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バリュー株は売られたら買い!

2023-09-30 | 今日の東京市場

9月29日は今期最終取引日、バリュー株に大量の利食い売りが出、株価が大きく売られました。この下落は買いのチャンス。

原油価格の高止まりインフレ懸念がある中、成長株には資金が向かいにくいためです。

 

日経平均構成銘柄の下落率(9月29日)

ワーストパフォーマンス

 下落率

商船三井

-5.30%

中部電力

-5.05%

関西電力

-4.83%

川崎汽船

-4.60%

デンソー

-4.11%

日本製紙

-4.06%

日立製作所

-3.86%

川崎重工業

-3.85%

神戸製鋼所

-3.73%

日本製鉄

-3.71%

 

・今期の成績

今期(7月から9月末)の主要国ETF(米国上場)は、軒並みマイナス。ドイツがマイナス8.3%、フランスがマイナス7.3%、香港はマイナス11.2%。プラスはトルコの36.4%、インドの2.4%。

 

(1)投資信託

日本の多くの個人投資家が購入しているバンガードETFは、VOOがマイナス3.2%、VYMがマイナス1.7%、VTIがマイナス3.2%、VTはマイナス3.5%と不調でした。SBIの全世界インデックス・ファンドは0.7%とかろうじてプラスでした。

(2)MSCI JAPANのバリュー指数とグロース指数

MSCIの日本株バリュー指数とグロース指数は、バリュー指数の上昇率が7.6%に対し、グロース指数はマイナス6.2%。7月から9月にかけてバリュー指数が大きく上昇しました。

(3)PBR1倍割れ銘柄

PBR1倍割れ企業(例)では、神戸製鋼所が50.9%、INPEXが41.1%、商船三井が21.9%、日本製鉄が19.11%、本田技研が17.9%等、多くの銘柄がTOPIX(1.5%)をアウトパフォームしました。

(4)インバウンド関連銘柄

インバウンド関連銘柄もしっかりとした動きでした。中でも百貨店関連銘柄は10%超えた銘柄が目立ちます。JR銘柄も堅調でした。ANAとJAL頑張れ!

(5)日経平均株価構成銘柄(7月1日~9月末)

 

構成銘柄 (225)

リターン

日経平均株価

-4.01%

神戸製鋼所

50.90%

川崎汽船

47.81%

INPEX

41.18%

三菱自動車工業

31.00%

サッポロホールディングス

28.39%

東京電力ホールディングス

26.88%

クラレ

26.64%

千葉銀行

26.13%

三菱重工業

25.55%

豊田通商

24.68%

   

ワーストパフォーマンス

 

キーエンス

-17.99%

IHI

-18.09%

トレンドマイクロ

-18.39%

資生堂

-19.14%

ダイキン工業

-19.38%

ディー・エヌ・エー

-19.65%

サイバーエージェント  

-21.60%

ファナック

-22.64%

オムロン

-23.96%

ヤマハ

-25.11%

 

 

・今週のインド株

ニフティ50銘柄 騰落率上位10銘柄は以下の通りです。

指数はマイナス0.18%でした。

 

バジャジ・ファイナンス

4.54%

コール・インディア

4.18%

インド石油ガス公社

3.65%

ラーセン&トゥブロ

3.60%

ナショナル・サーマルパワー

3.19%

アポロ・ホスピタルズ・エンタープライズ

2.97%

ヒンダルコ・インダストリーズ

2.88%

サン・ファーマシューティカル・インダストリーズ

2.32%

アクシス銀行

1.81%

タタ・スチール

1.70%

 

インドADRは以下の通りです。

 

 

 

 

 

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

データ:Bloomberg

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日本株は割安だ!米から日本株に

2023-09-23 | 今日の東京市場

先週おまけコーナーで紹介した岩谷産業が史上最高値(8,040円)を付けました。残念ながら買いは続かず22日の終値は7,735円と前週比132円安でした。岩谷産業はゲームチャンジャーになりうる銘柄で、長期投資に適しています。

 

・日本株

米国株に比べ、日本株は割安です。益利回り(PERの逆数)を比較すると日経平均が4.69%、TOPIXが6.49%、ダウ平均が5.19%、S&P500は5.02です。10年国債利回りは、米国が4.43%、日本が0.75%なので、益利回りから10年債利回りを引いたイールドスプレッドは、に日本が割安です。日本はデフレから脱却(給料はデフレですが)、東証はPBR1倍割れ企業に改善策を開示・実行するように要請しています。

 

 

