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テスラ株はまだまだ割高

2024-04-27 | 今日の東京市場

メタ、信越化学、キャタピラー、アドバンテストなどの株価が決算発表を受け大きく下落。

メタのように一日で前日比10%以上も売られている銘柄もあります。株価上昇には時間がかかりますが落ちるときは秒速で下落します。怖い怖い。

投資の基本としては、以下。

・割高な銘柄には手を出さない

・安い水準で買い、割高になったら売却する

・短期売買はしない

・チャートを信じない

これを守れば大ヤラレはしないでしょう。

 

・日本株

日本株にはまだまだ投資チャンスがあります。PBR1倍割れの素敵な銘柄がたくさんあります。

 

・まだまだ下がるテスラ株

テスラのプレミアムが剥げ落ちています。利益率が低下傾向にあり、もはや一般的な自動車メーカーと同水準かそれ以下。株価はまだ割り高なので、下げ余地があります。

一時30%近くだった売上高利益率は現在17.35%です。この水準は日産やBMWと同水準。トヨタ(22.3%)よりも5%程度低い水準です。また、テスラの純利益率はトヨタ(11.27%)やSUBARU(11.52%)に半分程度です。

 

予想PERはテスラが65倍、トヨタが10倍、SUBARUが7倍、本田技研は8.3倍です。

 

時価総額(円換算)はテスラが84.4兆円、トヨタが57.2兆円。明らかにテスラ株は割高。

私がHFを運用していたらテスラ売りのトヨタ買ポジションを取ります。時価総額がいつ逆転してもおかしくないからです。

 

・中国株式市場に資金が戻ってきた?

中国株(香港含む)に資金が戻ってきました。米国市場に上場しているETFは中国、香港ともに前週比6%強上昇。リバウンド期待はありますが、これらの国への投資は控えた方がよいでしょう。上昇の要因は短期的な資金の流入だと思われるためです。世界の年金は中国市場には投資できる環境ではないからです。

 

・米国債

米国債利回りは上昇中、2年米国債金利が一時5%台に乗せました。2年債が5%台乗せは魅力的な水準です。A格銘柄で6%ぐらいの2年債ないかなあ。

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半導体バブル崩壊、資金はバリューへ

2024-04-20 | 今日の東京市場

いままで株式市場を牽引してきた半導体関連銘柄が急落。3月中に半導体関連銘柄の8割を売却し、バリューに乗り換えて正解でした。

東京エレクやレーザーテックは1日で8%以上、NVDA10%下落しました。

半導体関連銘の中にはまだまだ割高な銘柄があります。しばらくは下値模索の動きとなりそうです。

図は日本の半導体関連銘柄の過去3年間のPER推移です。こうしてみると、まだまだ下落余地がありそうです。買うのはまだ早いです。

4月26日にアドバンテストの決算発表があります。どんな内容か注目しています。

 

・グロースからバリューへ

日米ともに資金はバリュー銘柄に流れそうです。PBR1倍割れ、高配当で成長過程にある銘柄を拾いましょう。日本では底上げ相場が始まりそうな気配。

 

・日本製鉄CB 2024年9月債 3月初の転換5.5億円

日本製鉄2024年9月償還CBの転換がやっと始まりました。3月に5.5億円と発行額1500に対しては小額ですが、転換期限の9月20日まであと5月。株価が転換価格を大きく上回っているので全額が転換されそうです。CBが転換されるといままで頭を押さえられていたCBデルタヘッジ売りが消え、上値が軽くなります。株価が一気に上昇するかもしれません。

図はCB償還を迎えた3銘柄の株価推移です。岩谷産業や大阪ソーダは転換後に株価が大きく躍進しました。

 

日本製鉄は2024年の他にもう一銘柄ソフトコール付きCBを1500億円起債しています。

株価が現状の水準であればコールが発生する可能性が高いので転換が進む可能性もあります。

 

