルを一望できるジ・オベロイ・アマルヴィラスアグラが1泊6万円程度です。

ここは泊まってみたいですね。

 

時価総額は5468億円、年間売上高が312億円、純利益は100億円

予想PERが約50倍

2024年3Qの売り得下は7588百万ルピー(約132億円)、前年同期比51%増と業績好調です。

EIH Limited | A Flagship Company of The Oberoi Group (eihltd.com)

 

 

データ:Bloomberg

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藤井理

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テスラ株はまだまだ割高

2024-04-27 | 今日の東京市場

メタ、信越化学、キャタピラー、アドバンテストなどの株価が決算発表を受け大きく下落。

メタのように一日で前日比10%以上も売られている銘柄もあります。株価上昇には時間がかかりますが落ちるときは秒速で下落します。怖い怖い。

投資の基本としては、以下。

・割高な銘柄には手を出さない

・安い水準で買い、割高になったら売却する

・短期売買はしない

・チャートを信じない

これを守れば大ヤラレはしないでしょう。

 

・日本株

日本株にはまだまだ投資チャンスがあります。PBR1倍割れの素敵な銘柄がたくさんあります。

 

・まだまだ下がるテスラ株

テスラのプレミアムが剥げ落ちています。利益率が低下傾向にあり、もはや一般的な自動車メーカーと同水準かそれ以下。株価はまだ割り高なので、下げ余地があります。

一時30%近くだった売上高利益率は現在17.35%です。この水準は日産やBMWと同水準。トヨタ(22.3%)よりも5%程度低い水準です。また、テスラの純利益率はトヨタ(11.27%)やSUBARU(11.52%)に半分程度です。

 

予想PERはテスラが65倍、トヨタが10倍、SUBARUが7倍、本田技研は8.3倍です。

 

時価総額(円換算)はテスラが84.4兆円、トヨタが57.2兆円。明らかにテスラ株は割高。

私がHFを運用していたらテスラ売りのトヨタ買ポジションを取ります。時価総額がいつ逆転してもおかしくないからです。

 

・中国株式市場に資金が戻ってきた?

中国株(香港含む)に資金が戻ってきました。米国市場に上場しているETFは中国、香港ともに前週比6%強上昇。リバウンド期待はありますが、これらの国への投資は控えた方がよいでしょう。上昇の要因は短期的な資金の流入だと思われるためです。世界の年金は中国市場には投資できる環境ではないからです。

 

・米国債

米国債利回りは上昇中、2年米国債金利が一時5%台に乗せました。2年債が5%台乗せは魅力的な水準です。A格銘柄で6%ぐらいの2年債ないかなあ。

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半導体バブル崩壊、資金はバリューへ

2024-04-20 | 今日の東京市場

いままで株式市場を牽引してきた半導体関連銘柄が急落。3月中に半導体関連銘柄の8割を売却し、バリューに乗り換えて正解でした。

東京エレクやレーザーテックは1日で8%以上、NVDA10%下落しました。

半導体関連銘の中にはまだまだ割高な銘柄があります。しばらくは下値模索の動きとなりそうです。

図は日本の半導体関連銘柄の過去3年間のPER推移です。こうしてみると、まだまだ下落余地がありそうです。買うのはまだ早いです。

4月26日にアドバンテストの決算発表があります。どんな内容か注目しています。

 

・グロースからバリューへ

日米ともに資金はバリュー銘柄に流れそうです。PBR1倍割れ、高配当で成長過程にある銘柄を拾いましょう。日本では底上げ相場が始まりそうな気配。

 

・日本製鉄CB 2024年9月債 3月初の転換5.5億円

日本製鉄2024年9月償還CBの転換がやっと始まりました。3月に5.5億円と発行額1500に対しては小額ですが、転換期限の9月20日まであと5月。株価が転換価格を大きく上回っているので全額が転換されそうです。CBが転換されるといままで頭を押さえられていたCBデルタヘッジ売りが消え、上値が軽くなります。株価が一気に上昇するかもしれません。

図はCB償還を迎えた3銘柄の株価推移です。岩谷産業や大阪ソーダは転換後に株価が大きく躍進しました。

 

日本製鉄は2024年の他にもう一銘柄ソフトコール付きCBを1500億円起債しています。

株価が現状の水準であればコールが発生する可能性が高いので転換が進む可能性もあります。

 