2024年1月から始まる新しいNISAにより、貯蓄から投資への流れが進む可能性があります。証券業協会によるとNISA口座は2023年6月末時点で1,290万口座と、2022年末の1,179万口座から111万口座増加しました。つみたてNISA口座が2022年末比で16.2%増加(495万口座から576万口座)。つみたて口座は投資未経験者の割合が90.4%と新規マネーが株式市場に流れていることを示唆しています。

 

年齢別では、30代、40代の口座数は各250万口座超、50台が209万口座と30代から50代がNISAの中心です。口座増加率では20代は2019年末では50万口座下回っていましたが、2023年6月時点は3倍超の162万口座に増加しています。その大半がつみたてNISAです。老後の年金不安から、つみたてNISAを始める方が増加しているようです。

新しいNISAの上限金額はつみたてNISAが年間120万円、成長投資枠(現一般NISA)は240万円、最大1800万円(成長投資枠は1,200万円)です。新しいNISAが始まればより多くの資金が株式市場に流れることでしょう。

 

 

・トルコ

トルコが政策金利を25%から30%に引き上げました。インフレ率が約60%なので、まだまだ利上げは続きます。実質金利がマイナスなため、為替市場は無反応。株式市場は堅調に推移しています。

個人的には、トルコリラの反転に期待しトルコ株に投資しています。

 

 

・インド

今週のインドADRは以下の通りです。

 

・おまけ

原油価格の上昇が株価の上値を押さえています。

 

 

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

データ:Bloomberg

 

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まだ米株買ってるの?時代は日本株だよ

2023-09-16 | 今日の東京市場

日本株が好調です。日経平均はあと240円で年初来高値を更新。今後も割安大型株を中心に上昇するでしょう。年末から来年にかけて、日本株が世界株式市場のけん引役となりそうです。新しいNISAが始まること、本格的なEX中国株の流れが進むこと、日本のデフレからの脱却などを背景に、日経平均は5万円を目指す動きとなるでしょう。

 

・株式投資をしたいが何を買って良いかわからない投資家

何に投資をして良いかわからない方は、日経平均インデックスのETFに投資しましょう。

野村日本割安低位株オープンも良いですよ。

個別株に投資したい方は、優良大型成長株、PBR1倍割れ銘柄に投資しましょう。

具体的には、以下の銘柄などが挙げられます。投資は中長期スタンス。最低2年は保有しましょう。株式投資の醍醐味は株価の上昇率の高さにあります。売却するタイミングは株価の水準と財務状況で判断するようにしましょう。チャートなんてみても儲かりません。

 

 

・気になる動き

最近原油価格が上昇し、米国債利回りが上昇基調にあります。2年債は既に5%乗せ。

来週のFOMCが注目されます。市場予想は据え置きです。仮に25bp引き上げられると株価が売られることになりそうです。日本株は下落したら買いのスタンスで挑みましょう。

・トルコ

来週のトルコ中銀の会合を控え、トルコ株の上値が重くなっています。市場予想は30%(プラス5%)です。それでもインフレを下回っているので、株式市場に資金流入すると思います。今後は通貨がいつ反騰するかが重要です。トルコリラは10年前50年前後でしたが、現在5.5円です。エルドアン大統領が利上げを支持しており、インフレ率を引き下げると申しております。

・オフィス賃貸

東京オフィス平均賃料(8月:三鬼商事)は1坪19,756円(前月比マイナス63円)でした。

東京の平均賃料の下落は2020年8月から続いています。一方、大阪は前月比14円高の11,925円でした。ピーク時1.9倍程度だった東京大阪レシオ(東京賃料÷大阪賃料)は現在

1.65倍まで低下してきました。大阪では万博が控えています。今後は大阪オフィス賃料が上昇することでレ東京大阪レシオが縮まることでしょう。

・インド

今週のインド関連は以下。

 

・おまけ

岩谷産業の株価が史上最高値まであと少し。私は投資2020年の10月に4000円で投資しております。この銘柄はゲームチェンジャーになる可能性が高く10年後には20倍ぐらいになっていることを想定して投資しております。来週からの動きに期待しております。

 

藤井理

データ:Bloomberg

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インドファンド大人気!販売一時停止に

2023-09-09 | 今日の東京市場

インド投信大人気です。三井住友AMの高成長インド・中型株式ファンドの純資産額が3,703億円と信託金額限度4,000億円に近づいたため、新規申し込みが一時停止となりました。

 

インド株は直接投資が出来ないため、投資する方法としては投資信託かADR投資です。

ADR銘柄は銘柄数が少ないことや、リスクを考慮すると投資信託がベストチョイスです。

これを機にインド投信の設定が増加することでしょう。

個人的にインド人の友人とファンドを立ち上げました。応援してくださいね。

・トルコ

利上げが大嫌いだったエルドアン大統領が高金利への支持を表明しました。トルコの政策転換です。これが本当であれば、利上げはまだ数回行われ政策金利はインフレ率が低下しなければ30%以上に設定される可能性が高いと思われます。