データ:Bloomberg

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

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日本株の底上げ相場が始まるよ

2024-04-13 | 今日の東京市場

米国のインフレ率が上昇してきました。6月利下げはありませんね。個人的には年内1回できるかどうかだと思っています。株価が調子に乗りすぎていますから。

来週からしばらく下値を模索する動きとなりそうです。特に割高なハイテクはきつい下げが待っております。

米国株が売られ資金は日本株に流れてくるでしょう。ついに日本株の底上げ相場が始まりますよ。PBR1倍割れの優良銘柄を買いましょう。

 

・香港市場

香港株式市場から資金がどんどん流失しています。大陸の大親分政権が終わるまでは中国・香港市場はツンドラ気候。

金曜日の米国市場でHong Kongと中国のETFが3%以上下落。Hong Kong ETFは安値を更新。

Hong Kong株式市場では万科企業の株価が急落。債券利回りが急騰しています。万科企業は本土と香港市場に上場しています。市場間の裁定取引はできませんが2016年から2022年にかけて価格比は1~1.5倍程度でしたが2倍まで拡大しています。

背景は外国人投資家の売りです。外国人投資家が香港市場から撤退しているため香港市場の下落率が本土を上回っています。

本来ここまで価格比が広がると買が入りそうですが投資家はいないようです。同様の現象は他の銘柄においても確認できます。

米国市場では中国と香港ETFが急落

万科企業の株価(本土Aと香港、下はレシオ)

万科企業の社債利回り

・日本市場にチャンスあり

日本株式市場は漁夫の利を得ることができそうです。日本株は割安だからです。

日米イールドスプレッド(株式益利回りと国債金利の差)はTOPIXが5.3%、S&P500は0.19%と日本が割安。

さらに、東証によりPBR1倍割れ企業への圧力が株価の下支えとなります。

大陸の株式もあかん、米国もあかん、資金は日本のバリュー銘柄に資金が流入するでしょう。

来週から底上げ相場が始まりそうな予感。WKWK

日米益利回りと国債利回り推移

おとこは黙って割安銘柄

・インド

インドはインフラ投信が順調です。

 

データ:Bloomberg

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

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今年の大穴はトルコ株

2024-04-06 | 今日の東京市場

 

・岩谷産業が9,058円の史上高値をつけました。アナリストカバレッジが少ない銘柄ですが大手もやっと大手が算入してきました。モルスタの目標株価は12,830円です。私の目標株価は2030年に10万円(時価総額5兆円)です。

良い企業ですが、配当金が少ないのが難点です。配当金がもっと良ければ1,000株単位で買うのになあ。

 

・傷だらけのアドバンテスト

アドバンテストは日経平均構成銘柄で今週最悪のパフォーマンス(マイナス11.39%)でした。半導体関連として期待先行型の株高だったので、仕方ないです。PER70倍はまともな投資家は買えません。しばらくは大名行列。

 

・穴はトルコ株

トルコ株式市場が再び活気づいてきました。XU100指数は史上最高値を更新。統一地方選挙で野党が躍進したことを受けエルドアン大統領は諸悪の根源である通貨安に歯止めをかける必要があります。

トルコに資金を呼び込まなくてはいけません。てっとりばやいのは株式を外国人に保有させること。

先日、トルコの携帯電話会社が配当金を昨年の2.7倍に相当する2.8532リラを支払うと公表。これが好感され株価は急騰。トルコ市場では史上最高値を更新。ADR市場では通貨安の影響で株価は低迷しています。

トルコに資金全額を投資するのはリスクが高いですが、ポートの5~10%ぐらいが妥当でしょう。最悪の場合はIMFの救ってもらうことになるので。

トルコETFが急伸

XU100指数は史上高値更新

タークセルが昨年比2.7倍の配当金支払いを発表

・日本株

日本株はハイテクからバリューに資金シフトが起きるでしょう。地道にPBR1倍割れで、売上成長の高い銘柄に分散投資しましょう。

米国では資本財が買われています。キャタピラーが史上最高値更新中。コマツの親分は勢いがありません。親分頑張れ!

・インド

インドは直接投資ができないので、ファンド。気長に投資をしましょう。

インフラ関連か消費関連ファンドが長期投資にピッタリ

 

 

 

データ:Bloomberg

証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

国際公認投資アナリスト(CIIA)

AFP

藤井理

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