データ:Bloomberg

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日本株の底上げ相場が始まるよ

2024-04-13 | 今日の東京市場

米国のインフレ率が上昇してきました。6月利下げはありませんね。個人的には年内1回できるかどうかだと思っています。株価が調子に乗りすぎていますから。

来週からしばらく下値を模索する動きとなりそうです。特に割高なハイテクはきつい下げが待っております。

米国株が売られ資金は日本株に流れてくるでしょう。ついに日本株の底上げ相場が始まりますよ。PBR1倍割れの優良銘柄を買いましょう。

 

・香港市場

香港株式市場から資金がどんどん流失しています。大陸の大親分政権が終わるまでは中国・香港市場はツンドラ気候。

金曜日の米国市場でHong Kongと中国のETFが3%以上下落。Hong Kong ETFは安値を更新。

Hong Kong株式市場では万科企業の株価が急落。債券利回りが急騰しています。万科企業は本土と香港市場に上場しています。市場間の裁定取引はできませんが2016年から2022年にかけて価格比は1~1.5倍程度でしたが2倍まで拡大しています。

背景は外国人投資家の売りです。外国人投資家が香港市場から撤退しているため香港市場の下落率が本土を上回っています。

本来ここまで価格比が広がると買が入りそうですが投資家はいないようです。同様の現象は他の銘柄においても確認できます。

米国市場では中国と香港ETFが急落

万科企業の株価(本土Aと香港、下はレシオ)

万科企業の社債利回り

・日本市場にチャンスあり

日本株式市場は漁夫の利を得ることができそうです。日本株は割安だからです。

日米イールドスプレッド(株式益利回りと国債金利の差)はTOPIXが5.3%、S&P500は0.19%と日本が割安。

さらに、東証によりPBR1倍割れ企業への圧力が株価の下支えとなります。

大陸の株式もあかん、米国もあかん、資金は日本のバリュー銘柄に資金が流入するでしょう。

来週から底上げ相場が始まりそうな予感。WKWK

日米益利回りと国債利回り推移

おとこは黙って割安銘柄

・インド

インドはインフラ投信が順調です。

 

データ:Bloomberg

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今年の大穴はトルコ株

2024-04-06 | 今日の東京市場

 

・岩谷産業が9,058円の史上高値をつけました。アナリストカバレッジが少ない銘柄ですが大手もやっと大手が算入してきました。モルスタの目標株価は12,830円です。私の目標株価は2030年に10万円(時価総額5兆円)です。

良い企業ですが、配当金が少ないのが難点です。配当金がもっと良ければ1,000株単位で買うのになあ。

 

・傷だらけのアドバンテスト

アドバンテストは日経平均構成銘柄で今週最悪のパフォーマンス(マイナス11.39%)でした。半導体関連として期待先行型の株高だったので、仕方ないです。PER70倍はまともな投資家は買えません。しばらくは大名行列。

 

・穴はトルコ株

トルコ株式市場が再び活気づいてきました。XU100指数は史上最高値を更新。統一地方選挙で野党が躍進したことを受けエルドアン大統領は諸悪の根源である通貨安に歯止めをかける必要があります。

トルコに資金を呼び込まなくてはいけません。てっとりばやいのは株式を外国人に保有させること。

先日、トルコの携帯電話会社が配当金を昨年の2.7倍に相当する2.8532リラを支払うと公表。これが好感され株価は急騰。トルコ市場では史上最高値を更新。ADR市場では通貨安の影響で株価は低迷しています。

トルコに資金全額を投資するのはリスクが高いですが、ポートの5~10%ぐらいが妥当でしょう。最悪の場合はIMFの救ってもらうことになるので。

トルコETFが急伸

XU100指数は史上高値更新

タークセルが昨年比2.7倍の配当金支払いを発表

・日本株

日本株はハイテクからバリューに資金シフトが起きるでしょう。地道にPBR1倍割れで、売上成長の高い銘柄に分散投資しましょう。

米国では資本財が買われています。キャタピラーが史上最高値更新中。コマツの親分は勢いがありません。親分頑張れ!

・インド

インドは直接投資ができないので、ファンド。気長に投資をしましょう。

インフラ関連か消費関連ファンドが長期投資にピッタリ

 

 

 

データ:Bloomberg

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

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