トルコの政策金利はインフレ率を大きく下まわっていたため、通貨が大きく売られました。2015年に50円程度だったリラは現在5円です。正常な金融政策に転換するとリラが変れる可能性があります。債券は金利上昇にともない価格が下落するので投資しないでください。個人的には株式投資が良いと思います。現在、トルコ株は史上最高値近辺で推移しています。これは、株がインフレに強い為です。利上げが実施されると株価が下落する可能性はあるものの、通貨の上昇期待が高いため外国人投資家にとってトルコ株は魅力的です。

トルコ株もインド株同様に直接投資ができないので投資する際には投資信託が中心です。

SOMPOトルコ株式オープンが挙げられます。現在SBIの情報によると1年のトータルリターンは73%(3年38.38%)です。

金利高で株が下落しても中長期では通貨で勝てそうな気がします。

 

トルコ株とリラ

・日本株

米国株市場では半導体関連が売られています。個人的にはアーム上場に伴うポートの調整だと思います。従ってアーム上場後には株価が回復する可能性が高いと思います。アドバンテストなどはまだ割高ですが、信越化学など連れ安している割安銘柄に投資するチャンスです。

PBR1倍割れ銘柄を拾うのも良いと思います。

 

日本株は今後も上昇しますよ。

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まだまだ上がる日本株! 買うなら今だよ

2023-09-02 | 今日の東京市場

大江戸盆踊り大会は大盛況でした。来年も宜しくお願いいたします。

 

・株式市場

日経平均は来週にも33000円台に乗りそうです。金曜日の日経平均は91円高と小幅なじょうしょうですが構成銘柄の50銘柄が52週高値を更新しています。

高値を更新した銘柄の平均PERが13.59倍、平均PBRは1.07倍で、PBR1倍割れは31銘柄でした。PBR1倍割れ銘柄に資金が流れているようで、来週もこの流れは継続しそうです。

現行制度最後のNISA枠(120万)はまだ使えるので枠が残っている方は使いましょう。

PBR1倍割れ銘柄(時価総額500億円以上)のサンプルを表にしました。

 

銘柄

株価

予想PER

PBR

ほくほくフィナンシャルグループ

1331.5

8.66

0.28

ちゅうぎんフィナンシャルグル

977.1

11.09

0.33

かんぽ生命保険

2365.5

11.20

0.37

電源開発

2279

5.74

0.38

西日本フィナンシャルホールディングス

1535

8.36

0.39

八十二銀行

794.2

9.45

0.40

フジ・メディア・ホールディングス

1549.5

12.06

0.40

トピー工業

2352

8.13

0.43

日産自動車

617.5

6.51

0.44

七十七銀行

3170

9.09

0.45

東プレ

1750

9.98

0.46

ジーテクト

1841

8.47

0.46

共英製鋼

1987

7.24

0.46

ユニバーサルエンターテインメント

2401

----

0.49

群馬銀行

675

9.16

0.51

出光興産

3163

6.91

0.52

石原産業

1477

7.27

0.54

エフ・シー・シー

1917

8.62

0.56

福山通運

3690

10.49

0.57

SBI新生銀行

2829

11.08

0.57

クレディセゾン

2316.5

7.58

0.58

日機装

1010

13.10

0.58

阪和興業

4750

5.23

0.58

太平洋工業

1422

8.98

0.58

石油資源開発

4925

7.01

0.59

JFEホールディングス

2329

7.11

0.60

不二越

4050

8.14

0.60

フタバ産業

686

6.74

0.61

コメリ

3105

9.02

0.62

マツダ

1532.5

6.23

0.62

松田産業

2261

5.73

0.63

ID&E ホールディングス

3445

8.24

0.63

住友理工

1084

9.15

0.64

中部電力

1954

5.38

0.64

みずほフィナンシャルグループ

2450

9.88

0.65

三菱瓦斯化学

2017

9.17

0.65

セントラル硝子

2980

5.27

0.65

ノリタケカンパニーリミテド

6130

8.38

0.65

本田技研工業

4720

8.23

0.65

プレス工業

671

8.39

0.66

 

結構良い銘柄がありますよね。どれを買うかはご自身で判断してください。

 

底上げ相場なので、優良銘柄の出遅れを買えばよいと思います。

・インド

インド株のADR価格推移です。

全体的に堅調です。

 

 

藤井理

データ:Bloomberg

 

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