9月29日は今期最終取引日、バリュー株に大量の利食い売りが出、株価が大きく売られました。この下落は買いのチャンス。
原油価格の高止まりインフレ懸念がある中、成長株には資金が向かいにくいためです。
日経平均構成銘柄の下落率(9月29日)
ワーストパフォーマンス |
下落率 |
商船三井 |
-5.30% |
中部電力 |
-5.05% |
関西電力 |
-4.83% |
川崎汽船 |
-4.60% |
デンソー |
-4.11% |
日本製紙 |
-4.06% |
日立製作所 |
-3.86% |
川崎重工業 |
-3.85% |
神戸製鋼所 |
-3.73% |
日本製鉄 |
-3.71% |
・今期の成績
今期(7月から9月末)の主要国ETF(米国上場)は、軒並みマイナス。ドイツがマイナス8.3%、フランスがマイナス7.3%、香港はマイナス11.2%。プラスはトルコの36.4%、インドの2.4%。
(1)投資信託
日本の多くの個人投資家が購入しているバンガードETFは、VOOがマイナス3.2%、VYMがマイナス1.7%、VTIがマイナス3.2%、VTはマイナス3.5%と不調でした。SBIの全世界インデックス・ファンドは0.7%とかろうじてプラスでした。
(2)MSCI JAPANのバリュー指数とグロース指数
MSCIの日本株バリュー指数とグロース指数は、バリュー指数の上昇率が7.6%に対し、グロース指数はマイナス6.2%。7月から9月にかけてバリュー指数が大きく上昇しました。
(3)PBR1倍割れ銘柄
PBR1倍割れ企業(例)では、神戸製鋼所が50.9%、INPEXが41.1%、商船三井が21.9%、日本製鉄が19.11%、本田技研が17.9%等、多くの銘柄がTOPIX(1.5%)をアウトパフォームしました。
(4)インバウンド関連銘柄
インバウンド関連銘柄もしっかりとした動きでした。中でも百貨店関連銘柄は10%超えた銘柄が目立ちます。JR銘柄も堅調でした。ANAとJAL頑張れ!
(5)日経平均株価構成銘柄(7月1日~9月末)
構成銘柄 (225) |
リターン |
日経平均株価 |
-4.01% |
神戸製鋼所 |
50.90% |
川崎汽船 |
47.81% |
INPEX |
41.18% |
三菱自動車工業 |
31.00% |
サッポロホールディングス |
28.39% |
東京電力ホールディングス |
26.88% |
クラレ |
26.64% |
千葉銀行 |
26.13% |
三菱重工業 |
25.55% |
豊田通商 |
24.68% |
ワーストパフォーマンス |
|
キーエンス |
-17.99% |
IHI |
-18.09% |
トレンドマイクロ |
-18.39% |
資生堂 |
-19.14% |
ダイキン工業 |
-19.38% |
ディー・エヌ・エー |
-19.65% |
サイバーエージェント |
-21.60% |
ファナック |
-22.64% |
オムロン |
-23.96% |
ヤマハ |
-25.11% |
・今週のインド株
ニフティ50銘柄 騰落率上位10銘柄は以下の通りです。
指数はマイナス0.18%でした。
バジャジ・ファイナンス |
4.54% |
コール・インディア |
4.18% |
インド石油ガス公社 |
3.65% |
ラーセン&トゥブロ |
3.60% |
ナショナル・サーマルパワー |
3.19% |
アポロ・ホスピタルズ・エンタープライズ |
2.97% |
ヒンダルコ・インダストリーズ |
2.88% |
サン・ファーマシューティカル・インダストリーズ |
2.32% |
アクシス銀行 |
1.81% |
タタ・スチール |
1.70% |
インドADRは以下の通りです。
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理
データ:Bloomberg